双極性障害の症状や治療、診療の指針は? 双極性障害の症状や治療、診療の指針は?

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双極性障害の症状や治療、診療の指針は?

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日本うつ病学会は2023年3月、
そうとうつの状態があらわれる
「双極性障害」について、
診療指針を12年ぶりに大きく改訂しました。

薬物療法に、病気への理解を深めて
対処法を学ぶための支援(心理社会的支援)を
加える重要性を指摘しました。

全ての患者に伝える七つポイントを
示したのが特徴です。

そこで今回は、双極性障害の症状や
治療と指針についてお伝えしてまいります。

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双極性障害の症状は?

双極性障害は、
気分が高揚する「そう状態」と、

落ち込む「うつ状態」を繰り返し、
生活に支障が出てしまう脳の病気です。

具体的には、そう状態では
眠らなくても大丈夫になるなどし、

うつ状態では気分の落ち込みが
続くなどの状態になります。

こうした特徴から、
以前はそううつ病と呼ばれていました。

およそ100人に一人が
かかるとされています。

男女差はありません。

気分の落ち込みなどが続く
うつ病と見分けがつきにくいのも特徴です。

杏林大などの患者対象の調査では、
65%が最初はうつ病と診断されていました。

自分の行動を振り返り、
うつ状態になる前に活動的な
時期なる前に活動的な時期があったり、

気分の波があったりするのであれば、
医師に伝えることで正しい診断につながります。

●双極性障害とは
・気分が高揚する「そう状態」と落ち込む
「うつ状態」を繰り返す脳の病気
・悪化すると症状を繰り返す感覚が短くなる
・100人に一人がかかる。男女差はない
・20~30歳代前後に発症することが多い

●双極性障害の主な症状
そう状態
・自信満々になる
・眠らなくても大丈夫
・おしゃべりになる
・なんでもてできる気になる

うつ状態
・気分の落ち込みが続く
・何も楽しめないし、興味がもてない
・眠れない
・やる気が起きない

双極性障害の診療の指針は?

双極性障害の治療は、
そうとうつの波を抑え、

気分を安定した状態にするのが目標で、
薬物療法と心理社会的支援が中心です。

今回改訂された指針で、
薬物療法は、気分の波を小さくする
働きがある気分安定薬と、

脳内の興奮を抑える働きなどがある
向精神病薬の併用が推奨されました。

近年の研究で、併用すると効果が
高まることが明らかになったためです。

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心理社会的支援に関しては、
患者が普段心がけることを学ぶ

心理教育の中で、最低限身につけるべき点を
七つのポイントにまとめました。

その一つは「規則正しい生活習慣の維持」です。

双極性障害は、徹夜をするなどの
生活リズムの乱れが病状の悪化の原因になります。

睡眠や生活のリズムを整えることが重要です。

「病状悪化につながる要因の把握」も大切です。

不眠や仕事の抱えすぎなど、
症状が悪化する要因は人それぞれです。

悪化を招くストレスが分かれば、
対処がしやすくなります。

薬物療法とともに心理教育は大切です。
どの医療機関でも受けられるようになれば
患者のプラスになります。

本来は、臨床心理士ラ専門家が
心理教育を時間をかけて
行うことが有効とされています。

ただ、公的医療保険が適用されず、
診療時間も限られていることから、
多くの患者は受けられていません。

七つのポイントは意思が短時間でも
伝えられる内容をまとめています。

本格的な心理教育の
保険適用を求める声もあります。

●改定された診療指針の特徴
薬物療法
・気分安定薬と抗精神病薬の併用

心理社会的支援
・すべての患者が学ぶ七つのポイント
1.規則正しい生活習慣の維持
2.病状悪化につながる要因の把握
3.悪影響を与える問題への対応
4.新たな再発の兆候の把握と、予防策の策定
5.病気への誤解の解消
6.効果的な薬物療法の実現
7.アルコールなどの乱用や不安への対応

まとめ

いかがだったでしょうか?

七つのポイントは、
再発のリスクを減らすためにも重要です。

症状の改善に役立ててくださいね。

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