健康増進型保険とはなに、その仕組みやメリット、専用のアプリは?

2019/02/12

生活習慣や健康状態を改善すると、
保険料の割゛期などが受けられる

「健康増進型」の保険が
相次いで登場しています。

そこで今回は加入者が
運動や禁煙に取り組むきっかけになる

健康増進型保険の仕組みやメリット、
専用のアプリについて
お伝えしてまいります。

健康増進型保険とはなに、その仕組みやメリットは?

保険といえば、万一の病気や
ケガに対処するものと思われていますが、

最近では、「保険に、もっと、健康を」
「あなたの健康を応援したい」といった

フレーズで体調管理などを
呼びかけるようにもなりました。

それらが健康増進型保険と
呼ばれるタイプで、

死亡保険や医療保険などに
健康増進型のサービスや

プログラムを付加して、
加入者に生活習慣の見直しを促します。

例えば、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険が
2018年に発売した、

「リンククロス自分と家族のお守り」は
死亡保険が年金形式で支払われる
収入保障保険です。

ただし、加入後２～5年以内に
禁煙に成功したり、

体格指数(BMI)と血圧が同社の定める
「健康体」に改善したりすると、
以降の保険料が２～33％安くなります。

さらに、契約日にさかのぼって
保険料の差額相当分が
「祝い金」として戻ります。

例として喫煙者で太り気味の
会社員男性(35歳)が、

自分が亡くなると遺族に
毎月12万円円支給されるプランに
加入したとします。

当初の月額保険料は4692円ですが、
３年(36ヶ月)後に禁煙とダイエットに成功すると、

保険料は３１％減の3240円となり、
５万2272円の祝い金も出ます。

ダイエットと禁煙の一方だけ成功したケースでも、
相応の保険料引き下げと祝い金があります。

保険料が一度下がると契約期間中は上がりませんので、
禁煙やダイエットに取り組みやすくなっています。

他社にもユニークな商品を開発していて、
住友生命保険が2018年7月から取り扱っている
「バイタリティー」は、

月額利用料８６４円(税込み)の
健康プログラムに加入することで、
保険料を一律１５％割引きます。

健康診断の受診やスポーツイベントの
参加などでポイントがもらえ、

年間獲得ポイントに応じて翌年の保険料が
２％減から２増まで変動します。

それ以降も健康に気をつければ保険料は
最大３０％下がりますが、
さぼり続けると割高になります。

東京海上日動あんしん生命保険の
「あるく保険」は、

２年間の１日平均歩数で
８０００歩を達成すると、
支払った保険料の一部が戻ってきます。

結構増進型保険が注目される背景としては、
健康な人が増えれば保険料や社会保障費、
医療費の支払いも減るため、

保険会社や社会全体にとっても
メリットが大きいことがあげられます。

ただし、達成条件が厳しすぎると、
期待していた特典が得られない可能性もあるので、

特典は魅力的ですが一番肝心なのは、
保証内容が自分にとって
十分かどうかで判断してください。

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●健康増進型保険の特徴
・保険加入後に、健康状態が改善したり、
　各種検診を受けたりすると、
　保険料の割引や一時金の支給、
　商品との交換などの特典が得られる

・健康状態の改善は、体格指数(BMI)や血圧の改善、
　１日の平均歩数など具体的な数値を測る

・計測のため、ウェラブル端末を貸与したり、
　アプリを利用するものも

●商品例
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
収入保障保険「リンククロスじぶんと家族のお守り」
３５歳男性/保険金額月１２万円

【契約時】
喫煙者でメタボ
月額保険料４６９２円
↓
↓禁煙とダイエットに挑戦
↓　　　　　　
【３年後】
月額保険料
どちらも失敗　　　　４６９２円
ダイエットのみ成功　４５２４円(－１６８円)＋祝い金６０４８円
禁煙のみ成功　　　　４２４８円(－４４４円)＋祝い金１万５９８４円
どちらも成功　　　　３２４０円(－１４５２円)＋祝い金５万２２７２円