手の震えの症状や治療の方法は? 手の震えの症状や治療の方法は?

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手の震えの症状や治療の方法は?

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手が無意識に震える病気で、
生活や仕事に困っている人がいます。

代表的なのは「本態性振戦」と
「パーキンソン病」です。

ふるえに関係する脳の部位に
超音波を集中させて焼き固め、

症状の軽減を図る「集束超音波治療」が、
相次いで公的保険の対象となりました。

そこで今回は、手の震えと
その治療の方法について
お伝えしてまいります。

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手の震えの症状は?

震えを生じる病気で
最も鍛冶屋が多いのは、
本態性振戦です。

「本態性」は原因が
はっきりしないという意味で、

「振戦」は身体が規則的に
動いてしまう状態を指します。

患者は60歳代と20歳代に多く、
10~40人に1人ほどの割合です。

箸を持ったり、
スマートフォンを使ったりするなど
特定の動作を取る際に震え始め、
緊張すると悪化します。

手の震えの治療の方法は?

治療は、交感神経の働きを抑えて
症状を和らげるβ遮断薬などの
薬物治療が一般的です。

効果が十分に得られない場合、
外科的治療を検討します。

外科的治療は、震えを起こす
信号を伝える脳の視床に針を通し
電気で焼き固める「高周波凝固術」と、

電極を脳に埋め込み、
電気で刺激する
「脳深部刺激法」が中心でした。

いずれも頭蓋骨に穴を開ける必要があり、
ためらう患者も少なくありませんでした。

新たに加わった集束超音波治療は、
ヘルメット型の装置から出る

約1000本の超音波を視床に集中照射し、
生じる熱で焼き固める方法です。

頭を切開する必要がなく、
放射線治療ではないので
被爆の恐れもありませんでした。

ただし、超音波が脳内に届きやすくするため
頭髪をそる必要があります。

頭蓋骨が厚く骨密度が低い患者には、
超音波が透過しにくく使えません。

国内では本態性振戦が2019年に、
パーキンソン病は2020年に
公的保険の対象になりました。

治療は左右どちらかの脳に限られます。

5月1日時点で全国18施設に導入されていて、
費用は3割負担で40万円程度です。

ターゲットになる視床の
「Vim(ビム)核」は、

脳の奥にあり、
ご飯粒大の大きさしかありません。

このため、MRI(磁気共鳴画像)で
位置を確認しながら実施します。

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数ミリずれたり、
熱を加え過ぎたりすると、

マヒなどの重い副作用が生じる
リスクがありますので、
微細な調整が欠かせません。

●手の震えの最新治療
脳が原因の震え
本態性振戦
・何か動作をする時や、
特定の姿勢をとった時に起きる
・緊張で震えが強くなる

パーキンソン病
・手の膝の上におくなど
じっとしている時に起きる

主な治療法
名称   方法          長所      短所
薬物療法 β遮断薬など      負担が軽い    薬の種類と、
                          対象患者が限られる

高周波  脳内に挿入した針に   効果が高い   頭蓋骨に穴を開ける
凝固術  電流を流し、ふるえを          位置がずれるとしび
     伝える部位を焼き固める         れなど副作用の恐れ

脳深部  脳内に電極、胸に刺激  術後に調整可  経年で装置交換が
刺激療法 発生装置を埋め込む   能で、パーキン 必要。機器がトラブル
                 ソン病にも有効 の恐れも

集束   ふるえを伝える部位に  治療中に微調整 頭蓋骨が厚いと実施
超音波  超音波を集中的にあて  できる。頭を固 できない。髪の毛を
治療   て、熱で焼き固める   定する時の傷で そる必要がある
                 済む

まとめ

いかがだったでしょうか?

日常生活や仕事に支障がある場合、

特に症状と長くつきあうことになる
若い世代は医師とよく相談してください。

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