医療費の値上げ、いくら引き上げられる? 2019年

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医療費の値上げ、いくら引き上げられる? 2019年

保険診療の初診料や
再診料が10月に値上げされますが、

これは同月の消費税が
8%から10%への引き上げに伴うものです。

そこで今回は2019年に医療費が
いくら引き上げられるかについて
お伝えしてまいります。

  

医療費の値上げ、いくら引き上げられる? 2019年

厚生労働相の諮問機関であ
る中央社会保険医療協議会(中医協)が

2019年2月13日、
個別の引き上げ額について答申しました。

初診料は、現在の2820円
(患者負担はその1~3割)から
2880円へ60円の値上げ、

診療所や中小病院の再診料は720円から
730円へ10円値上げされます。

大病院の再診時にかかる外来診療料は、
730円から740円になります。

3割負担だと初診料で18円、
再診料で3円の値上げです。

このほか、入院の基本料や
管理料なども引き上げられます。

歯科の初診料や再診料、
保険薬局の調剤にかかる
基本料なども上がります。

保険の医療費は非課税ですが、
なぜ消費税の引き上げに伴って
値上げされるのでしょうか?

医療機関がメーカーなどから
医療機器などを仕入れる際の料金には、
消費税がかかっています。

しかし、医療機関は保険の
診療報酬を撤収する際に、
消費税を上乗せすることはできません。

このため、消費税が上がればその分、
医療機関の負担は増えます。

そこで、保険診療の値段
そのものを引き上げることで、

消費税増税に伴う医療機関の負担増を
補填するという方法がとられています。

消費税が5%から8%に
引き上げられた2014年4月にも、

増税による負担増を補填する
改定が行われています。

ただしこの時は、2年に一度の
定期的な医療費の改定と同時だったため、

消費増税に伴う値上げが意識されることは
ありませんでした。

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●10月からの診療報酬引き上げの例(患者負担は1~3割)
              現在  → 10月以降
初診料         2820円  2880円
再診料          720円   730円
外来診療料        730円   740円
オンライン診療料     700円   710円
小児外科外来診療料   5720円  5990円
(初診、処方箋ありの場合)
一般病棟入院基本料  1万5910円 1万6500円
(急性期で最も高い場合)
歯科初診料       2370円  2510円
調剤基本料        410円   420円 
(個人薬局などの場合)

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、医療費の定期的な
改定時期に重ならないため、

消費税引き上げにともなう補填分だけが、
臨時に引き上げられ、

医療費全体の定期的な改定は
2020年4月に予定されています。

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