日本紅斑熱はなぜ起きるその原因とは?症状や予防は? 日本紅斑熱はなぜ起きるその原因とは?症状や予防は?

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日本紅斑熱はなぜ起きるその原因とは?症状や予防は?

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春から秋にかけて屋外での活動時には、
ダニが媒介する感染症に注意が必要です。

このうちマダニが媒介する
「日本紅斑熱」は近年、
西日本で患者が多く報告されています。

治療が遅れると重症化して
致死率が高まるため、

発症後はすぐに医療機関を
受診する必要があります。

そこで今回は、
日本紅斑熱はなぜ起きるのか、

その原因や症状、予防について
お伝えしてまいります。

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日本紅斑熱はなぜ起きるその原因は?

ダニが媒介する感染症には、
ツツガムシが媒介するツツガムシ病、

マダニが媒介する日本紅斑熱、
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。

日本紅斑熱は、
「日本紅斑熱リケッチア」という

細菌を持つキチマダニや
フタトゲチマダニなどにかまれるとで、
体内に細菌が入り感染します。

これらのマダニは野山や畑、
家の裏にはなどに生息し、
シカやイノシシ、アライグマなどの
野生動物に取り付いて吸血します。

リケッチアを持つ野生動物から吸血したり
親から受け継いだりしたマダニが草むらに潜み、
通りかかった人へと病気を媒介します。

1984年に徳島県で始めて患者が報告され、
近年増加傾向にあります。

西日本の広島、三重、
和歌山などで感染者が多いです。

国立感染症研究所によると、
2017年以降は年間報告数が300人を超え、
2021年は最多の486人が報告されました。

他の感染症が減少した
新型コロナウイルスの流行下でも
増加しています。

●日本紅斑熱の原因
細菌「日本紅斑熱リッチケア」を持つ
マダニにかまれることで感染
ヤマアラシチマダニ
フタトゲチマダニ
キチマダニ

・春から秋にかけて多い
・かまれても痛みやかゆみはなく気付きにくい
・発熱、発疹、頭痛、倦怠感、など多様な症状
         ↓
早期に治療なしなければ命に関わる恐れ

日本紅斑熱の症状は?

マダニにかまれても痛くも痒くもなく、
かまれたこと自体に
気付かないケースが多いです。

かまれてから発症までの
潜伏期間は2~8日で、

発熱やかゆみのない発疹、頭痛、
倦怠感など様々な症状が出ます。

発疹は発熱の2~3日後から全身に広がり
特に四肢に目立つことが多いです。

過去の行動から感染が疑われれば、
マダニの刺し口のかさぶたや血液を採取し、

リケッチアの遺伝子検査や
抗体検査をして診断します。

治療はテトラサイクリン系の
抗菌薬を点滴などで
1~2週間投与します。

2019年は届け出時点で
13例の死亡が報告されており、

治療が遅れて多臓器不全をおこすと
致死率は跳ね上がります。

検査による確定診断から
早期に治療を始めることが何より重要です。

●1週間くらいしして高熱や発疹が出たら
・たためらわずに早期受診する
・野外活動した、ダニ媒介感染症が
 心配などと医師に伝える
 

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日本紅斑熱を予防するには?

マダニにかまれた人のうち
どのくらの人が発症するかなどは
あまり分かっていません。

ワクチンもなく、
マダニかまれないよう
注意することが第一です。

ワクチンもなく、
マダニにかまれないよう
注意することが第一です。

野山に行くときは肌が
露出しないよう服装に気をつけ、

有効成分のディートやイカリジンが入った
虫よけスプレーを服の上からもかけましょう。

長時間活動する場合は
数時間おきに塗り直してください。

滑りやすい生地はマダニがつきにくく、
淡い色の服はマダニの付着に気づきやすいです。

帰宅後は必ず入浴し、
マダニが付いていないかを確かめます。

マダニは体の軟らかい部分を
探して歩き回ると言います。

頭部やわき、足の付け根など
くまなく確認しましょう。

体に付着した直後のマダニは
払うと取れますが、

しばらくするとセメント状の
物質を出して口を固定し、

1週間程血を吸い続けて体を膨らませ、
おなかがいっぱいになると離れます。

無理に取ろうとすると、
頭部を残してしまったり、

マダニをツア゛して病原体を人の体内に
入れてしまったりする恐れもあるため、
医療機関で処置してもらってください。

●日本紅斑熱から身を守るには
野外で活動するとき(ハイキング、農作業、草刈りなど)
・肌の露出を避け、長袖長ズボンを着用する
・滑りやすい素材、淡い色の服を着る
・虫除けスプレー(ディートやイカリジンの入ったもの)を使う

帰宅後は
・帰宅後すぐに入浴し、マダニが付いていないかチェックする
・着ていた上着は家の中に持ち込まない
・服に付いたマダニはガムテープで取り除き、すぐに洗濯する
・マダニを殺すには乾燥機を使う

●体についたマダニは無理して取らない
・マダニの東武を体内に残さない
・マダニ内の病原菌を体内にとりこまないよう、
 つぶさない
・専用のピンセットを使うか、
 医療機関で処置してもらう

まとめ

いかがだったでしょうか?

刺し口が見つからなければ
発疹が出る他の疾患との区別も難しく、
治療開始が遅れれば命に関わります。

日本紅斑熱がコロナ疑いの中で
見逃されることがないよう、

団地の裏の草むらなど身近な場所にも
マダニは潜んでいると意識し、
医師にしっかり伝えてくださいね。

  

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