パネトーネとは?酵母と食べ方、パンドーロとの違いをご紹介

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パネトーネとは?酵母と食べ方、パンドーロとの違いをご紹介

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クリスマスといえば、
昔はイチゴののった
ショートケーキを食べるのが
楽しみでしたが、

ここ10数年はブッシュ・ド・ノエル という
薪をかたどったケーキも広まっていますね。

さらに最近では、
シュトーレンというドイツの菓子パンや

パネトーネというイタリアの菓子パンも
クリスマスのスイーツとして
認識されるようになってきました。

そこで今回は、パネトーネとは
なんなのかについて
詳しくお伝えしてまいります。

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パネトーネとはどんなもの?酵母や保存方法は?

パネトーネはイタリアで
クリスマスの前に各家庭で焼き、
親族に配られる習慣があった
伝統的なパンです。

起源はパンとケーキの
境がなかった頃までさかのぼり、

ギリシャ・ローマ時代の
農業と豊穣を司る神サターンを
祝う祭りに原型となる
お菓子が使われたといわれています。

この頃から饗宴や
贈答品の交換に配られていたようで

大きさも今より大型で、
中に配合されるものも当時としては
贅沢なものでした。

また、一説にはパネはパンを
トーネは大きいの意味もありますが

15世紀にパン屋を営んでいた
『トニーのパン』という説話もあります。

『トニーのパン』
トニーというパン屋を営む男には
年頃の娘がおりました。

ある日その娘と結婚したいという
青年が現れたのですが、

自分のパン屋はあまりに貧しいため
その娘との結婚を
相手の家族は認めてくれないということで、

青年はクリスマスの前に
猟で使っていた鷹を売り払って

そのお金でトニーのために
最上の小麦粉や卵、バターや
その頃珍しかった干しぶどうと
レモンを買い与えて

クリスマスケーキを作らせたところ
大変良く売れてたくさん稼げたので

お金に目のない
青年の家族は娘を受け入れ
無事結婚できたというものです。

このような由来のある
パネトーネですが

現在では家庭であまり作られず、
スーパーやパン屋で
購入することが多くなっています。

そのわけは、
パネトーネはパネトーネ酵母という
仔牛の小腸から採取される
パネトーネマザーと呼ばれる
特殊なイーストを必ず使用しなければならず、

発酵と生地を休ませる工程を
何度も繰り返すため
非常に手間がかかってしまうからです。

ですが、このパネトーネ酵母のお陰で
防菌・防腐性に優れ、
常温でも長期間(1ヶ月~半年)
保存することが可能です。

ただ、やはり
しっとりとした食感を楽しむのであれば
ラップやビニールに入れて空気に触れないよう
冷暗所か冷蔵庫で保存しておくのがよいでしょう。

次の章ではパネトーネの
美味しい食べ方についてお伝えします。

パネトーネの食べ方は?

パネトーネには
ドライフルーツが入っているため
そのまま食べても美味しくいただけますが、

伝統的にはカスタードに
マルサラワインを混ぜた
ザバイオーネというソースを添えて食べます。

ですが、マルサラワインを
このために購入するのはもったいないので
代用としてブランデーや煮詰めた
白ワインを使用するのがよいでしょう。

また、少しトーストした
パネトーネに生クリームや
バニラアイスを添えて
食べることもよくあるので
こちらのお試しになってもよいでしょう。

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最近ではドライフルーツの他に
チョッチップなどを
加えたものの人気がありますが、

カロリーも100gあたり343kcal
マフィカップ1個(84.5g)290kcal

大変高カロリーなので
ダイエット中や体重を気にされている方は
お気をつけください。

次の章ではパネトーネと並んで
よく目にするパンドーロとの
違いについてお伝えします。

パネトーネとパンドーロの違いは?

パネトーネとパンドーロは
どたらもイタリアのお菓子なのですが

パネトーネがミラノのお菓子なのに対して
パンドーロはヴェローナが発祥です。

ヴェローナの一般家庭で
古くから伝わるナダリンという
星型に似た形をした発酵させるお菓子が

18世紀頃に貴族たちの食卓にのぼるようになり、
金箔の薄い紙に覆われていたことから

パン・デ・オーロ(黄金のパン)となって
それが広まって今日のパンドーロになったといわれています。

パネトーネとの分かりやすい違いは
ドライフルーツが含まれていないことで、
形も星型をしています。

加えて、水も使わずたっぷり卵黄と
バターを使用しているため

カットした生地の断面が
その名の通り黄金を思わせる
黄色になっているのが特徴的です。

そして、始めの章でお伝えしたように
パネトーネが必ずパネトーネ酵母を
使用しなければならないのに対し、

パンドーロは使用しなくても
よいということがあります。

ですが、やはりパネトーネ酵母を
使用したほうが食感もしっとりし、
保存にも優れるということで

本格的なものはパネトーネ酵母を
使用する傾向にあります。

まとめ

パネトーネやパンドーロは
ブッシュ・ド・ノエルや
シュトーレンと比べると
まだまだなじみは薄いですが、

本格的なものはデコレーションされた
ケーキとはまた違ったその美味しさがあるので
ご興味のある方はぜひ試してみては?

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