尿路結石の症状や原因、予防法は? 尿路結石の症状や原因、予防法は?

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尿路結石の症状や原因、予防法は?

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ある日突然、
「耐えられないほどの激痛」に
襲われる尿路結石ですが、

近年は内視鏡で直接レーザーを
当てて砕いたり、

取り出しやすくする
新しい治療法が広がっています。

そこで今回は、尿路結石の症状や原因、
予防法についてお伝えしてまいります。
 

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尿路結石の症状は?

尿路結石は、尿の成分が結晶化して
体内で石上の塊になったものです。

見つかる場所は、
体の上部から順に腎臓、

尿管、膀胱に分かれ、
それぞれ症状が全く違います。

腎臓は、腰の背中側に左右一対であり、
下腹部の膀胱まで尿管でつながっています。

結石が腎臓にある場合は、ほぼ無症状です。

しかし、尿管に落ちて
詰まると背中から脇腹、

下腹部にかけて猛烈な痛みを生じ、
血尿がでることもあります。

尿管の内径は約5ミリで、
結石で詰まると尿が滞留して

尿管や腎臓が膨れ、
猛烈な痛みを起こします。

一方、膀胱結石の主な症状は、
血尿や頻尿、排尿時の痛みなどで、
石かが膀胱の出口をふさぎ、
尿がぴたりと止まることもあります。

●尿路結石の種類と特徴
腎結石
・症状は表れにくい
・大きくなると
 サンゴ状になることも
・尿がせき止められると激痛

尿管結石
途中で詰まると
激痛や血尿

膀胱結石
血尿や排尿痛が
起きることも

尿管結石
血尿や痛みなど

尿路結石の原因は?

結石の種類は、カルシウムと
シュウ酸やリン酸が結合してできる
「カルシウム結石」が9割り近くを占めます。

腎臓や尿管にカルシウム結石が
できる人は増加傾向で、

尿路結石全体では男性で7人に1人、
女性で15人に1人が一度は経験するされ、
かなりの高頻度です。

怖いのは合併症です。
特に免疫力が低下した高齢者は
尿路結石から感染して

腎盂腎炎を起こしやすく、
細菌が血液中に入ると、

敗血症で死亡するリスクが
非常に高くなるので要注意です。

戦前は、細菌感染が原因でできる
「リン酸マグネシウム」(感染結石)

尿路結石の1割り近くを占めましたが、
公衆衛生の発達で減っています。

小さな結石の場合、
通常は鎮痛剤を投与して
約1ヶ月間様子をみます。

尿管は次第に広がり、
尿が流れるようになると痛みも治まります。

結石が体外に排出されない場合は、
結石が尿管の壁面に食い込んだり、

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腎臓が損傷したりする恐れがあるため、
手術を検討します。

1980年代以降、体外から
衝撃波を当てて結石を砕き、

排泄を持つ治療法が広がりましたが、
破片が残ると再発しやすいのが課題でした。

2000年代になると太さ3ミリ以下という
細くて柔軟な内視鏡が登場し、

尿道から尿管の上部や腎臓まで挿入して
結石に直接レーザーを当てて

細かく砕いたり、ワイヤで挟んで
取り出したりできるようになりました。

腎臓に直径2センチを超える
結石がある場合は
切開手術をしていましたが、

今では背中側から
小さな穴をあけて内視鏡を挿入し、

結石を割って取り出すことで
患者の体への負担を
抑えられるようになりました。

尿路結石の予防法は?

食事以外に1日約2リットルの
水を飲むと効果的です。

食事は、シュウ酸を含む
ほうれん草などの野菜や緑茶、

チョコレート、ピーナッツなどを
減らすことが推奨されます。

逆に、カルシウムは積極的に
とった方がいいとされています。

腸内でシュウ酸と結びついて便として
排出されるため結石になりにくいのです。

食塩をとり過ぎると骨から
尿中へカルシウムが溶け出して、

結石ができやすくなるので
減塩は予防に有効です。

疲労回復を促すクエン酸には、
結石を抑える効果があります。

オレンジやレモンなどのかんきつ類を
食事に取り入れるといいでしょう。

●尿路結石の予防法
◯食事以外に1日約2リットルの水を飲む
◯塩分は抑え、酸味で味付けを。
クエン酸を含む食品を多めにとる
◯カルシウムは積極的にとる
△シュウ酸を含むほうれん草や緑茶、
 チョコレート、ピーナッツなどは控えめに

まとめ

いかがだったでしょうか?

肥満になると尿路結石になる
リスクが2~3倍に高まり、

逆に結石になった人は将来、
肥満になりやすい傾向があるとされています。

尿路結石の予防には、
食生活の改善や適度な運動などの
メタボ対策を心がけることも大切です。

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