大動脈解離の原因や症状、治療方法や予防方法は? 大動脈解離の原因や症状、治療方法や予防方法は?

健康

大動脈解離の原因や症状、治療方法や予防方法は?

スポンサードリンク

全身に血液を送くる大動脈の通り道が傷つき、
剥がれるように裂けた隙間に血液が
流れ込むのが大動脈解離です。

血流障害や血管破裂の原因になり、
何の前触れもなく突然起こります。

そこで今回は、
大動脈解離の原因や症状、
治療方法や予防方法について
お伝えしてまいります。

スポンサードリンク

大動脈解離の原因や症状は?

大動脈は人体で最も
太い血管(直径2~3センチメートル)で、

心臓から送り出された
血液が流れています。

心臓から上方へ延びた血管は
背中側へと弓状に曲がり、
その後、下半身の方に向かいます。

その途中で、脳、手足、
臓器などにつながる
血管がいくつも枝分かれしています。

大動脈は内膜、中膜、
外膜という3層構造になっています。

大動脈解離は内膜が
何らかの原因で傷つき、

流れ込む血液によって裂けて
(解離して)膨らむのが特徴です。

その結果、血管が圧迫されて
血流障害を引き起こしたり、
外膜の破裂を招いたりします。

発症場所は様々で、
心臓に近い部分(上行大動脈)で起こると「A型」、

下方へ向かう部分(下行大動脈)で起こる
「B型」に分類されます。

それぞれ治療法などが異なります。

「杭が刺さる」などの言葉で例えられる、
胸や背中、ことの激しい痛みが特徴の一つです。

血管破裂の場合には出血に伴う
ショック状態となり、
緊急手術が必要になります。

一方、血流障害が招く症状は障害が
起きた場所によって多岐にわたります。

東武への血管なら意識障害や脳梗塞、
上半身への血管なら冷感や痛み、
しびれなどです。

大動脈からにじみ出した血液が心臓を
包む袋の中にたまることもあります。

その場合、心臓のポンプ機能を妨げる
「心タンポナーデ」によって、
意識の消失などが起こることがあります。

●大動脈解離の分類と主な症状
大動脈からは体の隅々に向かう血管か分岐していて、
発症場所によって影響を受ける部位や症状が異なる

●大動脈解離の発症のメカニズム
1.内膜の傷から血液が入り込み、
中膜が剥がれるように裂ける
2.中膜が裂けてできた空間に血液がたまる。
外膜が破れたり、血液がにじみ出たりすることもある
3.元の血液の流れが圧迫され、血流障害も起こる

大動脈解離の治療方法は?

大動脈解離が疑われる場合、
コンピュータ断層撮影装置(CT)や
超音波(エコー)の検査で確認します。

A型の場合は原則として開胸し、
裂けた血管をポリエステル製などの

「人工血管」に置き換える
緊急手術を行います。

スポンサードリンク

手術時間は最低4~5時間で、
長いと8時間超に及ぶこともあります。

体への負担が大きいので、
高齢者のケースでは本人や
家族と相談しながら治療方針を決めます。

B型の場合は痛みを抑えたり、
血圧を下げたりする薬を使って
症状をコントロールしていくのが基本です。

血流障害の程度が重い時は
バネ状の金属を取り付けた

人工血管(ステントグラフト)を挿入し、
ふさぐ手法もあります。

足の付け根の血管から
カテーテル(細い管)で入れるため、
体への負担を押さえられます。

●大動脈解離の主な治療法
A型:原則、開胸して「人工血管」に置き換える手術を行う
B型:痛みを抑える薬、血圧を下げる薬を使って
症状をコントロールするのが基本

B型で血流障害がある:
足の付け根から「ステントグラフト」を挿入し、
血管の傷ついた部分をふさぐ

大動脈解離の予防方法は?

40代以上で発症する人が多く、
近年は高齢化に伴って
70代以上の患者が増えています。

高血圧、動脈硬化、喫煙歴などが
発症に関与していると考えられていますが、
原因ははっきりわかっていません。

「誰にでも起こり売る病気」
という認識が大切です。

特別な予防法はなく、
十分な休養や睡眠、栄養を取るといった
通常の生活習慣予防の取り組みが重要です。

一度発症しても薬による血圧の
コントロールや定期的な検査を

適切に受けさえすれば、
多くの場合は再発を防げます。

●大動脈解離の予防法
発症しやすい人
・40台以上の人
(高齢化に伴って70代以上の患者が増えている)
・高血圧の人

発症を防ぐための日常の注意
・十分な休養、睡眠
・バランスの良い食事
・血圧コントロール
・喫煙を控える

まとめ

いかがだったでしょうか?

大動脈解離の治療は心筋梗塞などと同様に、
一分一秒を争います。

家族や周囲に激しい痛みを訴える方がいれば、
ためらわず救急車を呼んでくださいね。

関連記事:高齢者の動脈硬化を予防や改善するための運動は?
     高血圧とはどのような病気、その対処方法は?



スポンサードリンク

-健康
-,