くも膜下出血の後遺症を予防するには? くも膜下出血の後遺症を予防するには?

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くも膜下出血の後遺症を予防するには?

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脳の太い血管にできたこぶが
破裂して起きる
「くも膜下出血」では、

手術を終えた後も、
脳の血管の異常な収縮で
血流が悪化する恐れがあります。

2022年4月、血管の収縮を抑える点滴薬が
約25年ぶりに登場し、

脳 梗塞による後遺症を
防ぐことが期待されています。

そこで今回は、
くも膜下出血の後遺症の予防について
お伝えしてまいります。

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くも膜下出血の後遺症を予防するには?

くも膜下出血は、脳の太い動脈にできた
こぶ(脳動脈瘤)が破裂し、

頭蓋骨と脳の間にあるくも膜の下に
血液が流れ出て起きます。

発症時に頭を殴られたような激しい頭痛や
意識障害が表れるのが特徴で、

年間3万人超が発症し、
うち3分の1が亡くなると
推計されています。

治療では、頭蓋骨を開いて
出血した場所をクリップで挟む、

破裂したこぶに細い金属の
コイルを詰めるなどの方法で
血を止めるための手術が行われます。

手術が無事に終わったとしても、
2週間は出血で血液が
広がった場所を中心に、

脳の血管が収縮する
れん縮が起こる可能性があります。

このため、血流が悪くなり脳梗塞を起こし、
言語障害や手足が動きづらくなる

運動障害の後遺症が残ったり、
亡くなったりするリスクが高まります。

脳梗塞になる患者は
約3割いるとの報告もあります。

2022年4月に公的医療保険の
適用となった新薬のピヴラッツは、
脳血管の収縮を抑える効果があります。

脳血管の収縮は、「エンドセリン」
呼ばれるホルモンが血管内部の壁にある
受け皿にくっつくのが一因とされますが、

新薬にはホルモンがくっつくのを
妨げる働きがあります。

●新薬の働き方のイメージ
特徴や使い方
・点滴薬
・発症後2日以内を目安に投与を開始し、
約2週間投与
・体内に水分が過剰にたまってしまう副作用が出ることも

新薬は点滴薬で、通常はくも膜下出血の
発症後2日以内から投与を始め、

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約2週間続けます。治験では、
使用によって、脳梗塞の発症の割合が
55%減少したとの結果が出ました。

2023年8月に改訂された
脳卒中の治療指針で、
使用が勧められています。

従来薬は投与しても脳梗塞発症のリスクが
一定程度ありましたが、
新薬はそのリスクを下げられます。

使用により、自分で歩いて
帰れる患者が増えています。

仙台市のパート女性(62)は
2023年4月、出勤直後に突然倒れ、
搬送先の病院でくも膜下出血と診断されました。

転院先の広南病院で手術を受け、
その翌日から新薬を投与され、
約3週間後に退院しました。

女性は「脳梗塞の後遺症を起こさずに済んで良かった。
今は仕事に復帰し、以前と同じように暮らせている」
と喜んでいます。

新薬には、投与で体内に水分が
過剰にたまる副作用が出る場合もありますが、

点滴の輸液量を減らしたり、
利尿薬で体の余分な水分を出したりすることで
調整できるといいます。

●くも膜下出血予防のためのポイント
・禁煙
・過度な飲酒を控える
・減塩の食事や運動で高血圧を防ぐ

くも膜下出血は本来、
・禁煙する
・過度な飲酒を控える
・減塩の食事や運動を心がける
――などで予防することが大切です。

万が一、発症した場合も生存率を高めるために、
早期の発見、受診も重要になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

普段感じたことのない
突発的な頭痛があれば、

重症化を防ぐためにも、
我慢せずに受診してくださいね。

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