汗の臭いや量には個人差がある?その物質のドロドロとサラサラの違いは?
暑い日に噴き出す汗。
サラリとしていたりドロリとしていたり、
人によってその性質は異なっていますが、
なぜ、そのような違いが生まれるのでしょうか?
そこで今回は汗の性質の個人差と
その改善方法についてお伝えしてまいります。
汗の臭いや量には個人差がある?ドロドロとサラサラの違いは?
汗は「エクリン線」と呼ばれる
「汗腺」から出てきます。
全身に約200万~500万個あり、
実際に汗を出している「能動汗腺」はその半分ほどです。
生後3年ほどの間に生活した環境によって影響され、
暑い国で卒だった人は寒い国で素地った人よりも
能動汗腺の数は多い傾向にあります。
汗腺は血管から水分を組み上げ表皮に排出します。
いったんはミネラル分も一緒に組み上げますが、
再び血管に戻す働きがあるため
汗は限りなく水に近くなります。
ところが、日頃から汗腺を使っていないと、
この機能が衰えていき、
身体に必要なミネラル分も一緒に排出してしまって、
ドロリとした性質になります。
また、蒸発しにくいため
気化熱によって体温を下げる働きも
鈍りがちになってしまいます。
なかには休眠状態になって
汗そのものを出さなくなってしまう汗腺もあります。
サラリとした汗は
サッと乾く『よい汗』なのに対して、
ドロリとした汗は体にまとわりつく、
『悪い汗』といえ
そんな状態は体温調整が
上手くできていない恐れもあります。
健全な汗腺の機能を取り戻すには、
日頃から汗をかく習慣を取り戻す事が大事です。
例えば、ウォーキングや
軽いジョギングなどの適度な運動はもちろん、
手軽な方法として半身浴もオススメです。
浴槽にみぞおちのあたりまで湯を張り、つかります。
普通に湯を張って、浴槽で椅子に座っても大丈夫です。
湯の温度は37~38度程度のぬるめにします。
しばらくたつと体の芯から温まって、
自然と汗が出てきます。
足首を上下に動かしたり、
マッサージしたりすると温まった血液が
全身を巡るのでさらに効果的です。
湯から上がったらエアコンは使わず、
火照った体をゆっくりと冷ましてください。
うちわであおぐ程度で、
汗を出しながら自然に体温を下げるのがポイントです。
たとえ夏場でも湯船につかったほうが、
汗腺の機能を取り戻すのにはよいのですが、
全身浴はのぼせてしまう可能性があるので、
半身浴が最適ですよ!
●汗腺の機能による汗の性質の違い
よい汗
.粒が細かい
.水に限りなく使い
.肌で乾くのが速い
.味がほとんどしない
悪い汗
.ミネラルを含む
.大粒でべたべたしている
.しょっぱい味がする
.蒸発しにくい
汗の臭い物質を改善するには?
汗の臭いが気になるという人は
多いと思いますが、
実は本来、健康な汗は
99%が水なのでほぼ無臭です。
しかし、汗に皮脂やあかが混ざり、
雑菌が繁殖すると嫌な臭いが発生します。
いわゆる「加齢臭」が
汗から出ることもあります。
改善するには、食事を始めとする
生活習慣に注意すれば、
かなり防ぐことが可能です。
特に避けたほうがいいのは
1.肉類が中心の食事
2.満腹まで食べる習慣
3.喫煙
4.過労・睡眠不足などの疲労
などです。
動物性脂肪を多くとると
皮脂腺が分泌する脂肪分も増え、
これが分解、酸化されるなどして
臭いの元になります。
不規則な生活などによるストレスも
臭いの元を増やす原因にもなるので
気をつけてください。
まとめ
いかがでしでしょうか?
心身ともに健康な人は流す汗も
健康的だということがご理解いただけたと思います。
逆にいえば自分の汗によって
身体や心の健康状態を計ることができるので
もし、ここでお伝えしてきたような方法でも
改善されないのであれば、
病院一度で検査されてみては?
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