認知症の迷子高齢者にどう声掛けする? 認知症の迷子高齢者にどう声掛けする?

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認知症の迷子高齢者にどう声掛けする?

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認知症の人が外出先で道に迷ったり、
帰宅できなくなったりすることがあります。

道に迷って困っている高齢者を見かけた時、
「自分は声をかけられるかどうかわからない」
という人も多いでしょう。

そこで今回は、
認知症の迷子高齢者にどう声掛けすれば
よいのかについてお伝えしてまいります。

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認知症の迷子高齢者にどう声掛けする?

認知症の迷子高齢者に声をかけるときには、
以下の点に注意しましょう。

ゆっくり近づき、
相手の視野に入ってから話しかける。

後ろから近づいたり、
大声で声をかけたりすると、

驚かせてパニックを
起こさせてしまう可能性があります。

穏やかで優しい口調で話しかける。
認知症の方は、

記憶力や理解力が低下しているため、
落ち着いた口調で話しかけるようにしましょう。

相手の目線を合わせて、
ゆっくりと話す。

認知症の方は、耳が遠くなっている方も多いので、
ゆっくりと、はっきりと話すようにしましょう。

相手の気持ちを尊重する。

認知症の方は、自分の意思を
うまく伝えられない場合もあります。

相手の気持ちを尊重し、
無理に話を進めないようにしましょう。

具体的な例として
以下のように声掛けしましょう。

「こんにちは、お元気ですか?」
「お天気がいいですね。今日はどこへ行かれますか?」
「お困りのことはありませんか?」

また、本人の様子や状況に応じて、
以下の対応も検討しましょう。

本人が着ている服や持ち物に、
氏名や連絡先が記載されている場合は、
それを確認し、関係機関に連絡する。

本人が行きたい場所や、
家族や友人の連絡先を把握している場合は、
それを確認し、本人の希望に沿った対応をする。

本人が興奮したり、
暴れたりする場合は、

周囲の安全を確保し、
警察や救急車を呼ぶ。

●認知症の人が安心して出かけるには?
地域の取り組み
・近所やよく行く店に伝える
・ボランティアによる見守り

見守りツール
・緊急連絡先を照会できるキーホルダー
・GPS端末を靴やバッグに忍ばせる
・捜索に協力を求めるアプリ
  

行方不明者1万8709人
警察庁によると、
全国の警察に届け出があった
認知症(疑いがある人も含む)の行方不明者は、

2022年は延べ
1万8709人で過去最多となりました。

77.5%は当日中に、
99.6%は1週間以内に見つかるなど

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大半は無事に保護されていますが、
事故などで亡くなるケースもあります。

早く見つかるように、
名前や連絡先がわかる物を身につけてもらうなど
日頃から準備できることもあります。

東京都大田区は、名前や連絡先、
かかりつけ医などを登録した65歳以上の人に
「見守りキーホルダー」を配布しています。

保護された人の持ち物にこれがついていれば、
警察・消防から区に問い合わせが行き、

キーホルダーの登録番号から
家族の連絡先などがすぐに分かります。

このキーホルダーのように、
登録番号やQRコードを使い、

名前や電話番号といった
個人情報を記さずに身元が
分かるような仕組みが増えています。

東京都八王子市は、
家族が直接、地域の人に協力を求められる
「みまもりあいアプリ」を活用しています。

このアプリをスマートフォンに
ダウンロードしてある人に、

特徴や家族の連絡先などを一斉に通知し、
捜してもらうことができます。

小型のGPS(全地球測位システム)端末の貸し出しや、
利用料の補助をしている自治体もあります。

靴やつえ、自転車などに装着しておくことで、
位置や移動経路を家族が
スマホなどを使って確認できます。

こうした見守りのツールは
数多く開発されていますが、

GPS端末などは、持たずに出かけたり、
どこかへ置き忘れたりすることも考えられます。

生活の状況から、
どのタイプのツールが合うか、
検討する必要がありそうです。

その人のプライバシーへの配慮も欠かせません。

まとめ

いかがだったでしょうか?

認知症の迷子高齢者を見つけたときは、
慌てず、落ち着いて対応することが大切です。

相手の気持ちを尊重し、
安全に帰宅できるよう、
サポートしてくださいね。

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