シュトーレンとはなに?その作り方といつまで日持ちはするの?

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シュトーレンとはなに?その作り方といつまで日持ちはするの?

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クリスマスに食べるスイーツといえば
昔からイチゴのショートケーキが定番ですが、
近年はブッシュ・ド・ノエルという
薪をかたどったものも人気ですね。

そして、ここ数年で認知度や
人気が急上昇しているのがシュトーレンです。

そこで今回はシュトーレンとは
どんな食べ物でどのような意味があるのか?

また作り方と食べ方、
食べ時や保存方法についてお伝えしてまいります。

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シュトーレンとはなに?その意味は?

シュトーレンとはドイツのパン菓子で、
棒や坑道という意味があり、

生地にはドライフルーツや
ナッツが練りこまれ
表面には粉砂糖がたっぷりと
まぶされているのが特徴です。

最初は翌年の豊穣を願って
棒状のパンが作られていいたのですが、

年を重ねるごとにより多くの豊作をと
レーズンなどのドライフルーツや
アーモンドなどのナッツ類を
たくさん加えるようになりました。

古い14世紀の文献によると、
品質管理と伝統あるパン屋の誇りである組合を

司教に許可してもらうかわりに
「シュトレンという白い棒パン」を
12月に献上したとあります。

ここから献上するものという伝統が始まります。

16世紀以降にはクリストシュトレン
(Christ stollen)とその呼び名も変化し、

パンに大量に降り掛けられている粉糖で
キリストが誕生した時の
白いおくるみに包まれた
赤ん坊を現すようなりました。

因みに、一般的に日本では
シュトーレンという呼び方が広まっていますが

正確にはシュトレンか正しい読み方で、
stollenはlが2つありますが
このような子音が連続する場合には
その前の発音は短くします。

そのためカタカナにおいても
シュトーレンではなく
シュトレンがより正しい表記となります。

また、ケルストストルという
パンを目にすることもありますが、

これはオランダの
クリストシュトレンのことで
オランダ語表記ではkerst stol となり
ほぼ同一のものを指しています。

次の章ではシュトーレンのバリエーションと
作り方をご紹介します。

シュトーレンとは?その種類と作り方は?

一言でシュトーレンといっても
本場イツでは地域によって様々なものがあります。

●ブッターシュトーレン(Butterstollen)
 バター(ドイツ語でブッターと発音)が
 練り込まれています。

●マンデルシュトーレン(Mandelstollen)
 生地にアーモンドを使用します。

●マジパンシュトーレン(Marzipanstollen)
 真ん中にマジパンが入っています。

●モーンシュトーレン(Mohnstollen)

 ブルーポピーという芥子の実のクリームが
 渦巻状に巻き込んであります。

●ヌッシシュトーレン(Nuss stollen)
 ナッツを練り込んであります。

●クヴァークシュトーレン(Quarkstollen)
 ドイツのフレッシュチーズ、
 クヴァークを練り込んでいます。

●クリストシュトレン(Christstollen)
 一般的に呼ばれている名称の基本のシュトーレンです。
 別名でヴァイナハツシュトーレン(Weihnachtsstollen)
 と呼ばれるものもあります。

●ドレストナーシュトレン(Dresdner Stollen)
 ドレスデンで作ったという意味のシュトーレンで、
 ドレスナー以外で作られたシュトーレンを
 この名で呼んで販売することは禁止されています。
 この総称を使いたい場合には、ドレスナー種のシュトーレン
 シュトレン・ナーハ・ドレスナー・アート
 (Stollen nach Dresdner Art)と呼びます。

作り方はいずれも小麦粉(強力粉)に
牛乳・砂糖・塩・バター・イースト・スパイスを
混ぜあわせるまでは同じですが、
その分量やそこから加える材料や
工程によって上記の名称の違いになります。

そこから捏ねと発酵を経て
成型し焼いたあとたっぷりと
粉砂糖をまぶせば完成です。

詳しいレシピや作り方は
以下のサイトをご参考ください。
シュトーレン

シュトーレンとは?いつ食べる?食べ方や保存方法は?

シュトーレンを食べるのに最適な時期は
アドベント (Advent)という
キリスト教西方教会における

イエス・キリストの生誕を待ち望む期間に
食べ始めるのが正統派のドイツ流です。

具体的には11月30日に最も近い日曜日から、
クリスマスイブまでの約4週間を指します。

つまり、11月からイブに向けて
クリスマスを迎える心の準備と
気分を盛り上げてゆく役割ももっているのです。

食べ方は、薄くスライスして
食べていくのですが、

一番最初はシュトーレンを
真ん中から半分に切って

そこから端に向かって
両方を薄くスライスしていきます。

薄く切ったシュトーレンは
崩れやすいので上手くフォークで
食べられない場合は手で食べても大丈夫です。

通常は何も付けずに
そのまま食べますが、
お好みでクリームやジャムなどを
付けてもかまいません。

食べ終わったら、
ふた塊になっている
シュトーレンの切り口を
ピッタリと合わせて

ラップで巻いてビニール袋か
アルミホイルでさらに包めばOKです。

ドライフルーツや洋酒の風味が
徐々にパン生地へ移っていくため、

熟成が少しずつ進み
日を追うごとに味が馴染んで
変化していくシュトーレンを味わうのも
楽しみの方の特徴です。

元来こういう食べ方をするために
作られているため、上記のような保存方法で
4週間は安心して食べることができます
が、

念のために市販されているものは
賞味期限を調べるか
販売店にお問い合わせください。

この味の変化を感じることで
昔の人はクリスマスが迫ってくるのを
毎日実感していたのでしょうね。

まとめ

シュトーレンは日本人には
馴染みの薄いものですが、

ドイツ菓子が古くから
食べられていた神戸の洋菓子屋では

昔からクリスマス前には店頭で
販売されていました。

もしあなたがシュトーレンに
興味がわいたのでしたら
是非お試しになってください。

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