定年後の生活資金を確保するには? 定年後の生活資金を確保するには?

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定年後の生活資金を確保するには?

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給与で生活してきた会社員や
公務員などにとって、

それまでの安定収入がなくなる
定年後の心配は尽きません。

後半生の「安心」を
どのように確保するか、

じっくりと考えて長期の見通しを
立てたいところです。

そこで今回は、
定年後の生活資金を確保するには
どうすればよいのかについて
お伝えしてまいります。

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定年後の生活資金を確保するには?

人生100年時代とわれていますが、
100年を見通した生活設計を
している人は少ないかもしれません。

定年後に必要なお金は目的別に
三つに分けると見通しをたてやすくなります。

1.食費や光熱費などをまかなう「生活資金」
2.子供の結婚資金や孫の誕生、
  住居のリフォームなどにあてる「ライフイベント資金」
3.介護を将来受ける場合に備える「介護資金」
に大別し、必要額を考えます。

医療費は生活資金に含めます。

窓口負担は基本70~74歳が2歳、
75歳上は1割と現役世代より軽く、

高額な負担を軽減できる高額療養制度もあり、
心配する必要はあまりありません。

生活資金は預金残高の推移を
過去1年分を追って月々の必要額をつかみます。

現役時代は支出が膨らみますので、
レシートやクレジットカード明細、

自動引落しなどから不要な項目を
あぶり出すことでスリム化した
予算感がわかります。

後期高齢者とされる75歳からの
生活資金の目安は、

グループホーム入居の
月負担15万~20万円を確保できる金額です。

夫婦どちらかが亡くなり、
残る一人が認知症で認知症の人が
共同生活するグループホームに
入居する場合を想定しました。

75歳からの生活資金は公的年金だけで
まかないたいところです。

なくなるまで受給でき、
物価変動にあ程度連動するので
生活水準を保てる利点があります。

年金+貯蓄の取り崩しだと
取り崩すペースが分かりにくいですが、

年金だけならそんな心配はいらず、
前向きに暮らせます。

原則どおり65歳から受け取る場合の
受給額で足りなければ、
受給開始時期繰下げ(先送り)で
生活資金をまかなえるか調べます。

開始時期をひと月繰り下げるごとに
0.7%受給月額が増えます。

65歳開始で月15万円の場合、
69歳開始だと20万400円になります。

日本年金機構から届く
「ねんきん定期便」に
繰り下げ受給見込み額が
示されています。

60歳から受給開始までは、
再雇用やアルバイト収入を基本に、
足りない分は退職金や貯蓄を一部崩します。

介護資金は介護保険の自己負担分として
500万円は必須で、できれば夫婦2人分
1000万円を用意しておきたいところです。

生命保険文化センターの調査では、
介護費用は平均月額8.3万円、
平均期間5年1ヶ月ですから
計506万円かかる計算です。

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●定年後のお金は三つに分けて
60歳時点の総資産(これまでの貯蓄、退職金)
↓        ↓ 
介護資金     ライフイベント資金
↓        ↓
健康な間は    おおむね75歳までに
使わないで済む  使うお金
介護保険の    子供の結婚、
自己負担分を用意 孫の担持曜日祝い、
↓        リフォームなどの資金
ネット銀行の   ↓
定期預金などに  ネット銀行の
余裕資金は    定期預金
つみたてNISAも

再雇用や      公的
アルバイトの収入  年金
       ↓  ↓
       生活資金
         ↓
     日々の生活に使うお金  
     食費、光熱費、住居費、
     医療費などに支出 
         ↓  
      普通預金など

●60歳からの生活資金を考える手順
1.定年後の生活資金の必要額を見積もる
↓ 
2.75歳からの生活資金を考える
  グループホーム月負担額の15万~20万円が目安

3.75歳からの生活資金は公的年金だけで確保

4.65歳から受給の年金額では足りない場合
  公的年金の受給開始を繰り下げて生活資金を確保  

5.年金受給開始までの生活資金確保策を考える
  再雇用やアルバイトなどで働く、
  退職金や貯蓄の取り崩しも

  

三つに分けた定年後の資金は
どのように管理・運用したら
良いのでしょう。

生活資金はいつでも引き出せる
普通預金などが向いています。

ライフイベント資金と介護資金は
退職金や貯蓄を元手に活用します。

生活資金の不足穴埋めと
介護資金を優先し、

ライフイベント資金は
節約も心掛けましょう。

その上で、ライフイベント資金と
介護資金は金利の比較的高い

ネット銀行の定期預金などに
しておくと良いでしょう。

目的別に預ければ管理もしやすく、
余裕があれば「つみたてNISA」で
収益性を追求しても良いです。

投資信託の積立運用で、
非課税期間は最長20年ですので

利益が出ればお小遣いにできるなど
楽しみも増えます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ライフイベント資金は75歳頃までに
予想される支出項目を挙げて

予算規模を見積もって、
一つのイベントで
使いすぎないようにしてくださいね。
 

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