クラッシュ症候群の原因や対処法は? クラッシュ症候群の原因や対処法は?

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クラッシュ症候群の原因や対処法は?

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地震で倒壊したがれきの下から救出された人が、
当初は元気で会話していたのに
容体が急変してなくなることがあります。

筋肉が長時間圧迫されることで毒素ができ、
救出された際に毒素が体内をめぐる人で起きる
「クラッシュ症候群」(CS)です。

そこでて今回は、クラッシュ症候群の
原因や対処法についてお伝えしてまいります。

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クラッシュ症候群の原因や対処法は?

事故や地震で柱や家具などの
重い物に手足などが長時間挟まれ、

筋肉が圧迫されると、
筋肉細胞が損傷を受け、

ミオグロブロビンと呼ばれる
タンパク質や乳酸、カリウムなどがたまります。

これらは高濃度になると毒になります。

そして、救出の際に圧迫が取れると、
たまった毒素が一揆に体中に回り、
腎臓や心臓にダメージを与えます。

第2次世界大戦中のロンドン大空襲で
この患者の事例が報告され、
本格的な医学研究が始まりました。

日本では1995年の阪神大震災で
372人のCS患者が出て、
その後、50人が亡くなりました。

救出直後は意識があって会話もできたため、
軽症と診断され、美容院で医師らがほかの

重症患者を診ているうちに
急に亡くなった事例もありました。

当時、国内ではCSがあまり知られておらず、
震災後、「防ぎ得た死」として
対策の必要性が認識されました。

2024年3月、兵庫県で
国際緊急救助隊の訓練が行われました。

海外で大規模災害がおきた際に
政府から派遣されるチームで、

外務省、警察、消防、海上保安庁、
医療機関の職員らで構成されます。

その中で、CS患者の救助も行われました。

倒壊した建物の中で女性が
下半身を挟まれたという設定です。

がれきをくぐって女性の元にたどり着いた隊員は、
・どれぐらいの時間挟まれていたか
・挟まれた下半身の感覚はあるのか――
などを聞き取り、

「もう少しで助けが来ますよ」と励まし続けました。

そして、毒素を薄めるための点滴2リットルや
腎不全を防ぐ薬などを投与してから、

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がれきを持ち上げて女性を外に運び出し、
待機していた救急車で医療機関に搬送しました。

いつ大規模な災害が起きるかわかりません。

医療関係者だけでなく、
消防、警察、自衛隊の関係者、

そして一般市民はもっとCSについて
知る必要があります。

実際に災異が起きて、
人が手足などががれきに
挟まれた現場に居合わせたら、
私たちは何ができるのでしょうか。

自分の身の安全を確保することを前提に、
・すぐに救助を呼ぶ
・不用意にがれきを撤去しない
・のどの乾きを訴える場合には水を飲ませる
・到着した救急隊に患者の状況を伝える――
 などの対応が助けになります。

●クラッシュ症候群(CS)とは
1.自信や事故で手足などが柱や家具の下敷きになる
2.筋肉が圧迫されて毒素がたまる
3.救助された後、毒素が体内をめぐって急速に容体が悪化する

診断の主なポイント
□2時間以上挟まれている
□尿が赤褐色に
□挟まれた部分の感覚がない
□挟まれた部分が動かない

市民にできること
・119番通報する
・患者を励まし続ける
・到着した救急隊に患者の様子や
 挟まっていた時間などを伝える

まとめ

いかがだったでしょうか?

まずは、家具の固定などで自らが挟まれる
リスクを減らすことが大事です。

災害時にCSが疑われる人と
遭遇した場合は、
自らの安全を最優先に、

患者を励まし、駆けつけた
医療者に正確な情報を伝えると
スムーズな救助につながります。

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