敗血症が起こる原因や患者数、治療方法は? 敗血症が起こる原因や患者数、治療方法は?

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敗血症が起こる原因や患者数、治療方法は? 

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明るい人柄で人気だった俳優の渡辺徹が
2022年11月に敗血症で亡くなりました。

敗血症は、感染症をきっかけに
体の様々な臓器が機能しなくなって、
全身の状態が急激に悪化する病気です。

近年、高齢化に伴って患者数や
死亡数が増えいます。

そこで今回は、
敗血症が起こる原因や患者数、
治療方法についてお伝えしてまいります。

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敗血症が起こる原因は?

敗血症引き起こすきっかけとなるのは
細菌、ウイルス、カビなど
微生物への感染です。

肺炎球菌、病原性大腸菌、
インフルエザウイルスなど
私たちにとって身近な微生物も含まれ、
決して特別な病気ではありません。

ひとたび発症すると、
炎症反応が全身に広がり、

複数の臓器が正常に
機能しなくなって死に至ります。

原因となる感染が起きる体の部位、
肺などの呼吸器、尿路など泌
尿生殖器で全体の約半数を占めています。

症状は、悪寒、震え、発熱、体の痛み、
意識低下、息切れ、頻脈など多様で、
これらが同時に起きます。

リスクが高いのは体を守る
免疫の昨日が低い人です。

多くは高齢者ですが、
1歳未満の子供が
発症するケースもあります。

糖尿病などの持病を抱えている人、
手術知欲後の人、

がん治療中の人なども
注意が必要です。

敗血症の発症の仕組み
1.細菌やウイルスなどが体内に入り、
感染症を引き起こす
細菌:肺炎球菌、病原性大腸炎など
ウイルス: インフルエンザ、ノロなど
真菌(カビ):カンジダなど

2.全身に炎症反応が広がり、
臓器が傷つけられる

3.臓器が正常に機能しなくなる

主な症状
複数が同時に出現
・悪寒、震え、発熱
・体の痛み不快感
・皮膚が冷たい
・意識低下
・息切れ
・頻脈

敗血症の患者数は?

国内の患者数などについては
詳しいデータはありませんでしたが、

千葉大などが2021年、
成人約5000万人のデータを分析し、
初めて推計を公表しました。

2010~2017年の8年間に敗血症を
発症した患者数は約200万人で、
このうち36万人が死亡しました。

年ごとの推移を見ると、
患者数は2010年の11万人から
2017万人には36万人に、

死者数は10年の2.5万人から
2017年の6万人にそれぞれ増えていました。

一方で、死亡率は2010年の25%から
2017年に18%へと減少しました。

患者数と死亡者数が増えた要因は、
高齢化が進んだためとみられ、

こうした傾向は今後も続いていくと
予想されています。

患者が抱えていた持病をみると、
がんが最多の36%で、

高血圧26%、糖尿病22%、
心不全18%が続きました。

特に高血圧と糖尿病の患者の割合が
大きく増えました。

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渡辺徹さんも、糖尿病の持病が
あったと伝えられています。

●敗血症の患者の数
2010~2017年に入院した成人患者
5000万人

敗血症を発症した患者
200万人

死亡した人
36万人

高齢化で患者数、
死者数とも増加している
患者数  死者数
10年 11万人 2.5万人
↓    ↓
17年 36万人  6万人

敗血症の治療方法は?

敗血症は、血圧の急激な低下など
ショック状態をもたらすことがあるため、
治療は時間との勝負になります。

発症から1時間以内での治療開始が
目標とされています。

治療では、抗菌薬
使用して感染症を抑えるのが基本です。

血管から外に水分が漏れていくので、
生理食塩水などの点滴で血圧を維持します。

人工呼吸で呼吸を安定させることも大切です。

一命を取り留めても、
体調が元通りになるまでは時間がかかります。

脳梗塞などからの回復と同様に、
リハビリに取り組みながら、
体の機能を戻していきます。

個人差がありますが、
身体機能や認知機能が
数ヶ月以下戻らない場合もあります。

予防には、薬をしっかり飲むなどして
持病の状態をコントロールすることが大切です。

体の免疫力を高めるため、
栄養や睡眠を十分に取ることや

感染症に対するワクチン接種を
受けることも有効です。

日本救急医学会、日本感染症学会、
日本集中治療医学会の3学会は2019年、

敗血症の啓発を目的に
「日本敗血症連盟」を設立しました。

インターネットさいと
「敗血症.com」で、生活の中での注意点や
取るべき対策などをまとめています。

●敗血症の治療法
・抗菌薬の投与
・時下降呼吸器による呼吸管理
・点滴で水分補給

発症リスクが特に高い人
・高齢者、1歳未満の乳児
・がん患者
・免疫の働き抑える薬を使っている人
・糖尿病など持病のある人

まとめ

いかがだったでしょうか?

診断、治療法の進歩で急性期の死亡率は
20%以下になりましたが、

再発率は高く、一命をとりとめても
2年後までには約半数の方が亡くなります。

食事や運動に気を使って、
規則正しい生活を置くって
免疫力を高める努力が必要になります。

関連記事:敗血症の原因や症状、治療方法や早期発見するには?
肺炎球菌感染症の原因や症状、治療や予防の方法は?



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