空き家の対処や維持費用の目安は? 空き家の対処や維持費用の目安は?

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空き家の対処や維持費用の目安は?

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全国の空き家の数は、
約849万個(2018年)と、
30年間で2倍以上に増えました。

全住宅の7~8戸に1戸は、
誰も住んでいないことになります。

相続などで、遠方にある空き家の管理に
直面するケースも多くあります。

専門家も、管理にかかる費用を把握して、
早めに活用法を検討することを勧めています。
 
そこで今回は、空き家の対処や
維持費用の目安について
お伝えしてまいります。

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空き家の対処や維持費用の目安は?

誰も住んでいないからと放置していると、
家屋はだんだん痛みます。

木造住宅だと雨漏りで壁や
柱の腐食が進むなどして、

借り手や買い手も
見つかりにくくなりがちです。

2~3ヶ月に1回程度は
窓を開けて空気を入れ替えて、
掃除や状況の確認をしてください。

空き家の管理コストは意外にかかり、
立地などにもよりますが、

年20万円以上かかることが多くあるので、
項目ごとに確認することが大切です。

まず、定期的に通って掃除するなら、
電気や水道は解約しにくく、

それぞれ付き1000~2000円程度
かかるのが一般的です。

庭の草が伸び放題になったり、
木の枝が茂ったりすると、
近隣住民の迷惑になります。

自分でできる場合はよいのですが、
草取りや剪定のサービスを使えば
その分の費用もかかります。

庭の広さや状態にもよりますが、
例えば、シルバー人材センターに依頼すると
年2万円前後になります。

台風による家屋の破損や
放火などのリスクを考えると、
火災保険にも入っておきましょう。

ただし、一般に、保険料は人が
住んでいたときと比べて高くなります。

大手損害保険会社の場合、
木造2階建ての一般住宅で、
年間5万4000円程度からになります。

さらに、空き家が遠方にある場合は、
交通費もかさみます。

新幹線や高速道路などを使えば往復で
数万円の出費になります。

自分の場合いくらかかるのか、
しっかり計算に入れておきましょう。

地域によっては「ふるさと納税」の返礼品として、
換気や清掃、庭木や雨漏りの確認などの
代行サービスがあります。

いじにかかる費用を押さえたい人は
検討してみてもいいかもしれません。
 
住む人の有無にに関係なく固定資産税・
都市計画税も収めなければなりません。

土地と家屋の課税上の
評価額によって変わりますが、
一般に税額は数万円~十数万程度です。

例えば、土地(200平方㍍以下)1500万円、
建物500万円で計算すると、
年間で系13万5000円ほどになります。
 
空き家を適切に管理せずにいると、
余計なお金がかかる可能性もあります。

老朽化で東海の危険があったり、
周辺に迷惑をかけていたりする空き家は、

自治体から「特定空き家」に
指定される仕組みがあるためです。

 
放置し続けると、固定資産税が
6倍に跳ね上がる場合があります。

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持ち主に代わって自治体が
危険な家屋の解体を手配した場合、
その費用も請求されます。

一方、自治体によっては、
「空き家バンク」制度に登録して
空き家の活用や処分を目指す人を対象に、

家財道具の撤去費用や家屋の修繕費用を
補助しているケースもあります。

空き家がある自治体に
こうした制度があるのか、
確認しておきましょう。
  

●空き家の管理にかかる主な費用のイメージ
・電気代/水道代
それぞれ付き1000~2000円程度

・草取り/植木の剪定
2万円程度
(シルバー人材センターに依頼した場合)

・交通費
1回の往復で数万円になる人も

・火災保険料
居住者がいた時より割高に

・税金
数万~銃数万円程度

年間で計20万円を超えるケースもある

 
空き家が増加している要因の一つは、
多世代同居が減り、
高齢者の一人暮らしが増えました。 

1980年に88万人だった一人暮らしの高齢者は、
2020年時点では700万人程度となりました。

その子や孫の世代では都市部への
人口集中が進み、実家から離れて
住むケースが多くあります。

「家を継ぐ」という発想が
なくなっていることも背景にあり、

長い高齢期の生活では、
施設へ転居したり、

子供の家で桃居することに
なったりするケースもあります。

ただ、不要になった実家の
処分にまで手が回らず、

家財道具などを残したまま、
物置のような状況になっている
空き家も多いようです。

子供世代は働き盛りで忙しいことも、
空き家の管理を担う難しさにつながっています。
  

相続の話がまとまらなかったり、
相続登記に手間取って売るに売れなかったりして、
放置されている空き家は多くあります。

コロナ禍で管理や処分のために
通いにくくなっている状況もあります。   

まとめ

いかがだったでしょうか?

対応を後回しにする間にも
維持・管理にお金や手間がかかり、
老朽化して価値も落ちてしまいます。

早めに家族と話し合って、
売却や賃金など「空き家問題」からの
出口を考えおいてくださいね。

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