認知症の人の感情の記憶や心の変動は? 認知症の人の感情の記憶や心の変動は?

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認知症の人の感情の記憶や心の変動は?

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認知症の人の「感情の動き」を
呼び起こそうという
取り組みが始まっています。

朗読劇で人間の温かな心を味わったり、
絵画を見て感じたことを
自由に話したりするプログラムを通じて、

気持ちの落ち込みや焦りを和らげ、
笑顔をもたらす試みです。

そこで今回は、
認知症の人の感情の記憶や心の変動について
お伝えしてまいります。

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認知症の人の感情の記憶や心の変動は?

人情に触れて感激する、
幸せを感じる、
悲しい出来事に涙を流す、
怒る――

そうした感情の動きは、
認知症が進んでも多くの場合で
保たれています。

その人を突き動かす感情には、
「大脳辺縁系」という、
記憶力や計算力をつかさどる

脳の部分とは違う場所が
かかわっているからです。

記憶障害など認知機能の低下は、
顔にしわが増えたり、

足腰が弱くなったりすることと同じです。
これまでできていたことができなくなれば、
誰でも大きな不安を感じます。

家族らがそれを責めたり、
無理に改善させようとしたりすると、

気持ちが沈み込み、
暴言などのBPSD(行動・心理症状)が
深刻化してしまう可能性もあります。

周囲が温かく、適切な態度で
接することがとても大切です。

それに加え、朗読劇や絵画の鑑賞などで、
その人が本来持っている

「優しさ」などの豊かな感情を
呼び起こすことでも、
BPSD改善が可能だとわかってきました。

認知症が進んで、声をかけても
ほとんど反応がない方もいますが、

そうした方が、絵画を見て
「リズムを感じる」と足踏みをしたり、

朗読劇に心を揺さぶられて涙わ流したり、
物語に関連した思い出話を始めたりします。

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「ありがとう」といった介護者への声かけや、
笑顔も生まれます。

文化・芸術で感情に働きかける
プログラムを身近でやっていないという場合でも、

笑ったり、感動して泣いたりできる
「きっかけ」になるものを探してください。

元気な頃に経験したことがあるとい人に、
パラグライダーから撮影された

美しい景色の動画を
一緒に見てもらったケースもありました。

若い頃に流行していた
懐かしい音楽を一緒に聞いて
おしゃべりするといったことでもよいです。

どのような生活をしてきたのかを理解して、
豊かな感情を持つ人として絶えず敬意を持って、
心を開いて接することもポイントです。

●「感情の動き」が大切
朗読劇、絵画鑑賞、懐かしい曲、
動画などをきっかけに...
出来事を忘れても、感情は残る

・会話や昔の思い出話で楽しく過ごす
・意欲を取り戻し、表情が豊かに
・BPSD(行動・心理症状)の軽減

まとめ

いかがだったでしょうか?

たとえ、きょうどんなご飯を食べ、
誰と話したのかは忘れてしまっても、
楽しい、うれしい、といった感情は残ります。

ご本人が「きょうも幸せだ」と
思える環境を作ることが大切です。

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