虫垂炎の症状や原因、治療法は? 虫垂炎の症状や原因、治療法は?

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虫垂炎の症状や原因、治療法は?

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虫垂は、大腸の始まりのぶ分にある
盲腸から細長く突き出た器官です。

長さは3~6センチ程度と
個人差があります。

かつては無用の長物だと
考えられてきましたが、

腸内細菌のバランスを
保つ役割があるという研究もあります。

この虫垂に何らかの原因で
炎症の起きる病気が、中膵炎です。

そこで今回は、
虫垂炎の症状や原因、治療法について
お伝えしてまいります。

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虫垂炎の症状は?

初期はみぞおちの周辺の
鈍い痛みが多くみられます。

吐き気や嘔吐を伴うことがあり、
炎症が進むと右下腹部に痛みが移ります。

歩いて振動が下腹部に伝わると、
響くような痛みも出ます。

病状の進行に応じて、
痛む場所が変わるのが特徴です。

さらに進行すると、
虫垂が破れて、内部にたまっていた
うみが腹部に全体に広がります。

診断が遅れると腹膜炎などの
合併症を起こし、
重篤な状態に陥ることもあります。

痛む部分を指で圧迫し、
指を離した時に痛みが
増強するかなどを触診したり、

血液中の白血球や炎症度合いを示す
「CRP」と呼ばれる物質の
濃度を調べたりして診断します。

コンピュータ断層撮影装置(CT)や
超音波検査で、虫垂が肥大している様子が
確認できれば虫垂炎と確定できます。

10~20歳代に多くみられますが、
高齢者や乳幼児も発症します。

高齢者は若年者と比べて
痛みに対する感度が低く、

気付いた時には
重篤化していることがあります。

話ができない乳幼児も
発見が遅れがちなうえ、

虫垂の壁が薄くて穴が開きやすいので
注意が必要です。

虫垂炎の原因は?

中膵炎の原因は、盲腸とつながっている
入り口の部分が便の塊(糞石)で
塞がれることで、

内部で細菌が繁殖してうみがたまり、
炎症を起こすことが大半です。

糞石以外の異物による閉塞はまれです。

偶然、糞石が詰まるのが、
便秘や暴食で詰まりやすくなるのかなどの
詳しい原因はわかっていません。

腸炎も原因の一つと考えられます。

生ものや角に腐った物を食べると、
腸炎になります。

虫垂の入り口周辺のリンパ組織が
免疫反応腫れ、
塞がれることもあります。

●虫垂炎の症状
・歩くと振動が伝わり、響くような痛み
・初期はみぞおちのあたりが痛む。
症状進行に伴い、痛みが右下腹部に移る
腹痛以外の主な症状
・発熱、嘔吐、食欲不振
・10~20歳代に多くみられるが、
高齢者が発症することもある。
乳幼児は虫垂の壁が薄く、重症化しがち

●虫垂炎の診断
・血液検査で白血球や
炎症の程度を調べれる
・右下腹部の痛む部分を指で圧迫し、
指を離した時に痛みが増強するかを確認する
・超音波や腹部CT検査で、
虫垂の肥大を加増を確認

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虫垂炎の治療法は?

炎症が軽ければ、
手術をせずに抗菌薬を点滴する
内科的治療を選ぶこともあります。
「ちらす」と呼ばれ治療です。

安静を保つために食事を控える必要があり、
入院が基本となります。

継承の場合は3日程度で改善し、
その翌日から社会復帰できます。

しかし、症状が治まっても
再発するリスクはあり、

退院後の再発率は30%程度とされています。

抗菌薬の効果が十分でなかったり、
穴が開いたりしている場合は
虫垂を切除します。

昔から行われているのは、
右下腹部を5センチほど切開して、
虫垂を外に出し、切除する開腹手術です。

手術痕が大きくなり、
2週間程度の入院が必要です。

一方、手術痕が小さく患者の
負担が軽いのが腹腔鏡手術です。

へそと右下腹部に数個の穴を開け、
カメラや専用の器具挿入し、
虫垂を切り取ります。

現在は腹腔鏡手術が一般的になっており、
炎症の程度にもよりますが、
入院は1週間程です。

患者の仕事都合にあわせて、
抗菌薬で一時的に痛みを解消した後、
入院できる時期になったら
手術するという選択もできます。

●虫垂炎の治療法
内科的治療
炎症が軽ければ抗菌薬を投与する。
最短で3日程度で退院できるが、
差はいつするリスクがある

外科的治療
・開腹手術
抗菌薬の効果が不十分だったり、
炎症が激しかったりした時に行う。
2週間程度の入院が必要

・腹腔鏡手術
数個の穴を開けて手術する。
手術痕が小さく、1週間程度の入院で済む

抗菌薬で痛みを解消した後、
長期休みが取れる時に手術をする選択肢もある

まとめ

いかがだったでしょうか?

江戸時代の頃は投薬治療や
開腹手術が未発達で、
死亡率が高い「恐ろしい病気」でした。

高齢者では悪性腫瘍を
合併している可能性もあります。

誰もが知っている
ありふれた病気だからといって、
侮ってはいけません。

時間とともに症状が重くなりますので、
おかしいと感じたら、
早めに病院を受診してください。

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