障害者を気軽に手助けするポイントやそのためのマークは?

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障害者を気軽に手助けするポイントやそのためのマークは?

街で困っている人や障害者を見かけて
手助けしたいと思っていても、

相手や周りの反応が怖くて
なかなか声をかけづらかったり、
力になれなかったりしますよね。

そこで今回は、障害者を気軽に
手助けするポイントや、

その意思表示をしやすくするための
マークについてお伝えしてまいります。

  

障害者を気軽に手助けするポイントは?

政府広報のホームページでは、
「私が◯◯しましょうか」などと声をかけて、

何に困っているのか分からない時には
「私ができることはありますか」と聞くよう勧めています。

また、国土交通省の
『心のバリアフリー』ガイドブック」では、
様々な障害に合った手助けのコツを示しています。

例えば、車椅子の人を手伝う際に、
坂道の上りでは前向きに押し、
下りでは後ろ向きで進むと安全です。

視覚障害者には、声をかける前に
突然触れたり白杖をつかんだりすると、
驚いて事故につながりかねません。

誘導する際は半年前に立ち、
ひじや肩を掴んでもらいます。

「信号で待つ」「階段を上る」など、
周囲の様子を具体的に伝えるようしてください。

食事の時には、時計の針の位置に見立てて
食器がある場所を伝えて、

手を引いて食器に触れてもらうとことで、
食卓に並ぶ料理が見えてきます。

外見からは分からない障害や病気の人は、
赤字に白の十字マークを描いた
「ヘルプマーク」を持ていることがあります。

2012年に東京都が考案して、
全国に広がっています。

ただ、手助けしたい気持ちがあっても、
声に出す勇気が出ない人もいます。

神奈川県視覚障害者福祉協会が
2018年に行った調査では、

視覚障害者への声のかけ方を
知っている人は52%だったのに対し、

実際に声をかけたことがある人は
41%にとどまりました。

●障害者を手助けするポイント
・声をかけて必要としていることを聞く
・無理せずに、1人でてきないことは
 周囲に声をかけて手伝ってもらう
・車椅子の人と話すときには、少しかがんで目線を合わせる
・視覚障害者に説明する時は、「これ」「そこ」などの
 言葉を使わず具体的に説明する
・聴覚障害者に声をかける時は、視界に入り、
 ゆっくりはっきりと話す。
 手話ができなくてもメモ帳などを使って 
 コミュニケーションをとる

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障害者を気軽に手助けするためのマークは?

冒頭でもお伝えしましたが、
困っている人を見かけても手助けしにくく、

とはいえ、障害者から声を
かけてもらうのを待っているのでは
申し訳ないですよね。

そんな人が気軽に手助けできるように
意思表示できるマークがあります。

それがサポートハートマークプロジェクト
サポートハートマークです。

きっかけは代表である
酒井晃太(さかい こうた)さん自身が
障害者だったため、

周囲に助けを求める声を
上げにくいことに気づき、

支援をしたいと考えている側も
「迷惑ではないか」と

ためらってしまう雰囲気を
感じ取ったことでした。

そこで考えてできたのが、
三つのハートを人が支えるマークです。

当初はキーホルダーを作って
1個150円で販売していましたが、

「多くの人に知ってもらうためには、
手に入れる時ハードルを低くする必要がある」と
無償提供することを決め、

2019年夏に資金集めの
クラウドファウンディングを開始し
無事資金を集めることができました。

2019年12月中に1000個は配り終え、
今後の配布については、

活動の継続を考慮して、
有償か無償かを決めるということです。

サポートの意思を示すマークは
複数の民間団体などが作っているが、
課題は認知度の低さで、

マークの存在や意味が周知されていないと、
持っているだけで声を
かけてもらえないのが実情です。

内閣府が2017年に行った世論調査では、
障害などを抱えていて、

支援が必要なことを示すマークの多くが、
あまり知られていない実態が
明らかになっています。

例えば、外見からは障害や
病気があることがわかりにくい人が、

周囲の配慮や手助けを
必要としていることを示す
「ヘルプマーク」や、

視覚障害者が白杖を頭上に掲げ、
助力を求める「白杖SOSシグナル」のシンボルマークは、
それぞれ認知度が10%に満ちませんでした。

まとめ

いかがだったでしょうか?

誰にでも行きやすい社会にするためには、
自分以外の人の立場になって
考えることが必要ですので、

困っている人を見かけたら
親身になって手助けしてあげてくださいね。

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