紅葉登山におすすめの日帰りできるスポットと初心者の注意点を紹介
2016/10/14
あれほど高かった気温もすっかり下がり、
ヒンヤリとした風に秋の気配を感じることも多くなりました。
そんな中でも山の季節の移ろいはその紅葉とともに
赤や黄色に染まった樹々が私達をを楽しませてくれます。
ここでは北関東近郊を中心に、一度は見ておきたい
初心者でも行ける紅葉登山におすすめの山をご紹介します。
紅葉登山におすすめの山をご紹介
ここでは関東近郊の有名な
紅葉登山向けの山をご紹介します。
●東京都 高尾山
東京近郊の行楽地として馴染み深いですが、
常緑広葉樹(カシ・ブナ・イヌブナ・ナラ・ホオノキ他)や
針葉樹(モミ・ツガ他)など都市部から移動できる距離にありながら
植生が保たれていて豊かです。山頂からは関東平野や房総半島など
広い地域を眺めることができます
御岳山
ケーブルカー(御岳登山鉄道)を利用することで簡単に登れることから、
関東近郊の登山者に好まれている山です。麓の滝本駅から6分程度で
山頂近くにある御岳山駅に到達でき、その便利さとは裏腹に
都内の眺めは素晴らしく、晴天時には東京の高層ビルや
東京スカイツリーが望めます。
●埼玉県 両神山
古くからの修験者の信仰としての山であり、
表登山道とされる東面の日向大谷からの道には、
数多くの石仏・石碑・丁目石が残されており
信仰の厚さをうかがい知ることができます。
両神神社を抜け、険しい岩場や鎖場を越えた先にある
山頂からの眺望は日本でも屈指の絶景です。
●茨城県 筑波山
『万葉集』にも詠まれた日本百景の一つとされ、
百名山では最も標高が低く筑波山からは
富士山の美しい景観を望めます。
全地域が水郷筑波国定公園に指定された保護エリアで、
中腹から山頂付近は特別保護地区に指定されています。
そのため樹木および木竹以外の植物の損傷・植栽、
動植物の捕獲や採取などが禁止されています。
山頂付近まではケーブルカーやロープウェイを利用して登ることができ、
いくつかのルートで登山道も整備されているので、
麓からは歩いて登頂することも可能いです。
●栃木県 那須岳
那須岳は栃木県那須郡那須町にある茶臼岳の別称ですが、
こちらの方が聞き慣れている方も多いのではないでしょうか?。
ふもとにある那須山麓駅から那須ロープウェイを利用すれば、
終点の那須山頂駅が茶臼岳9合目に到達でき、そこから茶臼岳山頂までは
1時間程度で到達できます。そのため軽装で茶臼岳を目指す観光客も多く、
中にはサンダル履きや日傘を差して散策する人も訪れますが強風など
天候の急変でロープウェイが運休となることも考えられますので
歩いて帰ることも想定して歩き易い運動靴などが望ましいすね。
因みに、山頂駅では登山靴を貸し出しも行っています。
●山梨県 大菩薩嶺
秩父多摩甲斐国立公園を代表する山である大菩薩嶺は、
関東近郊からのアクセスも良く、家族連や熟練者向けまで
ルートバリエーションが豊富な山として四季を通して
多くの登山者が訪れています。
中里介山の長編小説「大菩薩峠」の舞台としても有名ですね。
尾根からは富士山をはじめ、南アルプス・乗鞍岳・八ヶ岳・奥秩父など
山並みが一望でき、標高によってカエデやカラマツなど
様々な紅葉が楽しめます。
●群馬県 白根山
栃木・群馬の県境に位置する日光白根山は日本百名山のひとつで、
北海道・東北地方を含めた関東以北で最高峰の山です。
同名の山が日本各地に存在するため日光と付けて区別され、
麓の丸沼高原からロープウェーで標高2000m付近まで登ることができます。
また、登山道の整備が行き届いており5~6時間で往復することが可能なため、
登山の熟練者だけでなく初級者や家族連れでも
安心して訪れることができます。
紅葉登山で日帰りできるスポットは?
ここまでご紹介してきた山々は
どれも関東近郊で片道3時間以内で目的地まで到着できますが
そこからさらに索道を含めた登山をするとなると
帰宅するまでに5時間を越えてしまうことも十分考えられます。
したがって、日帰りでの紅葉登山には
やはり都内にある高尾山と御岳山をおすすめします。
このスポットならどちらも日帰りで登山しても
翌日に疲れを引きずることなく楽しめるはずです。
紅葉登山で初心者が注意する点
ここでは実際、初心者が紅葉登山するにあたり
注意すべき点をいくつか上げておきましょう。
●頑張り過ぎた後の汗冷え
初心者にはつい頑張り過ぎて出発から早いペースで歩いてしまい、
汗をかき過ぎてると身体が冷えてしまいますので用心しましょう。
予防としてはおしゃべりしながらゆっくり歩き、
ときどき休憩をいれるとよいでしょう。
その他、汗が冷えたときの対策として
吸汗性や速乾性の高いウェアなどを着るのもお勧めです。
●トイレのタイミングや場所
十分に下調べをしないで登山すると、
休憩する場所やトイレがなかなか見つからず
辛い思いをしてしまいます。だからといって
水分を控えるのも危険ですので、そうならないためにも
事前に休憩場所やトイレの場所をチェックしておきましょう。
●食事をとるタイミング
山頂や景色の良い場所で食事をしようと
その場所にたどり着くまで空腹を我慢していると
目的地に到達した時には疲れてすっかり食欲をなくしてしまい、
下山中ずっと飢餓感を抱えたまま過ごさなければなりません。
それを防ぐためにこまめに食事がとれるよう、
行動食は準備しておきましょう。
●山頂は思っている以上に寒い
晴天の麓では暑く感じる気温でも、
山を登るにつれて気温は下がってきます。
そこにさらに雨風が加わると上記のように
乾いた汗が冷えて低体温症になることもあります。
その予防策として雨具の他に、
長袖シャツや裾の長いズボンは当然として
セーターやフリースジャケットなどの
防寒具も準備しておきましょう。
●下山時の油断
山頂があまりに気持ち良いからといって
飲酒の量が多くなったり長居し過ぎたりすると、
下山する頃には日が暮れて辺りが暗く夜になってしまいます。
それを避けるために、帰りのことも十分に考えて行動しましょう。
まとめ
紅葉の季節は普段出かけられない場所を
訪れる機会も増えること思いますが、
楽しい行楽は計画性を持って行うことが
失敗しないための第一歩です。