蛍光塗料はなぜ光る?原理や仕組みは?蓄光との違いと時間や価格は?

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蛍光塗料はなぜ光る?原理や仕組みは?蓄光との違いと時間や価格は?

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暗い場所で光を発する
蛍光塗料が用いられたものは

時計の文字盤などの身近な物や非常口の誘導標識などの
防災分野でも注目されて盛んに活用されていますが、

なぜ電源がなくても光るのか疑問に思ったことはないでしょうか?

そこで今回は蛍光塗料が光る原理や仕組みと蓄光材との違い、
ご家庭での利用方法や価格についてお伝えしてまいります。

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蛍光塗料はなぜ光る?その原理や仕組みは?

光などのエネルギーを取り込んで
鮮やかな光に変換する物質のことを

総じて「蛍光体」と呼んでいるのですが、

このような性質をもつ物質の一種に
蓄光材と呼ばれる外部からの光エネルギーを
吸収して別の光に変換し続けるものがあります。

蓄光材には硫化物質系と酸化系物系があり、
100年ほど前に硫化物の一部に
蓄光の働きがあることが分かったため

戦闘機の計器類などに利用されました。

ただ、この物質だけでは暗くなって
2時間ほどで光らなくなるため、

微量の放射性物質を混ぜることで
放射線を吸収し光り続ける

「自発光塗料」

が開発されました。

これが蛍光塗料の始まりであり最初の仕組みで、
古い年代物の腕時計の文字盤などには
このタイプの蛍光塗料が用いられています。

ですが戦後、放射性物質の環境や
健康への影響が懸念されたため

1995年頃までにはこのタイプの蛍光塗料は
大半が製造中止になりました。

一方、1993年に根本特殊化学によって
酸化系物質の蓄光材が開発されました。

この酸化系蓄光材は硫化系より残光が
10倍以上明るく
エネルギーの吸収量も多く、

光を10~20分当てれば暗闇でも8時間以上光ります。

このため、現在は長時間の残光が

必要な時計や避難誘導標識などには酸化物系、

子供のおもちゃなどには低コストの硫化物系と

使い分けられるようになっています。

蛍光塗料や蓄光材との違いや時間は?

一般的な蛍光体と蓄光材の違いは、
発行が持続する時間の長さにあります。

蛍光体を用いた代表的な製品の蛍光灯の場合、

スイッチを入れると放電で
発生した紫外線が蛍光体に当たり光を放ちます。

ただし、スイッチを切って放電しなくなれば
すぐに光らなくなります。

対して、蓄光材は特殊な化合物が
エネルギーを取り込んで

「残光」として小出しに放出するため、

直ちに光らなくなるということはありません。

例えば、針やや文字盤に蓄光材を用いた時計は
明るい時に吸収した光を少しずつ出すことによって
暗い中でも時刻を確認できるというわけです。

蛍光塗料の利用方法や価格は?

蛍光塗料や蓄光材はそれを用いた製品を使うことで、
自宅や外出時の安全性を高めることに利用できます。

例えば、ホームセンターなどで売られている
「蓄光テープ」や「反射テープ」を階段や壁にはれば、
夜間や停電時にも安全に移動できます。

価格は幅や長さにもよりますが、
数百円から2000円程度で購入することが可能です。

ただ、残光時間は製品によって異なっていますので
表示などで事前の確認を忘れずに行っておきましょう。

ウォーキングやペットの散歩で夜道を歩く時は
蓄光材を用いたTシャツやペットの首輪などの
市販製品を使用するのもお勧めです。

車の運転手が気づきやすく、事故の防止につながります。

蓄光材と反射材を組み合わせたテープも販売されており、
これをカバンなどに貼るのも効果的です。

反射材に車のライトが当たると
蓄光材よりまぶしく光るので、
運転手が認識しやすくなります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
蛍光する仕組みや蓄光材との違いを
ご理解いただけましたか?

日常生活ではあまり蛍光体と
蓄光材の違いを意識することはありませんが、

上手に利用することで生活する上での
安全性や快適性を高めることができるので
ぜひその違いに注目するようにしてくださいね。
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