高齢者がペットと安心して生活するには? 高齢者がペットと安心して生活するには?

生活

高齢者がペットと安心して生活するには?

スポンサードリンク

ペットには癒やされます。

ただ、飼育にはお金がかかり、
世話し続ける責任もあります。

ペットの方が長生きしたり、
自分が病気で飼えなくなったりした場合に備えて、
何をしておくべきか、

元気なうちに考えておけば、
安心できます。

そこで今回は、高齢者がペットと安心して
生活するにはどうすればよいのか
お伝えしてまいります。

スポンサードリンク

高齢者がペットと安心して生活するには?

ペットの飼育にはメリットがある一方、お金がかかる。

ペット保険大手「アニコムホールディングス」が
同社との保険契約者に尋ねたところ、

2022年1年間にペット1匹にかかった
治療費や食費などの総額(有効回答2388人)は、

犬が平均35万7353円、
猫が同16万766円でした。

コロナ禍前の2019年は、
それぞれ30万6801円、15万8680円だったので、
いずれも増えました。

同社の調査では、
2021年度の平均寿命は犬が14.2歳、
猫が14.7歳でした。

長生きしてほしいが、
その分、支出も増えます。

ペットを入手するには
1.店で購入する
2.動物愛護団体から譲り受ける
3.家族や知人など個人的なツテを利用する――
などがあります。

このうち2.では、希望者の適性や
動物との相性を見極めることが多く、

希望者が先に亡くなる事態を避けるため、
最初からシニアの申し込みを断る団体もあります。

これに対し、一般社団法人
「動物共生推進事業」には、

譲渡した犬や猫を飼い主が世話し
続けられなくなった場合、
再び引き取る「飼育保証制度」があります。

同法人の理事は
「シニア世代でもペットを
飼える環境を作りたかった」と語っいます。

同法人から譲り受けるには
1匹あたり10万円前後を支払い、
活動支援費として毎年6500円を納めます。

各地には病気などで
世話できない飼い主の代わりに

飼育する「老犬ホーム」や
「老猫ホーム」があります。

東京都大田区でホームを運営する
「東京ペットホーム」では、

施設で健康状態の確認や給餌を行い、
犬なら散歩もさせます。

飼い主は自由に面会でき、
再び引き取ることも可能です。

利用料は、ペットの大きさや
種類の違いで異なります。

体重6キロまでの小型犬なら、
最初に入居一時金42万9000円と
同額の飼育費(6か月分)がかかります。

契約は半年更新で、
その都度、飼育費が必要になります。

東京ペットホームでは、
飼い主に先立たれたペットを

最後まで世話する「終生預かり」
というサービスもあり、

病気や高齢の犬、猫も受け入れています。

渡部代表は、「セーフティーネットの一つとして
ホームの存在を知ってほしい」と強調します。

スポンサードリンク

施設によって費用や飼育環境が異なります。

●犬と猫を1年間飼育した場合の平均費用(2022年)
犬35万7353円
支出が多い項目
1.ケガや病気の治療費  6万7376円
2.フード・おやつ    6万6006円
3.シャンプー・カット・ 4万7273円
トリーミング料

猫16万766円
1.フード・おやつ    4万9103円
2.ケガや病気の治療費  3万1138円
3.ペット保険料     2万7385円

※アニコムホールディングスの調査より

飼い主に不測の事態が生じても
ペットが幸せに暮らせるためには、
どのような手立てがあるでしょうか。

ペットの一生を考えることは飼い主の責任です。

飼い主が自分の死後に備え、
できる方法はいくつかありますが、
まずは遺言書の作成をお勧めします。

たとえば飼っている犬の世話を
親戚(A)に頼みたい場合、

「自分の死後、Aに犬の面倒を
みてもらう代わりに100万円を遺贈する」
という遺言書を残すのです。

民法で定められた要件を満たす文書なら
法的に効力が生じ、残された犬は
Aに世話してもらうことになります。

遺言書には主に、自分で書く
「自筆証書遺言」と、

公証役場で作成する
「公正証書遺言」があります。

ほかに「民事信託」という方法もあります。

信託法に基づき、飼い主(委託者)
家族などの信頼できる人(受託者)
信託契約を結ぶのです。

この契約に基づき、
受託者は新しい飼い主にペットを引き渡し、
飼育費を払います。

遺言書と違うのは、
生前に飼育できなくなったときでも
利用できる点です。

誰しも認知症になったり、
突然のケガや病気で入院したりする可能性があります。

いずれの方法も行政書士など
法律の専門家に頼む場合、
手数料が必要になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ペットはかけがえのない家族の一員で
一緒に過ごす時間はなにものにも
代えがたいものですよね。

犬なら一緒に散歩をするなど
健康維持の面で助けられます。

お伝えしてように、
飼い主もペットも元気な時に

施設を探しておくことが
安心につながりますね。

関連記事:高齢者の飼い主の死後にペットの世話は誰がする、その手段は?
     ペット保険の選び方や高齢化に対応した商品は?



スポンサードリンク

-生活
-