がんの骨転移の原因や治療は? がんの骨転移の原因や治療は?

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がんの骨転移の原因や治療は?

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がんが進行して骨に転移する「骨転移」。

腰や手足に痛みやしびれを起こし、
かつては末期とみなされましたが、

近年はがん治療の進歩で
長く生きられるようになりました。

2022年末に改訂された診療指針では、
生活の質を保とうと、
歩く力を維持する大切さを強調しました。

そこで今回は、がんの骨転移の原因や
治療についてお伝えしてまいります。

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がんの骨転移の原因や治療は?

体のある場所のがんが
別の場所にできることを転移といい、
骨にできると骨転移と呼ばれます。

乳、前立腺、肺、
甲状腺のがんの患者が多く発病します。

年約15万人が新たに
発病しているとの推計もあります。

骨転移が起きやすいのは、
脊椎やあばら骨、骨盤、
腕や脚の付け根周辺の骨です。

複数見つかる場合も少なくありません。

骨に転移したがんは、
骨を溶かす働きの細胞を

活発化させたり増やしたりして、
骨を弱らせます。

脊髄や近くの神経も圧迫します。

骨折のほか、肩や腰の強い痛み、
手足のしびれなどが出ます。

●様々ながんによって起きる骨転移
起きやすい場所
腕や脚の付け根とその周辺の骨
あばら骨
脊椎
骨盤

起きやすいがん
・乳がん
・前立腺がん
・肺がん
・甲状腺がん
・腎がん

医師は、X線や磁気共鳴画像装置(MRI)の
画像などを基に診断します。

骨に転移したがんが小さく、
日常の動作に問題がない場合は
主に放射線で、

がんが大きく動作に問題がある場合は
主に手術と放射線で治療します。

放射線は患部に絞って当てる
技術が発達しており、

手術は金属製の棒を骨の中に入れるなどして
骨の強度を高めます。

かつては、骨転移が見つかった患者は、
鎮痛剤を投与され、

病院のベッドで寝たきりになるケースがありました。

肺などに最初にできたがんの
治療も中断しがちでした。

しかし、近年はステージ(病期)4の
進行した前立腺がんの5年生存率が

60%を超えるなど、
患者は長く生きられるようになりました。

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こうした変化を受け、
がん治療医でつくる
日本臨床腫瘍学会の改訂指針では、

歩く力を維持するための治療が
新たに提案されました。

骨転移が見つかったら、
整形外科医と連携し、

転移の場所や痛みの程度、
骨の弱り具合から、
悪化の見通しも加味して治療法を決めます。

患者の価値観や暮らしぶりも踏まえます。

●主な治療法
骨に転移したがんが小さい痛みがあまりない

放射線治療

がんが大きい、骨が俺日常の動きに支障が出ている

放射線治療

手術

骨転移を治療し歩けるようになった患者は、
最初にできたがんの治療を継続し、
仕事や日常生活を続けられます。

東京都内で開業する男性(58)は
2021年に進行した前立腺がんと診断されました。

2023年夏に腰周辺の激しい痛みで
国立病院機構東京医療センターを受診すると、
背骨に転移していることがわかりました。

がんは小さく、放射線治療を受けました。

数日後に痛みは引き、
男性は仕事を続けています。

骨に転移したがんの経過を見て、
骨折など大事に至る前に
治療することがより重要だです。

患者の負担も少なく、
入院期間も短くなります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

最初のがんの治療から5~10年たってから、
骨転移が見つかることもあります。

がん経験者が腰の痛みや
手足のしびれを感じたら、
主治医に相談してみてください。

それによって骨転移の早期の発見、
早期の治療につながるかもしれません。

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