間質性膀胱炎の症状や原因、治療法は? 間質性膀胱炎の症状や原因、治療法は?

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間質性膀胱炎の症状や原因、治療法は?

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特に原因となる病気がないのに頻尿や
下腹部の痛みがいつまでも続く場合、
「間質性膀胱炎」の可能性があります。

50~70歳代の女性に多く、
痛みや突然の尿意で生活に支障が
出ることもありますが、

食生活に気をつけて、
尿による膀胱炎への刺激を
弱めることで改善が期待できます。
 
そこで今回は、
間質性膀胱炎の症状や原因、

治療法について
お伝えしてまいります。

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間質性膀胱炎の症状は?

膀胱炎のトラブルとして多いものに、
「細菌性膀胱炎(急性膀胱炎)」と
「過活動膀胱」があります。

細菌性膀胱炎は、
大腸菌などの細菌が尿道から入り、
膀胱で増殖して炎症が起きる病気です。

男性に比べて尿道が短い女性がかかりやすく、
頻尿や残尿感もひどくなると排尿時に
ギュッとしみるような痛みを感じます。

抗菌薬を数時間飲んで菌を排除します。

一方、過活動膀胱は、
尿意を急にもよおしたり、

トイレが我慢できなくなったりする
症状を指します。

国内ではこの症状に悩む人が
推計約810万人います。

細菌性膀胱炎や過活動膀胱炎や
過活動膀胱のち利用を続けても、

①尿がたまってくると下腹部に不快感や痛みがある
②昼間に8回以上トイレに行く
③夜間にトイレに起きて困る
④尿意を急に感じる

などの症状が1ヶ月以上改善しなければ、
間質性膀胱炎の可能性があります。

特に、過活動膀胱との見分けが難しく、
診断がつくまでに時間がかかる人が
多いとされています。

海外の調査では、過活動膀胱の
症状を持つ14%程度の人が、

間質性膀胱炎を合併しているとされ、
国内にも潜在的には100万人ほどの
患者がいるとみられています。

 

●間質性膀胱炎の症状
・尿がたまると下腹部に痛みや不快感を覚える
・昼間に8回以上トイレに行く
・夜間にトイレのために起きる
・急な尿意があり、我慢できない
       ↓
・細菌は見つからない
・治療を続けても改善しない
       ↓
  間質性膀胱炎の可能性

●間質性膀胱炎の症状を抑えるには
生活や食事の改善
◯1日1.5リットルを目安にこまめに水分を取る
 (カフェインの入っていないもの)
◯尿の刺激となる食品を減らす
・カリウムが多い生野菜やバナナ
・かんきつ類、チーズやヨーグルト、
 納豆などの発酵食品
・刺激物の香辛料

間質性膀胱炎の原因は?

間質膀胱炎は、膀胱の内側の
粘膜下層(間質)に炎症が
起きることで発症します。

粘膜の傷から尿がしみこんで
不快感や痛みを覚えます。

一般的な痛み止めは効きにくく、
尿がたまると強く痛むため頻尿になります。

発症の原因ははっきりしていませんが、
細菌性の膀胱炎を繰り返すことで、

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菌を排除しても傷や炎症が
残っている可能性があります。

ストレスや食事が原因で尿が酸性になり、
粘膜を刺激し続けていることも考えられます。

膀胱で傷を治そうと免疫が過剰に働き、
新しい血管がたくさん集まる
「ハンナ病変」が生じることがあります。

この病変を伴う「ハンナ型」のうち重症例は、
国の難病に指定されています。

間質性膀胱炎の治療法は?

水分を多く取り、
濃い尿をためないことが重要です。

尿に色が付かない程度に、
1日1.5リットルほどを目安に、

カフェインを含まない水や
麦茶などをこまめに取ります。

また、生活習慣の改善や、
尿の刺激を抑える食事法にも
取り組みます。

生野菜やバナナに多く含まれる
カリウムが尿にたくさん出たり、

かんきつ類やチーズ、ヨーグルト、
納豆などを多く食べて
尿が酸性に偏ったりすると、

膀胱の知覚神経が刺激され、
痛みが生じやすくなります。

これらの食品は少なめにし、
香辛料などの刺激物などの
刺激物も控えます。

今のところ根治薬はなく、
尿をアルカリ性にする薬や、

免疫の働きを抑えたりする
抗アレルギー薬などが、
医師の判断で処方されています。

薬で改善しなければ
膀胱を水圧で広げる手術を検討します。

ハンナ型に対しては、
2021年4月、尿道を通じて膀胱に
炎症を抑える薬を注入する治療に
保険が使えるようになり、

さらに2022年4月には病変をや
焼き切る内視鏡手術も
認められるようになりました。
 

●間質性膀胱炎の治療
 ※医師の判断で処方
◯尿をアルカリ性にする「ウラリット-U配合散」
◯抗アレルギー薬

ハンナ型(重症例は指定難病)
・2021年4月、膀胱に注入する薬剤
 「ジメチルスルホキシド(DMSO)膀胱内注入液」が保険適用
・2022年4月、病変を焼き切る「電気凝固術」も保険適用

まとめ

いかがだったでしょうか?

細菌性膀胱炎や過活動膀胱が
治らないと諦めている人は、

この病気が隠れている可能性があるので、
日本間質性膀胱炎研究会の医師に
相談してください。

食事や水分摂取、冷え対策など
自分の体調に合う生活を続けて、
症状をコントロールできるようにしましょう。

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