c型肝炎治療薬の価格と自己負担はいくら?
2020年度のノーベル生理学・医学賞は、
C型肝炎ウイルスを発見した
米英出身の研究者3人に贈られましたが、
その研究成果によって、
C型肝炎ウイルスの高精度の検査や
治療薬の開発につながりました。
そのためC型肝炎は、
治せる病気になってきています。
そこで今回は、c型肝炎治療薬の価格と
自己負担はいくらになるのかについて
お伝えしてまいります。
c型肝炎治療薬の価格と自己負担はいくら?
C型肝炎の飲み薬は高価ですが、
自己負担は月額2万円までで済みます。
肝臓は「沈黙の臓器」と
呼ばれていますが、
C型肝炎ウイルスに感染して炎症が出ても、
自覚症状はほとんどありません。
肝硬変、肝臓がんと進んで初めて、
病気が見つかることも多いようです。
ウイルス性肝炎はA~E型などがあり、
このうちC型は非常に多くいます。
感染した人からの輸血や
血液製剤などが原因となることもあり、
医療行為が原因の「医原病」とも
言われています。
ほかには覚醒剤を打つなどの
注射器の使い回しや、
消毒が行き届いていない
器具でピアスの穴をあけることなど
感染リスクが高まります。
A型、B型とは異なるウイルスが
特定された研究を機に
治療薬の開発も大きく進みました。
当初は注射薬のインターフェロンが
中心でしたが、副作用の多いのが難点でした。
ウイルスを排除できる飲み薬が
登場したのはこの数年の間のことです。
現在は飲み薬が主流になってきています。
効果は非常に高く、
最初の治療なら9割以上治り、
副作用も少ないとされています。
ただ、価格は非常に高く、
1錠で1万円を超えて、
中には6万円もするものもあります。
歴史的に医原病の側面があるC型肝炎では、
患者の治療を支える国の制度があり、
自己負担は低く抑えられています。
自己負担額の上限は、
所得に応じて月額1万円と
2万円となっています。
●C型肝炎の治療薬と価格
薬剤名 価格(1錠) 1日の服用回数と量 治療期間 治療総額
ソバルディ 約4万3000円 1回1錠 12~24週 約361万~約723万円
ハーボニー 約5万5000円 1回1錠 12週 約466万円
グラジナ 約9100円 1回2錠 12週 約368万円
エレルザ 約2万5500円 1回1錠 12週 約368万円
マヴィレット 約1万8500円 1回3錠 8~12週 約310万円~約465万円
エプクルーサ 約6万1200円 1回1錠 12~24週 約514万円~約1027万円
※グラジナとエレルサは合わせて服用する
まとめ
いかがだったでしょうか?
医療費助成を受けるには
申請が必要ですので、
C型肝炎と診断されたら、
治療前に自治体の窓口に
相談してくださいね。
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