汗かぶれになぜなるその原因やあせもとの違い、治療や予防をするには?
汗に含まれる成分が刺激となって、
皮膚に炎症が起きるのが
「汗かぶれ」です。
毎年梅雨の時期から症状を
訴える人が増えだし、
体を清潔に保つほか、
服装選びも重要な対策になります。
そこで今回は、
汗かぶれになぜなるのか、
その原因やあせもとの違い、
治療や予防の仕方について
お伝えしてまいります。
汗かぶれになぜなるその原因は?
扱ったり辛いものを食べたりすると、
人は汗をかきます。
汗の蒸発に伴って体の熱が奪われて
体温が下がる仕組みで、
人間が生きていくうえで
欠かせない機能です。
汗を作るのは真皮にある「汗腺」で、
ここから皮膚に向かって
伸びる細長い「汗管」を通り、
皮膚の表面に排出されます。
汗の大部分は水分ですが、
塩分やアンモニアといった
化学物質も含まれています。
汗と一緒に分泌された
これらの化学物質が、
皮膚に触れて刺激となり、
炎症が起きるのです。
●汗かぶれができやすい場所
(汗がたまりやすい部位に注意が必要)
子供
首の前
肘の内側
膝の裏
大人
わき
乳房の下
お腹の下
●汗かぶれの注意が必要な人
赤ちゃんや高齢者
↓
自分一人で体の汗を
十分に拭けない
汗かきの人や肥満の人
↓
汗の成分が体の
部位に残りやすい
汗かぶれとあせもとの違いは?
汗かぶれは、炎症が起きた場所全体に
赤みとかゆみが出るのが特徴です。
皮膚に赤い発疹が出る
「あせも」に似ていますが、
こちらは多量の汗によって
汗管が詰まり皮膚に炎症などが
起きるもので、違う病気です。
汗かぶれが起きやすいのは、
しわになりやすい体の部位です。
汗がたまりやすいためで、
子供では首の前、
肘の内側、膝の裏側、
大人ではわき、乳房の下、
お腹の下、服などが当てはまります。
赤ちゃんや高齢者は、
自分で体の汗を拭くことが難しいため、
家族など周囲の人が
気を付けてあげてください。
汗かきの人、肥満人は汗の量自体が多く、
成分が皮膚に残りやすいので注意が必要です。
●汗かぶれとあせもの違い
汗かぶれ
1.汗に含まれる塩分やアンモニアが皮膚を刺激する
2.炎症が起き、部位全体が赤くなる。痒みも生じる
あせも
1.多量の汗や汚れで汗の通り道がつまる
2.炎症などが起き、かゆみを伴う発疹ができる
汗かぶれの治療は?
爪などでかきすぎて傷になると、
菌が入るなどして化膿し、
症状が悪化してしまう恐れがあります。
炎症を抑えるステロイドの塗り薬で
かゆみをコントロールするのが基本で、
通常の場合、夜に塗って朝起きた頃には
症状が改善していることがほとんどです。
ステロイド剤はかかりつけ医などの
病院で処方してもらえるほか、
ドラッグストアでも売っています。
過去に処方されたものの残りを
使う場合もあるかもしれません。
ステロイド剤は強さが5段階あり、
症状に合った強さの薬を
短期間で使うことで効果が高まります。
2~3日使って改善しなければ、
病院を受診した方がいいでしょう。
汗かぶれを予防をするには?
皮膚を清潔に保つことが重要です。
汗を書いた際には
こまめに拭くを着替えたり、
シャワーを浴びたりすることが重要です。
屋外でスポーツなどをする時は、
汗がたまりそうな部分を流水で洗ったり、
冷たいタオルを当てたりすれば、
熱中症の予防にもなります。
タオルで汗を拭く時に
強くこする刺激になるので、
優しく当てるようにします。
季節の変わり目は朝夕が冷えるため、
長袖を着て出かける人も多いと思います。
ただし、日中気温が上がると服の中が蒸れ、
汗が書きやすくなってしまいます。
湿度が高くなる梅雨の時期は
特に注意が必要で、
通気性や吸水性の高い半袖のシャツを
着ることも対策になります。
ドラッグストアなどで購入できる
制汗剤には汗の分泌を抑える効果があります。
しかし、成分に含まれる
化学物質が刺激となって
別の炎症が起こるケースがあるので、
使用する場合は注意が必要です。
●汗かぶれの有効な予防法
・汗がたまりやすい部分に流水をかける
・タオルでこまめに汗を拭く
・服を着替える
・シャワーを浴びる
・通気性、吸湿性の良い服を着る
まとめ
いかがだったでしょうか?
汗による皮膚のトラブルには、
カンジダなど真菌感染によるものもあり、
この場合、ステロイド剤は効果がありません。
判断に迷う時には、かかりつけの皮膚科、
小児科、内科などを受診してみてください。
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