インフルエンザ脳症とはどんな病気、症状や治療方法と予防法は? インフルエンザ脳症とはどんな病気、症状や治療方法と予防法は?

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インフルエンザ脳症とはどんな病気、症状や治療方法と予防法は?

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2022年の冬は3年ぶりに
季節性インフルエンザの
本格的な流行が予想されています。

乳幼児の場合、精子に関わることもある
「インフルエンザ脳症」になる恐れもあり、
早めに小児科を受診してください。

手洗いやうがいなど
新型コロナウイルス感染症と

同様の基本的な感染症対策に加え、
ワクチンの接種も検討しましょう。

そこで今回は、
インフルエンザ脳症とはどんな病気で、

症状や治療方法と予防法について
お伝えしてまいります。

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インフルエンザ脳症とはどんな病気?

インフルエンザ脳症は、
体に入ってきたウイルスを
攻撃する免疫が過剰に動くことで、

脳に激しい炎症などが起き、
腫れが生じる病気です。

患者の多くは乳幼児で、
発熱後、数時間から1日程度して

発症することが一般的ですが、
数日以上たってから発症することもあります。

けいれんや意識障害、
異常な行動や言動が主な症状です。

インフルエンザの流行規模にもよりますが、
年間100人~300人が脳症になると言われます。

最近のデータでは約7割の人は
治療で良くなりますが、

約2割の人は麻痺や知的障害、
高度現機能障害などの後遺症が残り、
6%程度の人が亡くなっています。

●こんな時にインフルエンザ脳症を疑う
けいれん
・けいれんが5分以上続く
・意識が戻らない
対処
・平らな場所で横向きに寝かせる
・衣服をゆるめる

異常行動/言動
・両親のことがわからない
・自分の手を食べ物と思い込み、かむ
・幻覚を訴える
・急に起こったり泣いたりする
・大声で歌い出す
などが1時間以上続く

意識障害
大きな声で名前を呼んだり、
体を揺すったりしないと
目を開けない

インフルエンザ脳症の症状は?

インフルエンザと診断されてから、
次のような症状が出ている場合は
迷わず救急車を呼びましょう。

けいれんを起こした場合は
嘔吐をすることもあるので、

喉に食べ物が詰まらないように顔を
横向きにして平らなところで寝かせます。

けいれんが5分以上続く場合や、
けいれん後も意識が戻らない場合は
脳症の可能性があります。

意識障害の程度が強い場合は、
脳症が強く疑われます。

呼びかけに反応がない場合は
もちろんのこと、

大きな声で名前を呼んだり
体を揺すったりして

ようやく目を開ける程度でも
救急受診してください。

インフルエンザ脳症の治療方法や予防法は?

脳症の場合は、入院治療が
原則となります。

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特効薬はなく、
まずは全身の状態を安定させるため、

水分の補充や酸素投与、
けいれんを抑える治療をします。

同時に、タミフルやイナビルなどの
抗ウイルス薬を早期に投与し、

インフルエンザによる
発熱や症状を改善させます。

大量のステロイドや
ガンマグロブリンという薬を投与し、

過剰な免疫反応や炎症を
抑える治療のほか、

脳の神経細胞を保護するために
体全体を冷やして平温(36度)を

維持する「脳平温療法」を
することもあります。

新型コロナの対策と同じで、
手洗いやうがい、マスク、
消毒などの感染症対策を徹底しましょう。

その上で、インフルエンザの
ワクチン接種を検討してください。

インフルのワクチンは生後6ヶ月から
接種が推奨されています。

国内では、新型コロナの
水際対策で過去2年、

インフルの感染者数が
大幅に少ない状態が続きました。

しかし、水際対策が
大幅に緩和された2022年は、
3年ぶりの大流行が懸念されています。

ワクチンで脳症の発症を
完全に防ぐことはできません。

それでも、インフルの発症や
重症化のリスクを下げることで、
脳症が起きるリスクを下げることができます。

●インフルエンザ脳症の治療法
・入院治療が原則
・抗ウイルス薬で発熱や症状の改善を目指す
・ステロイドやガンマグロブリンを
 投与して免疫の暴走を抑える
・全身を冷やして平温(36度)を維持する

●インフルエンザ脳症を予防するには
2020、21年には新型コロナウイルスの
水際対策で国内のインフルエンザ感染者数が
大幅に少なかった

この冬は大流行の恐れ

ワクチン接種で脳症のリスクを減らせる
(生後6ヶ月以上が推奨)

まとめ

いかがだったでしょうか?

2022年はインフルエンザA型の
流行が予想されています。

脳症を起こしやすいタイプで、
乳幼児のいる家庭は警戒度を
上げる必要があります。

特に、地元の保育園や幼稚園で
インフルエンザが流行している時

子供が発熱した場合は
真っ先にインフルエンザを疑って、
早めに小児科を受診してください。

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