在宅医療を受けるには?費用の目安や上限は?

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在宅医療を受けるには?費用の目安や上限は?

外来通院は負担が重いけれど、
入院が必要な程ではない、

あるいは、自宅などで
在宅医療をする場合、

どのように利用したり、
医療費の自己負担額は
どれぐらいかかるのでしょうか?

そこ今回は、在宅医療を受けるには、
またその費用の目安や上限について
お伝えしてまいります。

  

在宅医療を受けるには、費用の目安は?

以前から診てもらう近所のかかりつけ医が、

24時間対応で自宅にも来てくれる場合、
そのままお世話になるのが早道です。

そうでない場合は「在宅療養支援診療所(在支診)」という
医療機関があります。

在支診では、医師による定期的な
訪問診療を受けられます。

体調が急変したときも、24時間365日、
電話で相談でき、自宅にも駆けつけてくれます。

全国在宅療養支援診療所連絡会によると、
自己負担1割の場合、

利用料は月1万円程度(薬代別)で
済む場合が多いようです。

ただ、24時間対応の訪問診療は、
一人で開業する医師には負担が重く、

在支診の数は伸び悩んでいます。

在支診ではなくても、
往診に対応する診療所はあるので、

市区町村の在宅医療相談窓口や
地域包括支援センター、

担当のケアマネージャー、
入院先の隊員相談窓口などに聞いてみましょう。

また、「在支診」の看板を掲げていても、
緊急時には「救急車を呼んで」と言うだけで、

きちんと対応しないところがあることも事実です。

利用開始後、対応に疑問を感じた場合は、
遠慮なく医師に尋ねてみましょう。

納得できる説明がなければ、
別の医師を探すのね一つの手です。

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在宅医療の費用の上限は?

在宅療養にかかる保険の医療費には、

医師が計画的に訪問診療した場合の
訪問診療料や管理料のほか、
看取りを行った場合の加算などがあります。

これらの費用は一律ではなく、
在宅療養支援診療所の認定を受けているかどうか、

月当たりの訪問回数、
同一建物に住む患者を診た場合などの違いによって、
細かく定められています。

病状が落ち着いている患者を
月2回訪問診療し、

24時間の緊急対応をしている場合の
標準的な自己負担額は、

70歳以上の高齢者で1割負担なら
月額約8000円、

最も負担の大きい3割負担の場合で
月約2万円です。

在宅酸素治療を受けているかや
栄養療法の違いなどによっても料金は異なり、

看取りを行った月は、
加算によって負担が増えます。

月の負担額の上限は、
70歳以上の一般的な高齢者では
月額1万8000円。

低所得者は月額8000円です。

70歳以上で現役並の所得がある人や
70歳未満の場合は、

高額療養費制度の所得区分に応じた
上限額となります。

訪問看護を医療保険で受けた場合や
薬局での負担額は、合算して
適用されることがあります。

予防接種や、診断書などの
文書料も保険がききません。

訪問診療の交通費は、
保険とは別に患者から
徴収できることになっています。

介護保険を利用している人では、
「居宅療養管理指導費」が適用されます。

医師がケアマネージャーに情報提供や
助言を行うことなどに対する費用です。

介護保険で受けたサービスは、別にかかります。

●在宅医療にかかる費用(1ヶ月当たりの目安)
対象    負担割合 標準的な負担額  負担の上限額
70歳以上  1割  約8000円   1万8000円
       2割 約1万6000円  1万8000円
       3割   約2万円    高額医療費の限度額
70歳未満  3割   約2万円    高額医療費の限度額

●他にかかる費用の例
・訪問診療の際の交通費
・介護保険を利用している場合の居宅療養管理指導者
・院外処方の場合の薬剤費
・予防接種や文書料など保険外の費用

まとめ

入院のほうが安心と思うかもしれませんが、
高齢者は入院をきっかけに筋力や食欲が衰えたり、
寝たきりになったり、

認知症が進んだりする例が
少なくありません。

そのため、入院はできるだけ短くして、
在宅医療を利用する方が良いという
考え方が定着しつつありますので、

手続きが難しそうだと敬遠せずに
利用してみてくださいね。

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