心臓腫瘍とはどんな病気、その治療方法や症状は? 心臓腫瘍とはどんな病気、その治療方法や症状は?

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心臓腫瘍とはどんな病気、その治療方法や症状は?

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心臓の腫瘍は、臓器別でみれば良性、
悪性を合わせても全体の0.1%以下
という非常にまれな病気です。

このうち悪性のタイプは
希少がんに分類され、

治療は極めて困難とされてきましたが、

近年、手術で腫瘍を切除する
積極的な治療が選択肢となりつつあります。

そこで今回は、
心臓腫瘍とはどんな病気で、
その治療方法や症状について
お伝えしてまいります。

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心臓腫瘍とはどんな病気?

心臓にできる腫瘍は9割が良性、
1割が悪性だと言われています。

良性腫瘍のうち約4分3を占めるのは、
ゼリー状の腫瘍が大きくなる
「粘液腫」です。

心臓の内幕の細胞が増殖して生じ、
左心房によく見られます。

粘液腫の塊が心臓の弁や血管に詰まると
命に関わる恐れがあるため、
みつかれば手術をして取り除きます。

発症年齢は幅広く、
女性が少し多いと言われています。

再発することもまれにありますが、
治療後の経過は良好なことが多いです。

一方、悪性腫瘍で最も多い「肉腫」は、
心臓の内膜や周辺の血管の
細胞にできるがんです。

細胞が異常に増殖してできるもので、
約7割が右心房に見られます。

心臓の悪性腫瘍は、
他の臓器から転移するものがほとんどで、
心臓自体からできるものは非常に少ないです。

その原因は分かっていませんが、
発症年齢は一般的に40~50歳代され、

ほかの臓器にできる腫瘍と比べ
若い世代に多い傾向があります。

20~30歳代の例もあります。

進行は非常に速く、
多くは診断した時点で肺や
肝臓など他の臓器に転移が見られます。

治療をしなければ生存期間は
平均1年未満というのが現状です。

●心臓にできる腫瘍の分類
悪性腫瘍
心臓やその周辺の血管の
内側の細胞にでき、
「肉腫」と呼ばれる。
右心房にできることが多い

治療法
手術で腫瘍で取り除いた後、
放射線治療と抗がん剤で
継続的な治療をする。
再発する可能性は残る

良性腫瘍
心臓内の細胞に生じるゼリー状の
「粘液腫」が4分の3を占める。
差新脂肪にできることが多い。

治療法
原則手術で取り除く。
まれに再発するが、
経過はよいことが多い

心臓腫瘍の治療方法は?

悪性腫瘍に対しては、
確率した治療方がなく、

経過も極めて悪いため、
これまでは診断されても治療が
できないこともありました。

それでも近年は積極的な手術を
選択するケースも増えています。

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まずは、可能な限り、手術で腫瘍を
取り切ってしまうことが最優先です。

広範囲に腫瘍を切除した後、
人工弁や修復パッチを用いて
心臓を再建します。

とても難易度の高い手術となります。

手術後には抗がん剤を投与したり、
放射線を心臓に直接照射したりして、
がん細胞が残らないように治療します。

手術前に様々な検査を行いますが、
全ての腫瘍を取り除くことは難しく、

抗がん剤などを使っても肝臓や肺などに
転移して再発する可能性は残ります。

●心臓の悪性腫瘍の特徴
・発症年齢は一般的に40~50歳代
・治療後の経緯が非常に悪い
!他の臓器にできる腫瘍に比べて
若い世代に多い傾向がある。
我慢せず早めの受診を

心臓腫瘍の症状は?

発症初期には、胸の痛みのほか、
息が切れたり、足がむくんだりといった

心不全とにたような症状がみられ、
検査をして初めて分かることがほとんとです。

若い人は我慢しがちですが、
少しでもこうした症状があれば受診はてください。

珍しい病気であるため、
心臓にできる悪性腫瘍を診られる医師や、
対応できる病院は多くありません。

ベストな治療を受けるには、
循環器内科医を中心に、

外科や腫瘍内科、
放射線科の医師が連携した
専門家集団で臨む必要があります。

そのためにはも早期の受診が大切です。

腫瘍を切除する手術を選んでも、
生存期間は平均で数年という難しい病気です。

しかし、治療に希望がないわけではありません。

不安なことやわからない子どあれば
主治医に遠慮せずに尋ねて、
解消してください。

患者さんが病気と闘う気持ちも大切です。

●心不全とにている初期症状
・胸の痛み
・動悸
・足のむくみ

まとめ

いかがだったでしょうか?

本当に難しい病気で、
受け止められないことが
あると思いますが

不安や疑問をため込まないよう
正しい情報を知ることも大切です。

医師の協力も仰いで強い気持ちを持って
治療を続けてくださいね。

  

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