ぶどう膜炎の症状や原因、予防するには? ぶどう膜炎の症状や原因、予防するには?

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ぶどう膜炎の症状や原因、予防するには? 

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目の中で炎症が起きて失明の
恐れがある病気「ぶどう膜炎」は、
国内で年間約5万人が発症しています。

自己免疫疾患、ウイルスや
細菌の感染など原因は様々です。

治療方も変わってくるので、
迅速な診断が重要です。

そこで今回は、ぶどう膜炎の症状や原因、
予防するにはどうすればよいのかについて
お伝えしてまいります。

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ぶどう膜炎の症状は?

目の中に入る光の量を調節する「虹彩」、
ピントを調節する「毛様体」、

網膜に栄養を与える「脈絡膜」の
三つを総称して「ぶどう膜」と呼びます。

眼球の大部分を覆っています。

血管の数が多いため、
果物のブドウの皮に似た紫っぽい色で、
炎症が起きやすいのが特徴です。

炎症が起きると、
血液成分などが内側の硝子体に入り込みます。

光を通すために本来は透明な硝子体が濁ると、
網膜に正常に光が到達せず、

長く続くかすみや、黒いものが
飛んで見える飛蚊症などが起きます。

視力の低下や白目の充血も起きます。

進行すると、白内障や緑内障などを招き、
失明する恐れがあります。

●ぶどう膜とは
虹彩、毛様体、脈絡膜の総称。
眼球の大部分を覆う。
血管が多いため紫っぽい色で、
形もブドウの皮に似ている

炎症が起きやすい。
年間約5万人が発症。
裏に全身の病気が
隠れていることも

主な症状
・白目の充血
・視力低下
・眼痛
・かすみ
・飛蚊症

・炎症で生じた物質が入り込み、
本来は透明な硝子体が濁る
 >光が網膜に正常に届かない
 >飛蚊症やかすみ
・目の奥周辺
・白内障や緑内障を引き起こし、
失明することも
・虹彩や毛様体に炎症
 >白目が充血

ぶどう膜炎の原因は?

大まかに「非感染症」4割、「感染症」2割、
「原因不明」4割に分けられます。

非感染症は免疫異常の
病気が関わっています。

サルコイドーシス、原田病、
べーチェット美容の三つが代表的です。

サルコイドーシスは肉芽腫と
呼ばれるしこりが心臓、

腎臓など体の様々な場所にでき、
目ではぶどう膜に炎症を起こします。

眼科を受診した結果、
サルコイドーシスと診断される場合もあります。

原田病は細菌などから
体を守る免疫が何らかの原因で、

体内のメラニン色素細胞を
「敵」と見なし、攻撃します。

目にはこの細胞が多いため。
症状が出ます。

ベーチェット病は体内の異物を排除する
白血球の働きが過剰になることが
原因と考えられています。

ぷどう膜や口内、陰部など全身の皮膚や
粘膜で炎症を繰り返します。

感染症はヘルペスウイルスや細菌、真菌、
寄生虫の一種トキソプラズなどが引き起こします。

同ウイルスはこれまでは
結膜炎だけに関与していると考えられ、

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ぶどう膜炎の診断で同ウイルスの
検出検査は行われていませんでした。

ただ、発症原因が分からない
ぶどう膜炎も多く、
研究を進めることが重要です。

●ぶどう膜炎の原因
非感染:約4割
・サルコイドーシス
・原田病
・ペーチェット病 など

治療法
ステロイドの点眼薬、
免疫抑制剤、生物
製剤を投与。免疫の働きを抑制し、
炎症を抑える

感染性:約2割
・ヘルペスウイルス
・トキソプラズマ
・真菌
・結核菌
・アデノウイルス

抗菌薬、抗ウイルス薬の投与

原因不明:約4割

原因によって治療法がことなるので、迅速な診断が重要

ぶどう膜炎のを予防するには?

目以外は病気が隠れている可能性もあり、
発症原因に応じて治療法が変わりがあります。

適切な治療を行うためには、
診察や検査で原因を見極めなければなりません。

基本的には血液検査でウイルスや
寄生虫感染の有無などを調べます。

サルコイドーシスなど全身の疾患が
原因と考えられる時は、

総合病院と連携し、胸部X線検査や
コンピューター断層撮影法(CT)検査します。

検査の結果、感染症だったら、
抗菌薬や抗ウイルス薬を使います。

非感染症の場合は
ステロイドの点眼薬や免疫抑制、

生物製剤を投与して免疫の働きを抑制し、
炎症を抑えることが治療の中心となります。

ストレスや睡眠不足、過労などが
発症のきっかけになると考えられています。

それらを避けることが
予防の第一歩となります。

●ぶどう膜炎の予防法
ストレス
睡眠不足
過労
を避ける

まとめ

いかがだったでしょうか?

ぶどう膜炎は全身に関わる
病気の一部として発症することが多いです。

眼科でまず診断を行うのですが、
総合病院になどと連携しており、

全身の病気について迅速に相談できる
態勢があるかどうかが
医療機関選びのポイントになります。

日本眼炎症学会のウェブサイト
掲載されている役員リストや

診療ガイドラインの執筆者を
参考に探すのも良いでしょう。

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