成長ホルモン分泌不全性低身長症とはどのような病気、その検査や治療法は? 成長ホルモン分泌不全性低身長症とはどのような病気、その検査や治療法は?

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成長ホルモン分泌不全性低身長症とはどのような病気、その検査や治療法は?

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成長ホルモンの分泌が
少なく身長が伸びにくい

「成長ホルモン分泌不全性低身長症」は、
就学前にホルモンの駐車の治療を始めれば
高い効果が期待できます。

2022年春、注射の回数を減らせる
新薬が登場し、使いやすくなりました。

そこで今回は、
成長ホルモン分泌不全性低身長症とは

どのような病気なのか、
また治療の方法について
お伝えしてまいります。

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成長ホルモン分泌不全性低身長症とはどのような病気は?

脳の下垂体と呼ばれる期間から
分泌される「成長ホルモン」は、

骨や筋肉などに働きかけて身長を伸ばし、
体全体を大きくします。

不足すると、低身長や低血糖を
引き起こすことがあります。

ホルモンの分泌が悪くなる原因として、
出生時の下垂体の損傷や

腫瘍などがありますが、
多くは原因不明です。

頻度は1万人あたり
1~2人の割合と考えられます。

子供の身長が気になるなら、
日本小児分泌学会のウェブサイトにある
「成長曲線」を活用してみましょう。

国の調査を基に、
0~18歳の身長や体重の変化を
男女別にグラフで表しています。

成長曲線には平均値とともに、
平均からどの程度、

離れたいるかを表した
「標準偏差(SD)」が描かれています。

子供の95%が含まれる範囲を
「標準範囲」(プラス2SD~マイナス2SD)と呼びます。

この標準範囲の下限であるマイナス2SDを
下回ると「低身長」とされます。

成長ホルモン分泌性低身長症では、
出生時は平均身長でも徐々に
成長曲線が低めになっていきます。

3歳以降に曲線の低下がみられたら、
医療機関を受診しましょう。

●ホルモン分泌が原因の低身長症
何らかの原因で成長ホルモンの分泌が不足し、
低身長になる病気。
1万人あたり1~2人が発症する。
生命に別状はないが、
思春期に自尊心の低下などを引き起こすことも。
2022年、雌雄1回のホルモン注射薬が使えるようになった。

成長ホルモン分泌不全性低身長症の検査や治療法は?

身長には成長ホルモン以外にも、
喉の前部分にある甲状腺で分泌される

「甲状腺ホルモン」や
思春期に精巣や卵巣から分泌される
「性ホルモン」が関わっています。

また、精神的なストレスで
成長が止まることもあります。

原因によって、治療が異なるので
様々な検査が必要になります。

奈良県総合医療センターでは、
問診でタ身長や体重の経過以外に、

出生時の状況や利用真の二次性徴が
始まった時期などを確認します。

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X線検査で、手の骨を撮影して
「骨がどれぐらい成長しているか」や
「これからどれくらい身長が伸びるか」を予測します。

また、血液や尿検査で心臓や腎臓など
ほかの病気が隠れていないかや
染色体の状態も調べます。

その後、2、3日程度入院して精密検査を行います。

成長ホルモンを分泌させる薬を
投与した上で、一定時間ごとに血液を採取し、

血液中のホルモンの濃度を調べて、
診断を確定します。

また、MRI(磁気共鳴画像)検査で脳や
下垂体の状態も調べます。

●主な検査
手のX線検査
手の骨の成長具合を調べる

血液・尿検査
ホルモンの分泌上今日のほか、
心臓や腎臓、肝臓などの病気が
隠れていないか調べる

MRI検査
脳の状態を調べる

成長ホルモン薬は注射て投与します。

お尻や太もも、腕の後ろ側、
おなかなど脂肪で柔らかい場所に打ちます。

1日の中で成長ホルモンが最も多く
分泌されるのは就寝中のため、

治療にも夜寝る前に注射するのが
望ましいと考えられています。

これまでは毎日1回の注射が
必要でしたが、

2022年には週1回の注射で
治療できる新薬が登場しました。

患者の間では「毎日打つ注射のほうが痛くない」
との声もある一方で、

「旅行に大量の中者を持ち運ぶこともなくなった」
と歓迎する声もあり、
選択肢が増えました。

●ホルモン注射による治療
・毎日1回もしくは週に1回、
 就寝前にお尻や太もも、お腹などに注射する
・注射を続ける期間は人それぞれ。
 治療開始の1年間が特に身長の伸びが大きい
・まれに、頭痛や吐き気、けいれんなどの
 副作用が出る

まとめ

いかがだったでしょうか?

低身長は子供の個性の一つであり、
悪いことではありません。

それでも、周囲より背が低いことで
自尊心が下がってしまう人もいます。

様々な原因がありますが、
治療できる場合があります。

成長曲線の標準範囲を下回っている場合は、
はやめに医療機関を受診しましょう。

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