認知症高齢者の熱中症対策や予防の仕方は? 認知症高齢者の熱中症対策や予防の仕方は?

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認知症高齢者の熱中症対策や予防の仕方は?

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命の危険につながりかねない
「熱中症」ですが、

その予防には、
定期的な水分補給や気候に合った
服装をすることなどがポイントですが、

認知症の症状のため、
こうした対応が苦手になるケースもあります。

そこで今回は、
この夏を乗り切るための
認知症高齢者の熱中症対策や

予防の仕方について
お伝えしてまいります。

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認知症高齢者の熱中症対策や予防の仕方は?

1日に必要な飲み物の摂取量は、
高齢者の場合、一般に1~1.5リットルです。

夏でも「熱いお茶がいい」
という方もいらっしゃいますが、
それでも構いません。

本人が好む飲み物を、
すぐ手が届く場所に用意するなど、

飲みやすい状態にしておくことが
ポイントです。

ただ、認知症の症状で、
いつ、どれだけ水分を取ったか、
本人には自覚できない場合があります。

家族が「水分を取ってね」と
声をかけるだけでなく、

ペットボトルとコップを置き、
移し替えて飲んでもらうと、

どれくらい飲んだか
確認しやすくなります。

水を飲みたがらない場合は、
スイカや梨など、
季節の果物で水分を取る方法もあります。

エアコンを使って室温を
調節することも大事です。

冷房を嫌う高齢者も多いですが、
ドライ(除湿)運転で湿度を

下げることでも蒸し暑さが減り、
涼しく感じます。

暑さに対する感覚は人によって違います。

本人が快適に過ごせる温度を
見つけることが大切です。

服装も注意が必要です。

認知症の症状で季節感がなくなり、
真夏にセーターを着続けて
しまうような場合もあります。

「衣替えをしましょう」と声をかけて、
冬物を上手にしまうことも必要です。

冬物を着続けている理由が
「デザインを気に入っているから」という
ケースもあります。

近いデザインの季節に合った服を
用意するのもよいと思います。

高齢者は熱中症になると
体調の回復に時間がかかり、
重症化するリスクもあります。

しっかり見守れる体制を作ることが重要です。

介護をしている家族だけで
解決する必要はありません。

熱中症のリスクが高い時期は、
訪問介護の頻度を増やすことも有効です。

デイサービスやショートステイを活用し、
涼しい場所で過ごしてもらうことも可能です。

熱中症が気になる時期の
介護サービスの利用について、

早めにケアマネージャーに
相談してみてください。

認知症にかぎらず、高齢者になるほど、
筋肉の量の減少などから体内に

保持できる水分が少なくなるため、
熱中症になりやすい傾向があります。

発汗がうまくできなくなったり、
喉の乾きを感じにくくなったりする
影響もあります。

一人暮らしや、同居の家族がいても
日中は一人になるケースなどは、
自分でも気をつけなければなりません。

まずは、室温や湿度を
適切に保つことが重要です。

よく過ごす部屋の目立つ場所に
温湿度計を置き、

一定の温度や湿度を超えたら
冷房を利用する、といった対応が基本です。

熱中症の危険度をアラームや表示で
警告してくれる商品もあります。
 

  

水分は、寝起きや入浴前後、
トイレに行った後などに、

タイミングや時間を決めて
取るようにすると忘れにくいです。

ふだん、摂取した水分の量を
意識とていないという人は、

飲んだ時間や飲み物の種類、
利用を表にして記録し、
目に見える形にするのも一つの手です。

ペットボトルの水や
お茶などを飲む人は、

容器の側面に線を引いて、
飲んだ利用を把握する方法もあります。

●熱中症対策のポイント
こまめに水分補給      →  介護サービスも検討
・1日に1~1.5リットルが目安    ・訪問介護の利用を増やして、
 (持病がある人は医師相談)    「見守り」を強化
・好きな飲物を、すぐ手が     ・デイサービスやショートステイを
 届く場所に            活用し、「涼しい場所」で過ごす
・果物などからも取れる      ・ケアマネージャーなどに早めに相談
 
適切な室温に
・エアコンを上手に活用
・吹き出し口にバスタオルをかけるなど、 
 風が直接あたらない工夫を

服装に注意
・季節外れの吹くはしまい、
 涼しい服を用意
 
 

まだ、6月だからと安心はできません。

総務省消防庁の集計では、
2021年5~9月に熱中症で
救急搬送された人は全国で4万7877人です。

そのうち、65歳以上は2万6942人で
全体の56%を占めています。

発生場所別でみると、
「住居」が約4割で、
「道路」(17.5%)などを上回り、最多でした。

家の中での過ごし方が大切なようです。

水分摂取や室温・服装の調節などの対策で、
厳しい夏を上図に乗り切りましょう。

体調が安定していれば、
しっかり食べられたり、

涼しい時間対に外出できたり、
「ポジティブな生活」を
続けることにもつながりそうです。
 

まとめ

いかがだったでしょうか?

初夏から梅雨の頃は、
急に暑くなったり、

肌寒かったりして、
服装の調節は難しいので、
家族などのサポートも必要ですが、

厚着をシている理由などを
ケアマネージャーや家族が確認しつつ、

繰り返し、熱中症を防ぐ行動を
促していくことも大切ですね。

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