円錐角膜とはなにその原因や治療方法と保険適用は?

円錐角膜は、黒目を覆う角膜がゆがみ、
薄くなる病気で円錐のように

角膜がとがることから
「円錐角膜」と呼ばれています。

10～20歳代で発症しやすく、
強い乱視が特徴です。

そこで今回は、円錐角膜とは
どんな原因起こって、

治療方法と保険適用が
されるのかについて
お伝えしてまいります。

円錐角膜とはなにその原因は?

円錐角膜の患者は、
国内では疑いも含めて

100人に1人との調査もありますが、
原因は不明です。

アトピー性皮膚炎やダウン症、
睡眠時無呼吸症候群の人に多く、
体調が関係していると考えられています。

目を頻繁にこする人は
悪化しやすいようです。

何となく見えづらいと感じているうちに、
物が何重にもなったり光が

流れたりといった見え方になり、
角膜が原因の乱視です。　

●円錐角膜とはなに
・角膜がゆがんで薄くなる
・円錐のようにとがっていく

●円錐角膜で困ること
患者の困りごと
（178人、複数回答）

102人
将来の不安などによる精神的なストレス

109人
レンズ装用にともなう傷みなど

119人
レンズや治療などにかかる経済的負担

142人
乱視などの症状

※日本円錐角膜患者会2020年調査から

●どんな人が円錐角膜と疑われる?
・視力が急に悪化
・左右の視力に差がある
・家族に円錐角膜の患者がいる
・アレルギーや、睡眠時無呼吸症候群などの持病がある
・ダウン症がある
・目をかする癖がある

円錐角膜の治療方法は?

初期にはコンタクトレンズで矯正することができ、
角膜の突き出た部分に合う専用のレンズもあります。

目の水晶体の前にレンズを挿入したり、
半月状のプレートを角膜に埋めて

変形を防いだりする治療法もありますが、
悪化すれば効果は低下します。

専用のコンタクトが角膜とこすれて痛み、
ずれ落ちるようになると、
角膜移植が必要になります。　

症状が進行中の患者を対象に、
ドイツの大学が2003年に
「角膜クロスリング」という
新たな治療を開発しました。

ビタミンB2を成分とする
「リボフラビン」を点眼とた後、
角膜に紫外線を照射します。

角膜を構成する繊維の結び月を強め、
変形を防ぐ効果があります。

治療を受けた患者24人の
10年後を分析した結果が、
2015年に報告されました。

使用上が重いほど大きくなる
角膜のカーブの数値を治療前と皮角すると、
進行が食い止められていました。

角膜クロスリンキングは
米食品医薬品局（FDA）が承認しており、
日本では2007年から実施されています。

進行を止めることで、
円錐角膜のハンデを感じずに
生活していくことができます。
　
川崎市の中年男性の例では、
中学生の頃に円錐角膜と診断され、　　

2017年4月に
角膜クロスリンキングを受けましたが、

左目は角膜の厚さが足りず
治療できませんでした。

その後、右目の症状の進行は
抑えられていますが、

専用コンタクトを長時間使うと
両目とも痛むため、

自宅では裸眼で過ごしており
不自由だということです。　

円錐角膜の治療は保険適用される?

角膜移植以外は公的医療保険がききません。

このため、日本円錐角膜患者会の
アンケートでは

「治療で多額の借金を負った」との
声も寄せられています。

前述の中年男性も、右目の治療だけで
20万円を要したそうで、

症状が軽い若いうちに
治療を決断できるように
経済的負担を軽減してほしいと訴えています。

円錐角膜に気づくポイントは
１.ほどで視力の低下が急に進んだ
２.左右の視力さがある
３.街灯の光が重なって見える
などです。

一般の眼科で検査を受けて、
角膜が原因の乱視が強ければ、

精密検査ができる専門の
医療機関を受診しましょう。

専門の医療機関は円錐角膜研究会の
ウェブサイトに掲載されています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

お伝えしたように近年、
円錐角膜の悪化を防ぐ治療が登場して、

早期発見が重要となりましたので
気になる症状があられた場合は
迷わず受診してくださいね。

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