がん検診の種類や対象、受診率は? がん検診の種類や対象、受診率は?

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がん検診の種類や対象、受診率は?

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毎年9月は、日本対がん協会が定める
「がん征圧月間」です。

がんの早期発見・治療に有効な
「がん検診」には、

自治体などが実施しているものと、
医療機関独自の人間ドックがあります。

日本の受診率は欧米に比べて
低いですが、

受診を習慣にすることが
がん対策の一歩となります。

そこで今回は、
がん検診の種類や対象、

受診率について
お伝えしてまいります。

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がん検診の種類は?

職場や学校などで定期的に行われる
健康診断(健診)は、

対象の病気を定めず、
体に以上がないか調べます。

一方、がん検診は、特定の部位の
がんに搾って検査をします。

がん健診には、
「対策型健診」と「任意型検診」の
2類があり、対策型の例は、

市町村が健康推進法に基づき
住民を対象に実施するがん健診です。

費用の大部分に公費が充てられ、
低価格や無料で受けられています。

検査方法などは国の指針で
示されています。

これに対し、任意型の代表例は、
医療機関などが独自に
提供している人間ドックです。

希望の日時を選びやすく、
医療機関によっては精度が高い最新の
検査を受けることもできます。

費用は自己負担になりますが、
勤め先の企業の健康保険組合などで
補助を受けられることがあります。

●がん検診の種類と特徴
対策型検診
市町村が実施するがん検診
目的:対象となる住民全体の
   死亡率を下げる
検査内容:国が五つのがんを推奨
対象:推奨年齢あり
費用:低価格か無料

任意型検診
医療機関が実施する人間ドック
目的:個人の死亡リスクを下げる
検査内容:医療機関ごとに異なる。
     最先端の検査を受ける可能
対象:推奨年齢なし
費用:全額自己負担

五つのがん検診
1.胃がん
エックス線検査
内視鏡検査
対象:50歳以上の男女
  (当分は40歳以上)
間隔:2年に1回

2.肺がん
エックス線検査
対象:40歳以上の男女
間隔:年に1回
※必要に応じて喀痰の検査も

3.大腸がん
2回の便潜血検査
対象:40歳以上の男女
間隔:年に1回

4.子宮がん
細胞検診
対象:20歳以上
間隔:2年に1回

5.乳がん
マンモグラフィー
対象:40歳以上
間隔:2年1回

がん検診の対象は?

市町村が実施する対策型健診の対象では、
国は胃がん、肺がん、大腸がん、
子宮頸がん、乳がんの五つのがんを
推奨しています。

いずれも健診を通して早期に発見し、
治療をすることで死亡率が
低下することが証明されています。

胃がんでは、エックス線検査か
内視鏡検査の二つの方法があります。

50歳以上の男女が対象で、
2年に1回の受診が目安です。

肺がんでは胸部のエックス線検査や、
痰に含まれる細胞の形を見る
「喀痰細胞診」があります。

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大腸がんでは便の中に
血が混じっていないかを
見る2回の便潜血検査をします。

肺がんと大腸がんは、
40歳以上の男女が
年1回受診するよいとされています。

子宮頸がん、乳がんは
いずれも女性が対象で、
2年に1回の受診が推奨されています。

子宮頸がんでは20歳以上を対象に、
子宮頸部から採取した細胞の形を調べます。

乳がんでは40歳以上を対象に、
マンもグラフィーと呼ばれる
乳房のエックス線検査をします。

前立腺がんなど指針にないがん健診を
独自に行っている自治体もあります。

がん検診の受診率は?

市町村のがん検診は、
保健センターなどの公共施設で
集団でうけるものと、

委託先の医療機関などで個別に
受けるものとがあります。

多くの市町村では、対象者に
個別に案内が送付されます。

検診(1次検査)を受けて
以上があると判定された場合、

詳しく調べる精密検査(2次検査)を受けます。

結果を受けて診断が確定した場合、
必要に応じて治療へと進みます。

2019年の国民生活基礎調査などによると、
五つのがんの受診率は増加傾向にありましたが、

いずれも40~50%程度で
欧米に比べて低いのが現状です。

さらに近年のコロナ禍による
「受診控え」で、

日本対がん協会によると、
2021年の受診者数は
2019年比約10%減少しました。

家族や親族にがん患者が多い
「がん家系」の人、

喫煙や飲酒、塩分摂取過多などの
生活習慣を持つ人、

メタボリックシンドロームや
糖尿病で通院中の人などは、

がんのリスクが一般の人より高いので、
特に受診を心がける必要があります。

●受診の流れ
自治体の広報紙、
医療機関のホームページで
検査内容や実施場所など検索し、申込み
   ↓
がん検診(1次検査)
 ↓      ↓
異常なし   異常あり
今後も定期的 がんの
に検診を   可能性あり
        ↓
 異常なし← 精密検査→がんと診断
今後も定期 (2次検査)医療機関で治療へ
的に検診を

特に受診が推奨される人
・がん家系の人
・喫煙、飲酒、塩分摂取過多の
 生活習慣を抱える人
・メタボリックシンドロームや
 糖尿美容で通院中の人
・がん治療後の経過観察が中断している人

まとめ

いかがだったでしょうか?

がん検診は1回受けて終わりではなく、
繰り返し受診することで、

がんが見逃されるリスクを
下げることができます。

結果を放置せず、
きちんと対処することも重要です。

検診の結果はかかり医に報告し、
日常の診療に生かしてもらうとよいでしょう。

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