根面う蝕の原因や治療法と予防法は? 根面う蝕の原因や治療法と予防法は?

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根面う蝕の原因や治療法と予防法は?

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高齢者の虫歯が増えています。

特に葉の付け根にできる
虫歯(根面う蝕)は、

気付かないうちに進み、
葉が折れる原因にもなるので
注意が必要です。

早期発見しい季節なケアを続ければ、
歯を削らずに進行を止めることもできます。

そこで今回は、根面う蝕の原因と
治療法や予防法について
お伝えしてまいります。

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根面う蝕の原因は?

虫歯は、口の中にいるミュータンス菌などの
細菌が糖分から作った酸で歯が溶け、
やがて穴があく病気です。

加齢や歯周病で歯茎が下がると、
歯の付け根が露出します。

歯のかみ合わせの部分(歯冠)は
固くて丈夫なエナメル質ですが、

付け根(歯根)を覆うセメント質と
その内側の象牙質はいずれも酸に弱いです。

また、付け根は磨き残しが多くなりがちです。

痛みもなく気付かないうちに虫歯が進行し、
歯が根本から折れることもあります。

唾液も重要です。

唾液は酸を中和して虫歯を予防しますが、
加齢などで分泌が減ります。

特に頭や首のがんの放射線治療の
副作用で唾液を出す唾液腺が萎縮し、

付け根の虫歯が一気に進むことがあります。

80歳で20本以上の歯を保つ
「8020」を達成した人は増え続け、
2016年には半数を超えました。

しかし、それに伴って、
付け根に虫歯がある高齢者も増えています。

ある歯科診療所を受診した
20~80歳代の患者298人を調べたところ、

付け根に虫歯がある割合が
60歳代で51%、70歳代は66%、
80歳代は70%だったという研究結果もあります。

●歯の付け根
エナメル質:硬い、厚い
セメント質:酸に弱い
象牙質:酸に弱い
歯周病、加齢など下がった歯茎:根面う蝕(こんめんうしょく)

●付け根の虫歯は高齢者ほど多い
60代 51%
70代 66%
80代 70%
※ある歯科診療所を2016年11月~17年1月に受診した
20~80歳代の男女298人を対象に行なった調査結果

根面う蝕の治療法は?

早期に発見すれば、
歯を削らずに虫歯の進行を
止めることができます。

日本歯科保存学会は2022年、
削らない治療を中心とした
診療指針をまとめました。

深さ0.5ミリ以内の虫歯には、
予防して進行を止める成分

「フッ化物」を含む歯磨き剤を
毎日使うことが推奨されています。

高濃度のフッ化物を含む薬液を歯科医や
歯科衛生士が患者の歯の表面に
塗る治療も効果があります。

初期虫歯の状態に応じた濃度の薬液を
3~6ヶ月ごとに塗って経過を観察します。

以前は、住宅療養中などの通院が
難しい患者のみが保険の対象でしたが、

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2022年度から、65歳以上の
患者全てに広がりました。

なかでも「サホライド」は効果が高い薬です。

塗った場所が黒くなる血管もありますが、
自分の歯を磨くのが難しい場合は
メリットが大きいです。

虫歯の深さが0.5ミリを超えると、
削って、詰め物を入れる必要があります。

根面う蝕の予防法は?

まず歯肉を下げないことが重要です。

歯周病予防や虫歯の早期発見のため、
歯が痛まなくても、

年に1、2回程度は歯科医院に通い、
虫歯リスクのチェック、
食生活やは磨きの指導を受けましょう。

歯磨きは、就寝前を含め1日2回、
フッ化物の濃度が1400~1500ppm
(1ppmは1万分の1%)の歯磨き剤で行います。

2センチ程度をぬらした歯ブラシに付け、
丁寧に磨いたら歯磨き剤を軽くはき出します。

うがいをする場合は少量の水で
1回だけにしてください。

歯の表面をフッ化物で覆うのが
目的だからです。

●予防と早期治療が重要
予防法
家庭でフッ化物を含む
歯磨き剤を使用
・就寝前を含め1日2回
・フッ素化濃度1400~1500ppmの歯磨き剤を

歯ブラシ全体につける(6歳以上の場合)
・磨いたら歯磨き剤を軽く吐き出す
・うがいをする場合は少量の水で1回のみ

年に1、2回は歯科医院に通い、
虫歯リスクを確認し、指導を受ける
     ↓
初期虫歯には、高濃度フッ素化物の治療も
・初期虫歯の上帯に応じた
 濃度の薬液を塗る
・3~6ヶ月ごとに経過観察
・2022年4月から、65歳以上の
 全ての患者が保険の対象に

まとめ

いかがだったでしょうか?

葉の付け根の虫歯は、
超高齢社会で大きな問題になっています。

年を重ねるとほどに歯並びや
治療痕などの個人差が大きくなり、
我流の歯磨きでは予防が難しくなります。

かかりつけの歯科医を持って、
個々人に合わせた指導を受けてくださいね。

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