胆石症はなぜ起きる、どんな痛みや症状で、治す方法や予防法は?

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胆石症はなぜ起きる、どんな痛みや症状で、治す方法や予防法は?

人間ドックなどで「胆石が見つかった」と
指摘された経験を持つ人もいるでしょう。

胆石症は、自覚症状がない場合は
経過観察で済みますが、

腹痛などの症状が続くと
命に関わることがあります。

そこで今回は、胆石症は
なぜ起きるのか?その痛みや症状、

また、胆石症を治す方法や
予防法についてお伝えしてまいります。

  

胆石症はなぜ起きる、どんな痛みや症状?

胆石は、肝臓で作られる「胆汁」という
消化液に含まれるせいぶんガ固まったもので、

日本人の20人に1人は
胆石を持っているとされています。

胆汁は、食事に含まれる死亡を
消化吸収する働きがありますが、

「胆のう」という袋で
いったん貯められた後、

「胆管」を通って
十二指腸へと運ばれていきます。

胆石は、胆のうにも胆管にもできますが、
4分の3は、胆のうにもでき、

その場所によって「胆嚢結石」、
「胆管結石」
という病名が付きます。

胆石は主に、「コレステロール胆石」
「色素胆石」の2種類があり、

コレステロール胆石は文字通り、
胆汁のコレステロールが
結晶化して作られるため、

脂質の多い食事や肥満が原因となります。

女性の場合、閉経後は女性ホルモンの低下で
コレステロールの排泄が弱まり、
胆石ができやすくなると考えられています。

色素胆石は、腸内最近など
胆のうに入り込むことで作られます。

40歳未満ではコレステロール胆石が
患者の9割を占めますが、

高齢なにるにつれて
色素胆石の割合が増えていきます。

●胆石ができる場所
・胆のうにできる胆のう結石
・肝臓と十二指腸をつなぐ管にできる胆管結石

●症状
・腹部や背中の痛み
・発熱
・吐き気など
・重症化するとショック状態となり、
 命に関わることも

胆石を持つ人の約半数は、
自覚症状がありませんが、

ただ、胆のうや胆管に
石が詰まったりすると、

お腹や背中に強い痛みが
数十分~数時間続いたり、

発熱や吐き気が起きたりする場合があります。

そのため、重症化するとショック状態になり、
命に関わる恐れもあります。

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胆石症を治す方法や予防法は?

胆石は、超音波検査などで
簡単に見つけることができ、

胆のうに石ができた場合は、
胆のうごと摘出する手術が
治療の第一選択になります。

なぜここまでするのかというと、
石だけとっても再発する恐れが高いためです。

この手の手術を受ける人は
国内で年間約10万人にも上り、

胆のうが失われても
胆管が代わりの機能を果たすため、
日常生活に影響は出ません。

最近は、体に1センチ程度の穴を4ヶ所開けて、
小さなカメラや鉗子などの

器具を入れて胆のうを取り除く
「腹腔鏡手術」が一般的です。

体の負担が少ない手術ですが、
傷口が気になる人のため穴の数を
1ヶ所だけにした手術をする施設もあり、
入院期間も1週間程度です。

胆管に石がある場合は、
胆管に細いチューブを入れて
石を取る治療が行われます。

胆石ができたまま人は
胆のうにガンができるリスクが、

胆石がない人の35倍高い
という報告もありますので、

予防するためには、肉の脂身や天ぷらなど
コレステロール胆石の原因となる
脂質を取りすぎないようにする一方、

コレステロールの蓄積を防ぐとされる
食物繊維やビタミンCが豊富な野菜や果物を、

日頃から積極的に
食べるようこころがけることが大切です。

●治療法
・胆のうを摘出する腹腔鏡手術
 体に小さな穴を4ヶ所開けて、
 カメラや鉗子を入れて行う
 (穴を1ヶ所だけとどめる手術を行う施設もある)

●予防法
・コレストロールの蓄積などを抑える
 ビタミンCや食物繊維の多い食材をとる

ビタミンC
レモン、みかん、ブロッコリーなど

食物繊維
ごぼう、干ししいたけ、豆類など

まとめ

いかがだったでしょうか?

胆石症は一度症状が出ると、
何度も繰り返すのが特徵で、

大きい石が多い人は、
ガンの発症にも注意が必要です。

胆石の有無を調べる際にガンが見つかることもあり、
症状が出た場合は早めに受診してくださいね。

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