多発性硬化症とはどのような病気、その 診療指針は? 多発性硬化症とはどのような病気、その 診療指針は?

健康

多発性硬化症とはどのような病気、その 診療指針は?

スポンサードリンク

神経の炎症で全身に
様々な症状を招く

「多発性硬化症」は、
再発を繰り返す難病です。

長く付き合うだけに、
患者一人ひとりの考えや

生活スタイルを踏まえて
治療を決めることが重要です。

2023年に改定された診療指針では、
内容を検討する会議に

初めて患者が参加、
薬の選び方について
述べた意見が盛り込まれました。

そこで今回は、
多発性硬化症とはどのような病気か、

また診療指針について
お伝えしてまいります。

スポンサードリンク

多発性硬化症とはどのような病気、その診療指針は?

多発性硬化症は、
異物と闘う免疫が、

自分の体を攻撃してしまう
自己免疫疾患とされます。

脳や脊髄などの神経を覆うカバー
「髄鞘」が壊れ、手足に力が入らない、

視界がぼやける、認知機能が低下する――
など多様な症状がでる進行性の病気です。

遺伝的要因や日照時間など
環境的な要因が発症に関わるとされ、
国内の患者は約1万8000人で女性が多いです。

●多発性硬化症とは
・脳や脊髄、視神経の神経を覆う
 カバー「髄鞘」が壊れ、
 神経の働きに支障が生じる難病

・発症年齢は平均30歳頃、
 国内の患者数に約1万8000人。
 女性に多い

主な症状
認知機能の低下
司会がぼやける
感覚が鈍い
痛み
疲れ
しびれ

・症状が落ちつく「寛解期」と再発を繰り返す
・再発予防の治療が重要。使える薬は8種類

治療はまず、高用量のステロイドで、
炎症や免疫の働きを抑え込みます。

再発は症状を抑えるのが難しくなります。

症状が落ち着く「寛解期」も
再発予防の治療が必要です。

使える薬は8種類です。

6年ぶりに改定された指針では、
診断や治療の方法ごとに、

安全性や有効性の最新データから
推奨の程度が示されました。

スポンサードリンク

その上で、薬に関する項目に、
治療を選ぶポイントとして

「患者の価値観や以降・希望」
が記載されました。

医師が推薦した患者7人が会議で
発言した内容を中心にましめたものです。

効果や間隔が同程度とされる点滴治療と
自己注射のどちらが便利かは
「患者により違う」とされました。

患者から「点滴は通院の負担が大きい」
「自分で駐車するのは怖い」などの
考えが示されました。

高齢になると再発リスクが
減ることが分かってきており、
薬をやめたい人もいます。

指針では「中止する場合でもその後の再発リスクも考え、
定期的に受診した方が良いとの意見がある」
と記されました。

多くの医師が頼る指針に患者の
率直な考えが盛り込まれたことで、

患者に寄り添った治療が
広がることが期待されます。

指針では「視神経脊髄炎スペクトラム障害」
診断や治療も扱っています。

多発性硬化症と似た難病ですが、
高齢でも再発リスクは低下せず、
薬はやめられません。

以前はステロイドの治療が中心で、
骨がもろくなる副作用が問題でした。

2019年以降、5種類の生物学的製剤が
可能になりました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

治療が進歩し、療養生活の向上には、
医師と患者が最新の情報を理解して

治療方針を話し合うことが
より大切になっています。

関連記事:多発性硬化症とはどんな病気、症状やなぜ起き、どう治す?
     子供の片頭痛の原因や対処は?



スポンサードリンク

-健康
-,