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胃ろうの新規格とはなに、旧規格の違いは?

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栄養剤やミキサー食を胃にチューブで入れる
「胃ろう」ですが、

注入ラインで使う接続コネクターを
国際規格に切り替える動きが進んでいますが、

病児の介護を担う親や
高齢者の家族などから反発があり、
旧規格との併用が決まりました。

胃ろうの新規格とはどのようなもので、
旧規格との違いや問題点について
お伝えしてまいります。

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胃ろうの新規格とはなに、旧規格の違いは?

胃ろうでは、液体状の栄養剤を
点滴のようにして上から落とすか、

ミキサー食や半固形化栄養剤を
シリンジ(注射筒)から投与することで
栄養を注入します。

いずれの場合も、おなか側のチューブとの
間にあるコネクターに接続します。

昨今、コネクターに、別の輸液ラインが
誤接続される恐れが指摘されています。

このため、厚生労働書は2018年、
誤接続防止と製品の安定供給のためとして、

国際規格に沿った新規格へ
切り替えることを決定しました。

2021年、旧規格のコネクターを
2022年11月末までに出荷停止する
通知を自治体に出しました。

●胃ろうとコネクターの規格
おなかに開けた穴から
栄養を供給する胃ろう。

栄養を注入する際のコネクターを
国際規格に切り替える動きが進んでますが、

旧規格を使ってきた患者家族らから反発が起き、
国は旧規格との併用を認めました。

●胃ろうの仕組み
手術でおなかに穴を開けて、
管を胃の中に挿入し、
抜けないようにストッパーを設ける。

市販のパックや容器から
点滴のように栄養を注入するか、
シリンジ(注射筒)を使って入れる

旧規格
旧規格は、ほかの輸液ラインと
ご接続する恐れがある

新規格
新規格は、ねじる動作で負担が増える
接続部分が複雑で洗い残しのリスクがある

このため厚生労働省は旧規格の併用を求める
(新規格への切り替え促進が基本)

厚労省研究班が示した旧規格使用の条件
・使用する明確な医学的な理由がある
・緊急搬送先で旧規格がないなど
不利益を被る可能性について、
主治医が患者に説明して、同意を得る
・十分な継続監視体制を敷く
・上記について記録を作成している

旧規格のコネクターの形状は差し込み式、
新規格はねじ込み式で、
シリンジの先端部が細くなります。

しかし、同省の方針に対し、
日本で独自に開発され、

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普及してきたミキサー食や
半固形化栄養剤の利用者側から反発が出ました。

ミキサー食は、おかゆや主菜、
副菜をミキサーにかけ、
ペースト状にしたものです。

半固形も同じく、
食べ物を口でかみ砕き、

唾液と混ぜたものに近い軟らかさと
粘度があるものをいい、

消化を助けて、嘔吐や誤嚥性肺炎、
下痢を防ぐ効果があります。

食事の時間も、液体状が1時間以上かかるのに比べ、
15分程度で済みます。

在宅療養では8割近くがこれらを
利用しているとされ、

ミキサー食では、家族が同じ食材で
食事をとる意義も強調されてきました。

日本重症心身障害学会と
日本重症心身福祉協会、

全国重症心身障害児(者)を守る会は、
2020年12月、旧規格の存続を求めて、
検証データを示しました。

ねじる動作が加わる新規格では、
注入時間が1.3倍になります。

自由症心身障害者施設で働く
看護師のコネクターの着脱回数は、
利用者1人当たり11回(最大65回)でした。

看護師の半数は手首痛があり悪化が心配など、
介護者や看護者の負担増を説明しました。

日常的に医療的支援が必要な
医療的ケア児の家族らでつくる

「ミキサー食注入で健康をのぞむ会」は、
注入が困難になることで症状が
再び悪くなるリスクなどを訴えました。

新規格のシリンジで
ミキサー食を押すと、圧が強いため、

介護者の3分の2は握力が20キロ以下、
患者の半数は10キロ以下で、
注入が困難でした。

まとめ

いかがだったでしょうか?

厚労省は課題の把握と対応策を
検討する研究班を設置しました。

その報告を踏まえ2022年5月、
患者側の理解や情報の共有などを
前提に旧規格の使用も可能としました。

患者の安全確保と利便性の両方
が可能な製品開発などのため、

関連学会などや企業との
協議を継続するとしています。

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