抗がん剤の吐き気止め新薬は? 抗がん剤の吐き気止め新薬は?

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抗がん剤の吐き気止め新薬は?

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がんの治療のつらさや
苦しさをイメージさせ、

副作用の代表の一つとされるのが
吐き気や嘔吐ですよね。

従来の吐き気止め治療に、
少量の抗精神病薬を加えることで
効果が高まることが分かってきました。

そこで今回は、抗がん剤の吐き気止め新薬と
その効果についてお伝えしてまいります。

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抗がん剤の吐き気止め新薬とその効果は?

抗がん剤の服用後、
多くの人が吐き気や
嘔吐を経験します。

食欲が落ちると体力が低下し、
体の抵抗力が失われ、

がん治療に悪影響を
及ぼす恐れがあります。

吐き気や嘔吐が起きるメカニズムは、
1.小腸の一部の細胞からセロトニンと
呼ばれる神経伝達物質が放出され、
脳の嘔吐を司る部分を経て延髄の嘔吐中枢に伝わる
2.サブスタンスPという物質が嘔吐地有数を刺激する
3.抗がん剤が直接嘔吐中枢を刺激する
の三つの経路があります。

吐き気を止めを使えば、
こうした刺激の伝達を阻止し、
吐き気を抑えることができます。

今では、三つの吐き気止めを
併用した治療法が確率されています。

現在、注目を集めているのは、
オランザピンと呼ばれる薬です。

統合失調症などの治療に使われています。

脳に吐き気を催す刺激が伝わるのを
防ぐ効果があるとされています。

従来の吐き気止め治療に追加すると
投与する量の半分程度です。

精神的な面での悪影響は
確認されていません。

静岡県立静岡がんセンターなどの
研究グループは2017~2018年、

吐き気が出やすい抗がん剤を使った
臨床試験を実施しました。

がん患者約700人を
1.従来の吐き気止め治療
2.オランザピンを追加――
の二つのグループに分けてくらべたところ、
2.のグループは、79%の患者で
嘔吐を抑えることができました。

1.のグループは66%の患者で、
13ポイントの差がありました。

これまで治療が難しかった
抗がん剤の投与から

2日目以降に起きる吐き気や
嘔吐に有効です。

松山市の女性(46歳)は2022年10月、
国立病院機構四国センターで受けた
抗がん剤治療に伴い、
従来の吐き気止めを服用しました。

しかし、強い吐き気に襲われ、
しばらく果実しか口にできませんでした。

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オランザピンが加わると吐き気は治まり、
おにぎりを食べられるようになりました。

ただし、オランザピンは、
糖尿病を抱える患者に使えない、
眠気やふらつきの症状が現れやすい――
といった注意が必要です。

オランザピンを追加した治療法は、
日本がん治療学会が今年にも改訂する、

吐き気止め治療の指針に
盛り込まれる見通しです。

●抗がん剤の吐き気を押さえる治療
吐き気や嘔吐が起きる仕組み
1.抗がん剤によってセロトニンの放出
迷走神経を伝わり脳を介して嘔吐中枢を刺激

2.サブスタンスPが刺激

3.抗がん剤が直接刺激

吐き気止めの効果
抗がん剤によって起きる刺激を
吐き気止めがブロック

オンザピンを使った治療の特徴
メリット
・吐き気や嘔吐を押さえる割合が従来治療よりも高い
・治療が難しい2日目以降の吐き気にも効果

デメリット
・糖尿病の患者は使用できない
・眠気・ふらつきが生じやすい

吐き気や嘔吐はがん治療にも悪影響を及ぼす
吐き気・嘔吐

食欲不振

体重・体力の減少

抵抗力低下

治療効果低減?

抗がん剤の副作用で、
においや風味がある食べ物を
受けつられなくなることがありますが、

メニューの工夫で食欲不振を改善できます。

例えば、茶碗蒸しを冷ませば、
においがする湯気が上がらなくなります。

ご飯と肉をレタスで包めば
風味を抑えることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

食欲を保ち食べることは、
生きる力につながります。

食べられないつらさに寄り添って
支援することが需要です。

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