年金保険料の基本的な知識や仕組みは?

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年金保険料の基本的な知識や仕組みは?

年金の保険料はいったい誰
のために納めているんだろう?と
考えたことはないでしょうか?

そこで今回は年金の基本的な仕組みや
知識についてお伝えしてまいります。

  

年金保険料の基本的な知識や仕組みは?

保険料、現在の受給者への
支払いに当てられています。

いわば、年金は現役世代から高齢者世代への
「仕送り」で成り立っているといえます。

支えて手だった世代も
やがて年を取って、

その時の現役世代の保険料から
年金を受け取ります。

世代間の支え合いの仕組みといえ、
「賦課方式」と呼ばれています。

賦課方式の特徴は、
景気の変動に強いことです。

物価が急に上がっても、
その次代の生活水準に見合った
年金を受け取ることができます。

現役世代からの仕送りの仕組みなら、
ある程度、賃金も物価と
連動して増えるため、

年金額を引き上げることが可能なためです。

1970年台の石油ショックの際も、
急激な物価上昇に合わせて引き上げられました。

その反面、少子高齢化に
弱いことが指摘されています。

2018年の人口構成でみると、
現役世代5人で高齢者3人を
支えるイメージです。

30年前の1988年だと、現役世代5人で
高齢者一人を支える構図でした。

仕送りをする人が減っているのに、
仕送りを受ける人が増えていくわけですから、
財源は苦しくなります。

保険料を引き上げる選択肢もありますが、
限界もあります。

国は、一定の条件で
給付水準を下げていく方針です。

2019年度の国民年金の伸び率は、
0.5%抑えられて0.1%にとどまりました。

金額は、前年度比67円増の
月額6万5008円(満額の場合)です。

賦課方式に対し、自分の老後のために、
保険料を積み立てることを

「積立方式」といい、
ちょうど貯蓄のイメージです。

仕送りとは異なり、自分で納めた分が
老後に受け取れるという
シンプルなかたちが分かりやすく、

積み立て方式に移した方が
いいという意見もあります。

ただ、収めた保険料を
老後に取り崩していく方式だと、

物価が大きく上昇した場合に、
年金額が目減りする恐れがあります。

保険料の運用次第で年金額が
変わりやすい点も、弱みと言えます。

移行となると、現役世代は、
自分の老後に備えた保険料の積み立てに加え、

今のお年寄りが受け取る年金の財源を
何らかの形で支えるという

「二重の負担」を背負うことにもなりかねません。

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●2つの仕組みの比較
       賦課方式     積み立て方式
保険料の  その時の受給者への 自分の老後の
使いみち  支払いに当てる   ために積み立てる

強み    インフレなどの   貯蓄のようにシンプルで
      変化に対応しやすい 分かりやすい

弱み    少子高齢化が進むと、インフレによる目減りや
      財政が厳しくなる  適用環境の悪化に弱い

まとめ

いかがだったでしょうか?

現実的には、世代間の支え合いを基本に、
制度の課題を改善していく取り組みが
もとめられそうですね。

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