高齢者の脚の付け根の骨折をどう予防する? 高齢者の脚の付け根の骨折をどう予防する?

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高齢者の脚の付け根の骨折をどう予防する?

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骨の弱った高齢者の転倒で怖いのが、
脚の付け根の骨折です。

ベッドの上で動かずにいると、
筋力低下で身体が衰えたり、
認知機能が落ちたりするリスクがあります。

こうした弊害を防いで心身の機能を保つため、
早期の手術とリハビリに加え、
骨を強くする薬をのむ治療が広がっています。

そこで今回は、
高齢者の脚の付け根の骨折を

どう予防すればよいのかについて
お伝えしてまいります。

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高齢者の脚の付け根の骨折をどう予防する?

高齢になると、骨がもろくなる
「骨粗しょう症」の人が増えます。

特に、骨が弱くなりやすくなる
女性に目立ちます。

骨粗しょう症の人は、転んだり、
段差でつまずいたりしただけで
骨折してしまいがちです。

特に折れやすいのが、
骨盤とつながる脚の付け根のくびれた部分と、
その脇の太くなった部分です。

この部位を骨折した人は
2020年に約25万人に上り、

高齢化に伴って30年には
約30万人に増えると推計されています。

体を支えている脚の付け根の骨折は、
車いすや寝たきりの生活に
つながる恐れがあります。

海外の研究では1年後に
1割が亡くなると報告されています。

こうした状態になるのを防ぐには、

1.骨折から48時間以内に、
折れた部分を金属でできた人工物に
置き換えるなどの手術を受ける

2.手術の翌日からリハビリを始める

――ことが望ましいとされています。

さらに、再度の骨折を防ぐためには
骨を強くする薬の服用も勧められます。

●骨折による悪影響
・歩くのにつえや手押し車が
必要になる
・要介護状態の入り口になる
・寝たきりや車椅子の生活に
なる人も
・反対側の脚や背骨の骨折に
つながりやすい
・入院が長引けきば、筋力に加えて、
呼吸や認知の機能も低下する

国内では、こうした一連の治療を行う
医療機関が増えています。

その一つが、2016年から実施している
北九州総合病院です。

高齢者は入院中に何日も
ベッドで過ごすと、
筋力や認知機能が落ち

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早期の手術とリハビリで、
心身の機能を保ちやすくなります。

●望ましい治療の流れ
転倒で骨折
↓48時間以内
手術
↓翌日
リハビリ

骨の状態を調べる検査

骨を強くする薬

転院し、2~3ヶ月間リハビリ

早期の手術とリハビリに、
骨を強くする薬を組み合わせた治療を行う

医療機関を増やそうと、
厚生労働省は2022年度から、

医療機関が受ける診療報酬を高くし
75歳以上の患者への治療が対象です。

本来は、骨折を防ぐことが望ましいです。

骨を強くするには、
散歩など適度な運動や、
バランスの良い食事が大切です。

日光浴をすれば、骨を強くする働きのある
ビタミンDを体内で増やせます。

カルシウムを含む牛乳や、
ビタミンDを含む
シイタケなどのキノコ類をとりましょう。

●骨折予防のための心得
適度な運動
・日光を浴びながら歩行など
(※熱中症に注意)

カルシウムやビタミンを
多く含む食品を食べる
・カルシウム(牛乳、乳製品、小魚)
・ビタミン(魚、シイタケなどキノコ類)

□定期的に骨粗鬆症検診を受ける

まとめ

いかがだったでしょうか?

骨粗しょう症の人は
約1300万人にのぼるとされ

高齢者が骨を折ると、
本人の生活の質が落ち、
家族も介護の負担が増えます。

女性は急激に骨が弱くなる50歳頃から、
数年おきに骨粗鬆症検診を
受けるようにしてくださいね。

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