新型コロナウイルス後遺症の症状や治療、予防の方法は?

新型コロナウイルスの感染後、
疲労感や倦怠感、長引くせきといった
後遺症に悩まされる人は少なくありません。

大阪府は今春、後遺症への理解を
深めるための手引を作成し、

疑わしい症状がある場合には
かかりつけ医などに
相談すように呼びかけています。

そこで今回は、
新型コロナウイルス後遺症の
症状や治療、予防の方法について
お伝えしてまいります。

新型コロナウイルス後遺症の症状は?

世界保健機構（WHO）は、
コロナ感染後、少なくとも
２ヶ月以上続き、

他の病気による症状で
説明がつかないものを-
を後遺症としています。

症状で多いのは、
倦怠感や集中力の低下などで、

頭にもや（霧）がかかったような状態から
「ブレーンフォグ」とも呼ばれています。

重症の場合は、
こうした症状が長引き、

日常生活や仕事に支障が出ます。

半年ほどひじ用につらい状態が続き、
1年ほどして良くなっていく人が多いです。

行為しようが起きる原因は、
よく分かっていません。

体から排除しきれなかったウイルスが
持続的に炎症を起こしているという説や、

本来はウイルスから体を守る免疫が、
自分の細胞や組織を攻撃してしまう

自己免疫疾患に近いことが
起きているという説もあります。

患者の年代別では、
50歳代以下の比較的若い世代が多いのと、
男女比では女性が多いのが特徴です。

●新型コロナウイルス後遺症の主な症状
・強い倦怠感
身体・精神的に「だるい」「疲れた」
という軽い症状から
「体が鉛のように感じられる」
という強い症状まで様々ある

・嗅覚・味覚障害
「味がわからない」「においが分からない」
「本来のにおいとは別のにおいを感じる」
などの症状が続く

・呼吸困難
呼吸困難を感じる状態が続き、
息苦しさで日常生活に
支障が出ることもある

・せき・たん
激しいせきが続く

・思考力・集中力の低下
ブレーンフォグと呼ばれる
「頭がボーッとする」ような症状が
集中力の低下が起きる

・抜け毛
療養中から症状が表れ、
その後も改善しない

　
後遺症は、コロナで重症だった人に
多いと疫学的に言われています。

重症化しにくいされる変異株
「オミクロン株」では発症の割合は
一般的に低いとみられますが、

感染者数が爆発的に増えた結果、
後遺症になる人も多いようです。

オミクロン株では、
これまでに比べて味覚・嗅覚障害や
脱毛の人は少ない傾向にあります。

一方で、後遺症の定義には
当てはまれませんが、

感染後1～2ヶ月ほど
かなりひどい咳が続く人が多くみられます。

新型コロナウイルス後遺症の治療は?

まず、他の病気が隠れていないか探します。

他の病気なく、倦怠感などの
典型的な症状があれば、
コロナの後遺症と診断します。

ただし、抜本的な治療法は今のところなく、
症状を和らげる対症療法となります。

例えば、倦怠感や嗅覚・
味覚障害などの症状に応じて、

亜鉛が欠乏している人には
飲み薬で亜鉛を補充したり、
漢方薬を処方したりすることもあります。

あまり無理をせず、しんどいときは
休むというとが大切です。

症状が分かりにくいため、
周囲の理解を得にくいという
問題があります。

仮病と間違われるケースもあるようです。

しかし、この時期に頑張りすぎると、
かえって症状が悪化するケースもあります。

半年ほどは休んで、
それから徐々にリハビリを
始めていくといいでしょう。

新型コロナウイルス後遺症の予防の方法は?

後遺症を防ぐためには、
今のところワクチン以外に
確立した方法はありません。

ワクチンを2回接種した人は、
未接種の人に比べて、

後遺症が出る割合が
半減するとの報告もあります。

後遺症を軽減するためにも
接種した方がよいと言えます。

後遺症が疑われる症状が出た場合は、
最初にかかりつけ医や

自治体のコロナ専門窓口に
相談してください。

他の病気がないかを調べることも必要ですので、
専門家との連携が重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

多くの方は時間の経過につれて良くなります。
一番大切なのは無理をしないことです。

しんどい時に無理をする必要はありません。

周りの理解が得られなくても、
信じてくれる人はいますので、

決してひとりぼっちではありませんよ。　
　
　　

関連記事:新型コロナウイルスがうつらない、うつさない感染予防対策!　
　　　　 新型コロナウイルスの傷病手当金とはなに、その制度と対象は?