感染性胃腸炎ウイルスの種類や対策、消毒方法や予防方法は?

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感染性胃腸炎ウイルスの種類や対策、消毒方法や予防方法は?

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毎年、冬に猛威を振るうノロウイルスは
学校や会社などで集団感染を引き起こしたり、

家族内で感染たりする恐れがあるので注意が必要です。

そこで今回は、そのウイルスの種類や対策法、
消毒や予防方法についてお伝えしてまいります。

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感染性胃腸炎ウイルスの種類や対策は?

冬になると毎年のように
ノロウイルスによる
感染性胃腸炎が流行しますが、

では、ノロウイルスに感染すると、
一体どのような症状が出るのでしょうか?

感染性胃腸炎を引き起こす原因となる
3つのウイルスを以下にまとめました。

●ノロウイルス
・主な症状
 下痢、嘔吐、吐き気、腹痛。
 発熱する場合もあり、症状がひどい場合には
 脱水症状を起こすこともある。
 通常は軽症で症状が1日~3日続く。

・かかりやすい人
 年齢を問わず発生し、 特に乳幼児や高齢者、
 もともと持病がある人など、
 抵抗力の弱いひとガ発病すると
 重症化することがある。

・潜伏期間
 平均1日~2日
 (短くて数時間から数日)

・発生時期
 11月~1月かけて多くなる

●ロタウイルス
・主な症状
 下痢、嘔吐、発熱で米のとぎ汁のような
 白色の水のような下痢便が特徴。
 ノロウイルスに比べて、
 発熱を伴う場合が多く重症度が高い。
 下痢や嘔吐は3日~8日程度で回復し、  
 発熱は通常半日~1日で治まる。

・かかりやすい人
 生後6ヶ月から2歳を中心に乳幼児に多い。
 成人では、感染しても発病しない
 「不顕性(ふけんせい)感染」が多いと
 言われていますが、発病する場合もある。

・潜伏期間
 約1~3日

・発生時期
 1月~4月に多い

●サポウイルス
・主な症状
 下痢、嘔吐、吐き気、発熱。

・かかりやすい人
 乳幼児に多く、近年では成人や高齢者の
 食中毒事例や集団感染事例も報告されています。

・潜伏期間
 平均1日~3日

・発生時期
 一年を通して発生し、
 特に10月~4月に多い。

このような感染性胃腸炎ウイルスに
感染している可能性がある場合、

何を目安に病院に行けばよいのでしょうか?

乳幼児や高齢者などの
抵抗力の弱い人が感染した場合、
重症になることがあるので、

下痢や嘔吐で脱水症状になってぐったりする前に
病院を受診するように心がけてください。

そしてもし、感染性胃腸炎にかかっていても
特別な治療法はなく、点滴や整腸剤などの
対症療法に限られています。

症状が続く期間は比較的短期間なので、
脱水を防ぐために水分補給や安静が必要です。

下痢止め薬は病気の回復を遅らせることがあるので、
医師と相談の上、服用してください。

●二次感染に注意!
感染性胃腸炎の感染経路は主に、
人からの感染と食品からの感染があります。

人からの感染では、感染者の嘔吐や便を触った手、
その手で触れたものを介して二次感染します。

このため、症状のある間は
入浴を避けてシャワーのみにするか、
一番最後に浴槽に入るようにしましょう。

また、人によっては感染しても発病しない
『不顕性感染』の場合があり、
知らない間に感染源となって周りの人に
感染させてしまうこともあります。

食品からの感染では、
汚染された二枚貝を生や加熱が
不完全なままで食べることや、

ノロウイルスに感染した人の手を介して
汚染された食品を食べることで感染します。

注意しておかないといけないのが、
ウイルスが含まれた嘔吐物や
便を直接触れていなくても、

ウイルスが乾燥すると空中に漂うため、
それを吸い込むことで
感染してしまうケースがあることです。

このため、感染性胃腸炎の予防には
適切な消毒や対処が必要にです。

感染性胃腸炎ウイルスの消毒方法や予防方法は?

感染性胃腸炎の予防には3つのキーワードがあります。

それが『手洗い』『嘔吐物の処理』『食中毒の予防』

ですので順番にお伝えしてまいります。

●『手洗い』正しい手洗いを行って、
  手の汚れをしっかりと洗い落とす。

ポイント1:手洗いのタイミング
外から戻ったとき、トイレの後、
料理を作る前、食事の前は
必ず手洗いをするように心がけましょう。

一見清潔に見えても、菌やウイルスが
たくさん付着しています。

そのため普段から、
こまめに手洗いすることが大切です。

ポイント2:汚れが残りやすいところ
手のひらは入念に洗う人が多いと思いますが、
指先や指の間、手首などは汚れが残りがちです。

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特に利き手は洗い残しが
多くなりやすいので気をつけましょう。

ポイント3:正しい手洗いは?
1.水で手をぬらしたら、
 石鹸(液体石鹸推奨)をつけて、
 手のひら同士をよくこする
     ↓
2.手の甲を伸ばすようにこする。
     ↓
3.指先・爪の間をこする
     ↓
4.指の間をこすり合わせる
     ↓
5.親指をねじり洗いする
     ↓
6.手首をねじり洗いする
     ↓
7.流水で石鹸と汚れを洗い流す
     ↓
8.清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取る
 (タオルの使い回しは厳禁)

●『嘔吐物の処理』嘔吐物や便の処理は、
 家庭用塩素系漂白剤を使って速やかに行う。

嘔吐物・便の適切な処理のための三原則

1.すぐに拭き取る・乾燥させない
 ウイルスは乾燥すると空中に漂い、 
 口や鼻から吸い込むことで感染するので
 速やかに処理することが大切。

2.キレイに拭き取ってから消毒する
 消毒液は、汚物が残っている状態で使用すると
 照度効果がするため、きれいに拭き取ってから使う。

3.しっかりと手洗いする。

【嘔吐物の便の処理方法】
1.ビニール手袋・マスク・ガウン・靴カバーを着用する。
2.ペーパータオルや布で汚物を覆い、外側から内側へ向けて
 拭き取り面を折り込みながら静かに拭き取る。
 床に汚物が残らないようにしっかり拭き取る。
3.拭き取ったペーパータオルや布は、ただちにゴミ袋に入れて
 密閉した上で廃棄する。できれは、50倍に薄めた
 家庭用塩素系漂白剤を入れてから密閉し廃棄する。
4.なるべく色のついていないペーパータオルや
 布を使用し、50倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤で
 浸すように床を拭く。
5.10分後に水拭きする。

【汚れた衣類の消毒法】
1.ウイルスが飛び散らないよう、 
 ペーパータオルや布で覆いながら、
 汚物を取り除く。
2.洗剤を入れた水の中で、
 静かに衣類をもみ洗いする。
3.50倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤に 
 約10分漬け込む。漂白剤が使えない衣類は、
 85度で1分以上の熱湯洗濯でも可。
4.他の衣類と分けて洗濯する。
5.もみ洗いをした後の洗い場所を
 250倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤で
 消毒し、洗剤を使って掃除する。

家庭用塩素系漂白剤の量の目安
・50倍に薄める場合
 家庭用塩素系漂白剤 50CC
 (キャップ約2杯)
 水 2500CC

・250倍に薄める場合
 家庭用塩素系漂白剤 10CC
 (キャップ約1/2杯弱)
 水 2500CC
※一般的な家庭用塩素系漂白剤の塩素濃度(5%)を想定。

●『食中毒の予防』食べ物を調理する際には、
 加熱、調理義の洗浄や消毒をしっかりと行う。

・体調が優れない場合は食品や
 食器に直接触れないようにする。

・食品を加熱する場合は中心部まで十分に加熱する。
 湯通し程度では、ウイルスは死滅しません。

・使用した調理器具は十分に洗浄し
 熱湯や塩素系漂白剤などで消毒する。

まとめ

いかがだったでしょうか?

感染性胃腸炎は1年の内で
11月から2月に最も多くなりますが、

正しい知識と対処を行うことで
その感染を防ぐことができますので
しっかりと行うようにしてくださいね。

関連記事:ノロウイルスの型とその種類は?流行する時期と感染経路 



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