アルコール依存症とはなに、そのチェックや治療法は? アルコール依存症とはなに、そのチェックや治療法は?

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アルコール依存症とはなに、そのチェックや治療法は?

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お酒を飲み過ぎているのに
やめられないアルコール依存症。

心身の不調や仕事のトラブルにもつながり、
コロナ禍で貫地谷が増えたの報告もあります。

治療の基本は飲酒をやめる「断酒」ですが、
目標を立てて飲む量を減らす「減酒」も
近年広がっています。
 

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アルコール依存症とはなに、そのチェックは?

アルコール依存症は、
飲酒の強い欲求があり、
飲み始めると止まらない、

他のことより飲酒を優先する、
健康などに悪影響が出ているのに飲む、

など計6項目のうち3項目以上が、
ある期間、認められた場合などに診断されます。

心身の健康だけではなく、
仕事の能率の低下や家庭内暴力などに
つながることが懸念されます。

飲酒量などから純アルコール量を調べて、
アルコール依存症や生活習慣病の
リスクをチェックできます。

ビール500ミリリットルの
純アルコール量は20グラム。

生活習慣病のリスクの目安は
男性が40グラム、女性が20グラムです。

●摂取するアルコールの量とリスク
1日の適度な飲酒量の目安(男性)
純アルコール量 約20グラム

ビール500ミリリットル
日本酒 1合
ウイスキー ダブル1杯
ワイン ボトル4分の1

【純アルコール量の計算法】
ビール500ミリリットル
(アルコール濃度5%)の場合
500×(5/100)×0.8=20グラム

生活習慣病のリスクを高める飲酒
約40グラム

多量飲酒
約60グラム

アルコール依存症の治療法は?

アルコール依存症の治療の柱は断酒です。

離脱症状を和らげる薬や
飲酒の欲求を抑える薬を使います。

飲酒の問題に気づくための
カウンセリングを受けたり、

断酒について患者仲間と話し合ったりします。

国内患者数は約107万人以上に上るものの、
医療機関で治療を受けているのは
約5万人にとどまると推計されています。

断酒への抵抗感が一因とみられており、
主に軽症の人に向けに、

飲酒量を減らす「減酒」という
治療法が始まっています。

減酒外来を約4年前に開設した
国立美容院機構久里浜医療センターでは、

休肝日を設けたり、1日の飲酒量を
減らしたりするなどの目標を定め、

実際の飲酒量を患者に毎日記録してもらいます。

飲酒時の心地さをお添える薬も
希望に応じて処方されます。

治療を受けた高製16人の1週間の
純アルコール量は平均430グラムから、
半年後に同290グラムに減りました。

減酒は、断酒への抵抗感をなくし、
治療を受け入れやすくするようです。

さくらの木クリニック秋葉原でも、
断酒治療が行われています。

高学歴で仕事もでき、
依存症に見えないような人も
受診しているといいます。
 

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●減酒外来での治療の流れ
普段の飲酒量や生活上の問題を医師に伝える
      ↓
アルコール依存症に関する知識を学ぶ
      ↓
減酒の目標を設定
「飲む量を減らす」
「休肝日を設ける」など
      ↓
実際の飲酒量の日記をつける
      ↓
目標の達成具合を評価する
      ↓
再び減酒の目標を設定
「飲む量を減らす」
「休肝日を設ける」など

●アルコール依存症のリスクのチェック
1.アルコールを含む飲み物を
  どのくらいの頻度で飲みますか?

□「飲まない」0点
□「1月に1回以下」1点
□「1月に2~4回」2点
□「週に2~3回」3点
□「週に4回以上」4点

2.飲酒するときには通常どのくらいの
  アルコールを摂取しますか?

□「10~20」:0点
□「30~40」:1点
□「50~60」:2点
□「70~90」:3点
□「100グラム以上」:4点

3.1回に60グラム以上のアルコールを取ることが
  どのくらいの頻度でありますか?

□「ない」:0点
□「1月に1回未満」:1点
□「1月に1回」:2点
□「週に1回」:3点
□「毎日またはほぼ毎日」4点

3問の合計点
男性は6点以上、女性は4点以上で、
リスクが高い
            
 

新型コロナウイルスの影響も表れています。

さくらの木クリニックでは、
1~4月の初診患者の3割が
「在宅勤務で上司や同僚に相談しにくい」
「先行きが分からない」と

訴えるなど、発症や病気の進行に
コロナ禍が関係していました。

軽症のうちに治療を始める方が効果は出やすく、
減酒から断酒治療に移る人もいます。
 
減酒を含むアルコール依存症治療を行う
医療機関はQLifeのサイトで見られます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

治療前は取引先との会合で、
ビールやワインなどの

アルコールの摂取量が
200グラムを超えていた人でも、

治療を始めてからは、
ハイボールを少しずつ飲むことで、

目標の60グラム以下に収めており、
アルコール量を考えて飲むことで
翌朝をすっきり迎えられているということです。

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