やさしいデザインの住宅にする工夫は? やさしいデザインの住宅にする工夫は?

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やさしいデザインの住宅にする工夫は?

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高齢者が暮らす介護施設や
街中の公共施設で、

認知症の人が利用しやすくなるような
デザインを導入する
独自の取り組みが進んでいます。

ポイントは、
「どうすればわかりやすいか」を考えること。

多くの人が過ごしやすい空間づくりにも
つながりそうな工夫は自宅でも活用できそうです。

そこで今回は、
やさしいデザインの住宅にする
工夫についてお伝えしてまいります。

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やさしいデザインの住宅にする工夫は?

「やさしいデザイン」は、
年齢や性別、障害の有無にかかわらず、

誰にとっても使いやすい
「ユニバーサルデザイン」の
考え方が基本になっています。

認知症の症状の表れ方は
人によって様々です。

例えば、
「ここはトイレですよ」と示すマーク。

男女の立っている姿を並べた
よくあるマークを見てもらうと、

トイレであると伝わったのは
35%でした。

「人が2人立っている」など、
見たままを回答する人が
多いことがわかりました。

そこで、「物」と
「人の動作」の組み合わせで
ピクトグラムを作りました。

便器と座る人の姿を描くことで
トイレを表すマークだと伝わりやすくなります。

色づかいや明るさの工夫でも、
理解しやすくなることが分かっています。

街のバリアフリー化は進んできましたが、
認知症をはじめ、

精神障害や知的障害のある人などが
生活しやすい環境づくりは、
まだまだだと思っています。

例えば、街中で目に入る情報量が多過ぎると、
混乱につながる場合がある。

多くの人にとって分かりやすく、
誰かが取り残されないような形で、

看板や標識を適切なものに
見直すといったことも必要です。

「やさしいデザイン」の視点で
環境を改善していくことで、

誰でも、当たり前に出かけられる
世の中にしていきたいと思います。

「やさしいデザイン」は、
自宅の環境を生活しやすく
整える時にも参考になります。

福岡市の手引は、
「居室や自宅前に、
思い出の品や目印を置く」ことを
ポイントの一つとして紹介しています。

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認知症の人が外出から戻った時、
自分の住まいの場所が
わからなくなる場合もあります。

家の扉はどれも似ているが、
自分が使っていた物や、

昔の写真などの目印があれば、
手がかりになって見つけやすいです。

トイレの扉にわかりやすいマークを
貼るなども効果的です。

トイレに自分で行けることは、
本人にとっても、

同居の家族にとっても
大切なことだからです。

目立つ色の組み合わせを使ったり、
周囲の明るさを調整したり、
工夫を取り入れやすそうだ。

日々の食事でも工夫できる点があります。

白いご飯を、黒など色の濃い食器に盛りつけると、
食べ物をはっきり認識できて
食欲の増進につながります。

また、収納棚は扉を外すか、
中が見えるタイプの商品を選ぶとよく、

中に何が入っているか思い出せなくても、
必要な物を取り出しやすいからです。

●自宅を過ごしやすくする工夫の例
色づかいで目立たせる
・ドアをはっきりとした色に、
壁や廊下は薄い色に
・トイレの床や壁に色を付けると
手すりや便器を認識しやすい
・ご飯は、濃い色の食器に

状況を把握しやすく
・ピクトグラムを活用する
・十分な明るさを確保する
・掲示物などを減らし、
すっきりとした空間に
・中が見える収納棚を使う

まとめ

いかがだったでしょうか?

認知症や加齢によって
難しくなることが様々に出てきても、

工夫して補うことで、
生活を続けていくことができるので
ぜひ身近なところから取り組んでくださいね。

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