消化管アレルギーの原因や対処法は? 消化管アレルギーの原因や対処法は?

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消化管アレルギーの原因や対処法は?

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乳児らが飲食の数時間後から
嘔吐や血便などの症状を起こす
「消化管アレルギー(食物タンパク誘発胃腸症)」
近年、増えています。

国立成育医療研究センターは5月、
保護者ラの対処法などを示した
行動指針(アクションプラン)を公表しました。

そこで今回は、消化管アレルギーの原因や
対処法についてお伝えしてまいります。

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消化管アレルギーの原因は?

消化管アレルギーは、
卵黄や牛乳由来のミルクを飲食した
数時間後~翌日に胃腸などで炎症が起きます。

嘔吐や血便、下痢のほか、
まれに体重減少の症状が表れます。

飲食の1時間以内にじんましんなどが出る
食物アレルギーとは
発症のタイミングが異なります。

牛乳などに含まれる特定のたんぱく質に対し、
免疫が過剰に反応することで
発症するとみられています。

食物アレルギーのように
血液検査で原因の特定ができないため、

医師が子どもに何種類かの飲食物を
少量ずつ摂取させて症状を確認し、
原因を探ります。

発症者の多くは乳児です。

国立成育医療研究センターが2011~2014年、
全国約9万3000人の赤ちゃんを調べました。

その結果、1歳半までの0.5%が医療機関で
消化管アレルギーと診断されていました。

慶応大などが、アレルギー科のある
6医療機関を受診した患者を調査したところ、

2010~2011年の2年間は2人でしたが、
2018~2019年は63人に急増しましたが
詳しい理由は不明です。

原因となる飲食物の分析では、
鶏卵(主に卵黄)が4割で最も多く、
牛乳の2割、大豆の1割が続きました。

一般の医師の認知度が低いこともあり、
原因をすぐ突き止めるのが
難しいケースがあります。

保護者が子どもの食事や
症状の記録をつけておくことが、
適切な診断に役立ちます。

治療法はなく、原因の飲食物を口にしないようにします。

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大半は2~5歳までに自然に治るといわれています。

●消化管アレルギーと食物アレルギーの違い
消化管アレルギー     食物アレルギー
食後、数時間後から 症状 食後1時間以内の
翌日に嘔吐(嘔吐)し、   じんましんやくしゃみ

0~2歳頃     発症時期 乳幼児~成人

0.5%      発症割合 9%(乳幼児)

消化管アレルギーの対処法は?

国立成育医療研究センターが
作成した行動指針は、

保護者らに向けて診断後の
対処方法を示しています。

子どもが嘔吐した際、視線が合わない、
手足が冷たいなどの症状が一つでも出た場合は
救急車を呼ぶように求めています。

軽症とみられる場合も、
保護者は4~6時間見守り、

子どもが水分をとれない時は
医療機関を受診するなどの手順を図解しています。

●消化管アレルギー発症時の対応
赤ちゃんが嘔吐→視線が合わない、
↓       手足の色が悪い→119番通報
視線が合う、遊ぶ

症状が収まった後、
スプーン1杯ずつ水分を摂取

ポイント
・症状や対応などの経過の記録
・原因の食物を与えない
・かかりつけ医への相談

まとめ

いかがだったでしょうか?

行動指針を手に取れる場所に置いておき、

受診時、医師に指針を見せながら
相談すると良いですね。

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