ギラン・バレー症候群の症状や治療法は? ギラン・バレー症候群の症状や治療法は?

健康

ギラン・バレー症候群の症状や治療法は?

スポンサードリンク

両手や両足がしびれ、
力が入らなくなる
「ギラン・バレー症候群」は

細菌やウイルスへの感染をきっかけに、
身体を守るための免疫機能が誤って

自分の神経を攻撃してしまうことで
起こる病気です。

症状の程度は個人差が大きく、
治療とリハビリテーションを
根気強く行うことが大切です。

そこで今回は、
ギラン・バレー症候群の症状や
治療法についてお伝えしてまいります。

スポンサードリンク

ギラン・バレー症候群の症状や治療法は?

人間の神経は脳や脊髄などの中枢神経と、
手足の先などに広がる末梢神経に分かれます。

この病気は、体内の免疫が
末梢神経を攻撃することで起きます。

最も多いのは手足のしびれで、
どちらか片方の手足ではなく、

両足や両手で起こるのが特徴です。

年間で人口10万人あたり1~2人が
発症するとされています。

どの年代でもかかり、
男性が女性よりも多い傾向にあります。

徐々に進行し手足のしびれのほか、
筋力低下で次第に力が入らなくなり、
歩行や立ち上がりが難しくなります。

症状の程度は個人差が大きいですが、
通常は1ヶ月以内にピークを迎え、
その後は回復に向かいます。

ただ、歩行困難になると入院が必要になり、
重症例では呼吸に関わる筋肉が
まひして人工呼吸が必要になります。

死亡率は約1%です。

患者の約7割に、
その直前に気道の炎症や異様の痛み、
下痢などの感染症状が出た経験があります。

原因が特定できる中で最も多いのが、
生の鶏肉などに付着し、

食中毒を引き起こす細菌
「カンピロバクター」によるものです。

感染を景気に、
本来は病原体を退治するために

作られる抗体の一部が
自身の末梢神経を攻撃する

「自己抗体」になってしまうことが、
発症の仕組みだと考えられています。

ただ、感染が確認されないケースもあり、
仕組みには未解明な部分も残っています。

●ギラン・バレー症候群とは
・最近やウイルスへの感染をきっかけに、免疫が神経を攻撃して起こる
・年間で10万人に1~2人が発症。症状の程度は個人差がある

主な症状
・足や手がしびれる
・力が入らず、歩けなくなる
・呼吸に関連する筋肉が、まひして命に関わる場合も

考えられる原因
・細菌やウイルスに感染(生の鶏肉などに付着するカンピロバクターの例が多い)
・細菌やウイルスを攻撃する抗体ができる
・一部の抗体が謝って自身の末梢神経を攻撃

ギラン・バレー症候群の治療法は?

手足のしびれは首の頚椎や
腰椎の異常でも生じるため、

こうした他の病気と見分けるための
検査が必要になります。

スポンサードリンク

血液検査によって
自己抗体の有無を調べるほか、

手足の先に電気を流して抹消神経が
正常に機能しているかを確かめたり、

腰に貼りを挿して脳髄液を採取して
タンパク質が増えていないか調べたりします。

こうした検査は1日程度で終わります。

ただ、発症初期には検査をしても、
結果に上手く反映されず、
診断につながらない場合もあります。

主治医らに症状の経過を注意深く観察してもらい、
適切なタイミングで検査を受けましょう。

入院が必要なほど進行した場合、
体内の免疫を元に戻す治療を行います。

健康な人の結晶から作った
「免疫グロブリン」と呼ばれる薬を
5日間かけて大量に点滴投与します。

患者の血液を一度抜き出して抗体を取り除き、
体内に戻す「結晶交換療法」を行うもあります。

入院の必要はない場合、
抹消神経の修復に関わるとされる
「ビタミンB12」を服用することもあります。

最も重要なのは根気強い
リハビリによる身体機能の回復です。

回復までの期間は短い人では1~3ヶ月ほどです。

発症後半年で約80%が、
1年で約85%が支えなしで
一人で歩けるようになるとされます。

症状は少しずつ回復していくため、
しびれや筋力低下の部位や程度に応じて、

手の動作や歩行のリハビリを
経過観察と同時並行で進めます。

●ギラン・バレー症候群の検査と治療
検査
・手足の先に電気を流して末梢神経が正常かを確かめる
・腰から脳脊髄液を採り、タンパク質の量を測る

治療
・健康な人の抗体を投与する
「免疫グロブリン療法」などを入院して行う
・歩行やの動きなどのリハビリテーションも不可欠

まとめ

いかがだったでしょうか?

生の鶏肉などに付着する
カンピロバクター感染後の発症が多く、

国は飲食店に鶏肉を
十分加熱するよう呼びかけています。

感染後に手足が脱力し、
しびれた時はこの病気を思い出し、
受診時に詳しい経緯を伝えてくださいね。

関連記事:インフルエンザ肺炎とマイコプラズマ肺炎の違い 症状や併発の危険性
     光免疫療法の対象や治療の流れ、注意するべきことは?



スポンサードリンク

-健康
-,