高齢者の自宅での転倒防止や注意するところは?
寒くなると、屋内で
過ごす時間が増えますが、
気を付けたいのが、
自宅内での転倒です。
何気なく置いた荷物や
ちょっとした段差が思わぬ事故に
つながることがあります。
そこで今回は、
高齢者の自宅での転倒防止や
注意するところについて
お伝えしてまいります。
高齢者の自宅での転倒防止や注意するところは?
床の上に置いた物につまずき、
転倒する高齢者がとても多く、
日頃、座椅子やこたつを
利用している場合、
手に取りやすいよう周囲の床に
積み上げた書類の束や、
お菓子の感などがリスクになります。
東京消防庁によると、
2019年に転倒事故で搬送された
65歳以上の人は約6万人で、
約56%が家の中で起きていました。
特に、長時間過ごす居室は
自分の周りに物を集めがちですが、
いざ立ってトイレや台所などに
行こうとすると意識はそちらへ向き、
足元のことは忘れてしまいます。
立つ際に、薄型テレビに捕まって
テレビと一緒に倒れたり、
転倒予防のために取り付けた手すりに
タオルを掛けていたため、
タオルを持ったまま転んだりと、
想像もしないような事故が起きています。
整理整頓に加えて、
普段から自分がどこにつかまったり、
どこをたどって移動したりするかよく確認し、
動線には物を置かないことが大事です。
●転倒リスクの対策例
1.動線にコード類は置かない
2.絨毯は固定する
3.床に物を置かない
4.すべりにくい靴下をはく
高齢になるとバランスを取る力や筋力、
視力などが低下し、
住み慣れた家でも
つまづきやすくなります。
おすすめが、「よい住宅」を
合言葉にした住環境の見直し作業です。
「よ」は、「よけずに歩ける動線の確保」、
「い」は「居間の整理整頓をする」を表しています。
気を付けたいのが段差です。
1~2センチの段差でもつまずいたり、
転倒したりする原因になります。
目に入りやすいように、
色テープなどを貼っておくと
注意を向けやすくなります。
階段がある場合は、
滑り止め用のテープやマットを
貼っておくのも有効です。
床上の段差だけでなく、
家具と家具の奥行き差で出来る
出っ張りにも要注意です。
ぶつかって転ぶこともあります。
出っ張りが出来ないように
家具を配置しましょう。
この時期、寒さ対策のため、
厚手の靴下を使用する人も多いですが、
フローリングはもちろん、
畳の上も目の方法によって
滑りやすくなります。
スリッパはかかとがないため、
つまづきの原因になるので
避けた方がよいでしょう。
●転ばない部屋作りのポイント
よ よけずに歩ける動線の確保
い 居間の整理整頓をする
じゅう じゅうたんを固定する
または使わない
た 高いところに物を置かない
く 暗いところには電気をつける
まとめ
いかがだったでしょうか?
素足だと滑りにくいですが、
冬場は寒いため、
脱ぎ履きがしやすく、
底部分に滑り止めのついた
介護用シューズがおすすめです。
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