apdとはどのような病気、その対処法は?

2023/08/21

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聴力に問題はないのに、
騒がしい場所や複数の人が
同時に話すときなどに

言葉の聞き取りが困難になる症状は、
APD(聴覚情報処理障害)と呼ばれます。

治療法は確率されていませんが、
周囲の理解を得て環境を整えることで、
生活の質を上げることができます。

そこで今回は、APDとはどのような病気で
対処法についてお伝えしてまいります。

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apdとはどのような病気?

APDは聴力検査では問題が
ないことがほとんどで、

脳の機能に主な原因があると
考えられています。

音が聞こえる仕組みはまず、
空気のしんどうである音が耳の穴から入って、
鼓膜を震わせます。

その振動が耳小骨で増幅され、
耳の奥の蝸牛で電気信号に変換されて、
蝸牛神経を通って脳へと伝わるのです。

電気信号を受け取った脳では、
注意を向けた音だけを大きくし、

一時記憶をし、話の前後の文脈から意味を
推測するなど複雑な情報処理を施すことで、

私たちは言葉を聞き取り、
理解することができるのです。

しかし、こうした脳の働きのどこかに偏りがあれば、
言葉の聞き取りができなくなります。

原因はよく分かっていません。

発達障害との関連も指摘されていますが、
当てはまらないケースも多くあります。

ストレスや不安、悩みなどの心理的な要因などが
引き起こすことも考えられています。

海外では、子供の3～4％に
APDが見られるという報告があります。

APDがあると、社会生活で困ることが多く
仕事の指示が聞き取れない、

飲食店で複数の会話がわからない、
授業内容がわからない、

電話を通した話を理解できないなどが
よくあるケースです。

騒がしい場所や複数の人が同時に話すと、
聞き取りにくいというのが
多くのに共通しています。

専門的な医療機関での診断が大切であり、
日本医療研究開発機構(AMED)による
APD研究の公式ウェブサイトには、

診断ができる医療機関の一覧もあり、
受診先選びの参考になります。

問診で症状を聞き取り、
聴力検査で異常がないかを調べます。

さらに詳しい検査では、
両方の耳で、異なる言葉を聞き、

利用耳にバランスよく注意を向けられるか、
早口で読み上げた言葉を
聞き取れるかなどを調べます。

発達や心理面の検査も重要です。

現時点で決定的な治療法はありませんが、
対処法を決めるためにも診断は必要です。

●聴覚情報処理障害(APD)とは
聴力には問題がなく、
音は聞こえるが言葉として聞き取れない障害。
騒がしい場所や複数の人との会話が特に苦手。
海外では子供の3～4％にあると報告されている。

【音が聞こえる仕組み】
1.耳の穴から入った音が鼓膜を震わせる
2.振動が耳小骨で増幅され、
　蝸牛で電気信号に変わる
3.電気信号が蝸牛神経を通って脳に伝わる
4.脳内で複雑な情報処理を行う
・注意を向けた音を大きくする
・一時記憶して言葉として理解する
・語彙力や前後の文脈から意味を推測する
↓
こうした脳の働きで
偏りが起きると、言葉が
聞き取れなくなる=APD