肘部管症候群になぜなるその原因や症状、治療方法は?

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肘部管症候群になぜなるその原因や症状、治療方法は?

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仕事やスポーツで肘を酷使する人で、
小指や薬指のしびれが長引いたら、

神経が圧迫されて起きる
「肘部管症候群」という
病気の可能性があります。

日常生活にも影響するため、
早めに専門医を受診することが大切です。

そこで今回は肘部管症候群になぜなるのか、

その原因や症状、治療方法について
お伝えしてまいります。

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肘部管症候群になぜなるその原因は?

肘の関節は、肩から肘までの上腕骨と、
肘から手のひらまでの前腕骨をつないでいます。

前腕骨には、親指側の橈骨と
小指側の尺骨の2本があります。

肘部管には肘の内側にあり、
骨や靭帯などできたトンネル状の部分で、
尺骨神経という神経の通り道になっています。

肘部管症候群は、この尺骨神経が
圧迫されたり引っ張られたりしたときに
生じる神経の障害です。

肘の内側を強くぶつけ、
指先にかけて痛みと痺れが走る経験を
したことがある人は多いと思いますが、
これも尺骨神経が原因で怒るものです。

発する最大の原因は、
肘の使いすぎです。

大工や土木作業員、調理師、
スポーツ選手、音楽家など、

手を酷使する職種で目立ち、
男性が多くなっています。

繰り返し同じ動作を続けると、
肘の関節の内側にある骨が傷み、
トゲのように出っ張って神経を圧迫します。

関節付近こぶ(ガングリオン)かできたり
幼児期に骨折した後遺症で成長期に肘が
外向きに変形したりした場合でも発症します。

骨の老化で起こることもあります。

●肘部管症候群になる理由
仕組み
尺骨神経を持続的に圧迫したり、
引っ張りたりすることで発症

原因
肘の酷使
関節付近のこぶ
(ガングリオン)が圧迫
骨の老化
幼児期の骨折の後遺症

なりやすい人
・大工、調理師、音楽家、
 スポーツ選手
・成長期の子供(幼児期に肘を骨折)

肘部管症候群の症状は?

薬指の外側と小指の感覚が
鈍るのが典型的な症状です。

これは、尺骨神経が薬指の外側と
小指の感覚や動作をつかさどっているからです。

手先の動きが不器用になり、

ボタンを外す、
ペットボトルのふたを開ける、
紙をちぎるなど、

日常の細かな動作が
スムーズにできなくなることも、
この病気のサインです。

セルフチェックできる方法があり、
1.肘の内側をたたくと、
しびれが指先に向かって走る

2.両手の親指と人差し指で
紙をつまんで双方に引っ張ると、

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片方の親指が曲がったり紙が
抜けたりするといった場合、
肘部管症候群が疑われます。

炎症によって神経が変性し、まひが進むと、
刺激を伝える機能が損なわれ、

手の筋肉がやせたり、
小指と薬指が変形したりします。

神経が圧迫され続けて硬くなるなど
重症化していくと握力が徐々に低下して、

肘のちょっとした動きで
しびれが指先へ走るなど、
睡眠の妨げになることもあります。

●肘部管症候群の主な症状
・薬指の外側と小指のしびれ
・手の筋肉やせ
・薬指と小指の変形
・手指を使う細かい作業が困難

肘部管症候群の治療方法は?

診断には、肘部管のレントゲン撮影や、
神経の晴れを確認する超音波検査のほか、

電気刺激によって神経の伝達速度を測って、
傷んだ場所や度合いを調べる検査などがあります。

軽症の場合は、肘を安静にして、
ビタミンB12製剤の服用や

ステロイド薬の注射で
症状が治まることがあります。

しかし、筋肉がやせるなど症状が進むと
対症療法で治すのは難しくなり、
手術となります。

手術では原因となっている
尺骨神経の圧迫などを取り除きます。

神経に触れている骨の出っ張りを削ったり、
圧迫しているガングリオンを除去していたら、
その靭帯を切り離します。

重症のケースでは、神経の通り道を
前方に移動させる手術も検討します。

●治療方法
ビタミンB12製剤
ステロイド注射など

手術
・飛び出た骨を削る
・神経を圧迫する靭帯を切り離す
・圧迫された神経の通り道を前方に移動
・ガングリオンを除去
・肘の変形を矯正

まとめ

いかがだったでしょうか?

肘部管症候群は病名が
あまり知られておらず、

首の病気に間違われるなどして
診断が遅れるケースもみられます。

小指側のしびれが続く、
手の細かい動作ができないなど
日常生活に支障が出たら、

早めに手外科専門医を受診してくださいね。

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